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節分の恵方巻の由来と方角の決め方を知ろう

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近年、お正月が明けるとコンビニやスーパーで恵方巻の宣伝が始まり、今やクリスマスケーキ商戦の次は節分の恵方巻と言っても過言ではないほど。

今回は、いつから恵方巻がはじまったのか?そして、恵方巻の方角は誰が決めているのか?を探りましょう。

 

恵方巻の始まりは大阪から

恵方巻は大阪発祥だと言われています。

諸説ありますが、大正時代に、大阪では節分の時期にお新香をまいた海苔巻きを食べ始めたのがきっかけだと言われています。

その後、1930年代に、大阪鮓商組合が「節分の日に丸かぶり~この流行は古くから花柳界にもてはやされていました。

恵方に向いて無言で壱本の巻寿司を丸かぶりすれば其の年は幸運に恵まれる」とチラシに書いて宣伝しました。

そして40年後の1970年代に、大阪海苔問屋協同組合が「節分の夜、恵方に向かって無言で家族揃って巻き寿司を丸かぶりすると必ず幸福が回ってくる…と昔から言い伝えられています」と、書いたチラシを寿司屋に海苔を納める際に宣伝として配ったそうです。

その頃から、海苔業界が積極的に宣伝販売したことで、徐々に節分に海苔巻きを食べると縁起がいいとされるようになったと言われています。

 

本格的に行事ごととして浸透したのは、ごく最近

大阪を中心に浸透し始めた恵方巻ですが、1977年に海苔業界が大阪の道頓堀にて「海苔祭り」を開催し、そこで、節分の海苔巻き丸かぶり早食い競争がイベントとして実施されました。

これがマスコミに取り上げられ、節分に海苔巻きを食べるという習慣が全国に広がっていきます。

そして、恵方巻が一般的に売り出されたのは1983年、ファミリーマートが大阪と兵庫で販売開始したときだと言われています。

そこから関西を超えて全国で売り出されたのは1998年頃ですから、恵方巻が一般的に全国に知られるようになったのは意外と最近のことなのです。

 

そもそも恵方巻の方角って誰が決めるの?

恵方巻は、ある方角に向かって無言で食べるとされていますが、それはなぜなのでしょうか?

恵方巻は縁起が良いものとされているため、食べることを途中で遮ってしまうと縁が切れてしまうとの言い伝えがあります。

また、一本の海苔巻きを切らずに食べるのも、縁が切れないようにという意味があります。

そして気になるのは、恵方巻の方角。

毎年、「今年の方角は〇〇」と決められて販売されていますが、誰がどういう風に決めているのでしょうか?

まず、恵方とは吉方のことです。

吉方とは、その方角に向かって物事を進めるとすべてが吉と出るとされている縁起の良い方角のことです。

この恵方は、陰陽道で、その年の金運や幸せを司る神である「歳徳神(としとくじん)」がおられる方向の事を指しており、歳徳神がおられる場所が毎年変わるため、恵方もそれに合わせて毎年変わるのです。

この歳徳神のおられる場所は陰陽道によって決められており、その年の年号によって決まります。

少し複雑なのですが、中国から伝わった暦などの表記に使われる十干(じっかん)と西暦年とを組み合わせ、方角が定められています。

馴染みのない言葉ばかりなので分かりづらいと思いますが、一つ例に挙げると「甲(十干のうちの一つ)×西暦年の下一桁が4の年が甲の年になる。

75度=東北東やや東」と決められている方角が全部で十あるのです。

簡単にまとめると、陰陽道の規則に従い、十干を組み合わせることによって方角が決まっており、その年の西暦を見て、今年の方角がどこに当てはまるか?を確認するということです。

 

さいごに

いかがでしたでしょうか?

方角については少し複雑ですが、陰陽道により決められているゆえ、ある意味ずっと先まで恵方巻の方角は決まっているということですね。

そして、始まりのきっかけが、大阪商人による戦略的な販売だったものの、歳徳神のおられる方向がベースとなっているというのは、日本人らしい縁起物として、これからも食べ続けられていくでしょう。

皆さんも、恵方巻を食べる際には、ぜひこの意味を思い出して、縁が切れないよう無言で歳徳神に向かってかぶりついてくださいね。

 

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