葉室菱(はむろびし)家紋研究家 森本勇矢さん
葉室菱(はむろびし)
藤原北家勧修寺流の公家(家格は名家)である葉室家の家紋。
別名、「割菱(わりびし)」「四つ菱(よつびし、よっつびし)」。
同形の家紋は甲斐武田氏で有名だが、一切関係はない。
葉室家の菱紋は葉室頼廣氏によると次の通りである。
「朝廷に九州の松浦藩から黒小島に産する珍しい四角形の竹の献上があり、この竹を四本たばねて葉室の祖先に切ってみるように天皇が申されて、その切口が見事な菱形をしていたので、これを葉室の家紋にするようにとのお言葉から家紋になったと伝えられています」
この竹を「四方竹(しほうちく)という。
このエピソードはどうやら甲斐武田氏が割菱を用いる以前の話のようだ。(要検証)
因みに武田氏の本来(?)の家紋は花菱紋である。
家紋の制作には葉室頼廣氏の監修の元、『雲上明覧』より私が制作したものである。
武田氏の割菱よりもそれぞれの菱が離れているのが特徴的。
(2016年2月21日 Instagram投稿)
【彩紋】上絵一色、目返し一色、地色一色
#家紋
著書:日本家紋大辞典
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