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じゃんけん 「勝っても負けても、怒りはなしや」自分の責任

 

士農工商は身分制度ではなく「みんな」という意味

こんにちは。

今回の「じゃんけん」の記事を書きながら初めて知ったのですが、「士農工商」は教科書から外されてるそうですね。
もともと、士農工商(四民)は、古代中国から用いられた言葉で、紀元前1000年頃には既に見られるそうです。
意味としては、漢書に「士農工商、四民に業あり」とあるように、「民」の職業は4種類に大別されるということだそうです。
そして、これを連続して表記することで、「老若男女」のように、あらゆる職業の民、つまり「民全体」または「みんな」といった意味で使われていたのですね。

小学校で教わったことは何だったのだろう。
調べていくと他にもこのように習ったことと違ったことがあるかもしれませんね。
さて、今日も先日の「じゃんけん」から素晴らしい日本人のこころを知りましょう。

 


(絵:国吉歌川)

 

じゃんけんに一番強いはない

藤八拳やじゃんけんのような三すくみ拳がおこなわれ始めた江戸の中期は、それまで絶対的権威を誇っていた武士の前に、町人が大きな経済力をもって立ち現れはじめた時期です。
士・農・工・商という身分制の直線的秩序が崩れかけ、地位の逆転が起こって、武士といえども町人の前に頭を下げざるおえなくなりました。
”三すくみ”思想がじゃんけんの形をとって定着した社会的基盤があったといわねばならないです。

三すくみというのは絶対的権威の否定です。
三者のうち、どれが一番強いかというものありえません。
トランプでいえば、エースのような切り札は存在しません。
オールマイティーの拒否です。
これは日本人の基本的考え方に通ずるもので、だからこそ”三すくみ”思想は土着化しえたともいえます。
とにかく、ある場合には強い力を発揮するものでも、事情が変わればころりとイカれる。
条件、環境の変化で一つのものがプラスにもマイナスにもなるという、状況主義の論理なのです。

これを論理学としてみるなら、どんな強いものにも弱点があるということの認識です。
およそ世の中に完全無欠な人間など存在しないということを意味しています。
そして、強者にも弱点があるということを裏返していえば、いかに弱者でもなんらかの長所を持っているということです。
狂言の「三人片輪」にみられるように、目と口と足がそれぞれ不自由な三人でも、お互い力を合わせれば長短相補うことで一人前の働きができる—つまり”持ち寄り”思想です。
三すくみは、協力の原理でもありますね。

 

じゃんけんは「勝っても負けても、怒りはなしや」

ふつう勝負といえば、二者の対立を思い起こします。
勝ち負けの決め方も、丁か半か、裏か表か、というやり方でいいと考えるでしょう。
つまり、勝負というとき、われわれは2を連想するわけです。
ところがじゃんけんは、2ではなく3の関係です。
勝負に必要な2以外に”よけいもの”が1つ入っています。
しかしこの3の関係は、3は2より大きく2は1より大きいという直接的関係ではありません。
3のうちどれがよけいものかわからない。
だが、よけいものが1つ入っていることで、じつに面白いのです。

丁か半か、あれかこれかという二者選択ではなく、もう一つ別の選択の可能性が残されているのがじゃんけんです。
丁か半だと、相手が丁といえば、こちらはいやがおうでも半にならざるおえません。
が、じゃんけんでは、三つのうちどれを選ぶかは各人の自主判断にまかされています。
イシを出して負けたときには、もしハサミを出しておれば勝てたのに—勝負に負けたのは、三つのうちからイシを選んだ自分にあります。
だから、丁か半かで負けたときは、相手にしてやられたという感じをまぬがれませんが、じゃんけんは、負けてもやむおえないという気持ちになれます。
「勝っても負けても、怒りはなしや」と、子どもはじゃんけんをする前にいいますが、まさにその通りで、じゃんけんに負けたからといって、相手のせいにして起こる人はどうかしています。
じゃんけんの勝者は、自分の責任においてつくのですから。
(文参考:本「日本人のといえ」(中央公論社))

 

 

ありがとうございます。

そうですね、小さいころ「勝っても負けても、怒りはなし」といってじゃんけんしてましたね。
でも負けた時、怒りはしないけど、とっても悔しかったですね(笑)

そういえばみなさんは「じゃんけん」の掛け声を何と言いますか?
私は「じゃんけんポン」です。
exciteニュースに「じゃんけんの掛け声ランキング」という記事がありました。

上位3位は、掛け声の最初が「じゃんけん」という点で統一されましたが、その後に続く言葉に微妙な差が生まれました。
その中で圧倒的得票数で1位に選ばれたのは《じゃんけんぽん》でした。
ある調査によると、《じゃんけんぽん》は北海道・東北・九州・沖縄で多く使われているのだそう。
関東から中部にかけて2位の《じゃんけんぽい》の率が高くなり、関西では3位の《じゃんけんほい》を使う人が多くなる傾向にあるようです。
他にも5位の《いんじゃんほい》、8位の《じっけった》など、「じゃんけん」からは離れた言葉が最初につく掛け声も目立ちました。
《いんじゃんほい》は関西、《じっけった》は山陽、南東北などで多く使われているようです。
ランキングには入っていませんでしたが、「じゃんけんもって、すっちゃんほい」「ほうらいき」など、地域によって様々なバリエーションがあるじゃんけん。同じ地方でも町や村によって掛け声が違うということもあるそうです。

 

今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

勝ち負けがとても大切・・・いやいや、勝ち負けがないことがみんなが笑顔の毎日を過ごせるのではないでしょうか。

 

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