「立てば芍薬(しゃくやく)」座れば?
立ち居ふるまいを花に
こんにちは。
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」
芍薬も牡丹も共に美しい花で、百合は清楚な花であることから、美人の姿や振る舞いを花に見立てて形容することば。
美しい女性のふるまいを誉める言葉ですね。
四季折々の花をめでるという日本の伝統文化が背景となって、立ち居ふるまいを花にたとえています。
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美意識
芍薬という花は、茎がすっとまっすぐに伸びたところに美しい花姿をみせるので、女性の立ち姿の美しさにたとえられています。
美しい立ち姿の基本は、まっすぐに立つことです。
すっと立った凛とした姿は、その人の内面の清らかさや素直さを感じさせるものです。
牡丹は枝分かれした横向きの枝に花をつけるため、座って見るのが一番美しい。
だから、牡丹は美しい女性が座っているようだと。
百合は風を受けて揺れるさまが美しいから、歩きながら見るのが一番美しい。
なので、百合は美しい女性が歩く姿のようだと。
日本の美意識では、そういう全体の印象をとてもたいせつにしていますね。
元々は生薬の用い方?
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」
元々は生薬の用い方をたとえたものとか。
漢方薬は数種類の生薬を混合し煎じたものです。
それぞれの生薬は特有の薬効を有しており、症状に応じて適したものを用います。
「立てば芍薬」の”立てば”はイライラとし気のたっている女性を意味し、芍薬により改善されます。
「座れば牡丹」の”座れば”はペタンと座ってばかりいるような女性を意味し、それは「お血(おけつ)」(お=やまいだれ+於)が原因となっていることもあります。
「お血」は牡丹の根の皮の部分(牡丹皮・ぼたんぴ)により改善されます。
「歩く姿は百合の花」は百合の花のようにナヨナヨとして歩いている様子を表現しており、心身症のような状態を意味します。
その場合には百合の球根を用います。
(参考:北海道立衛生研究所薬草園 林隆章さん)
ありがとうございます
そうなんですね。
元々は漢方の言葉から来ていたんですか。
また、一つ勉強になりました。
今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
(初版:2013.07.04 再編集)
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