1. HOME
  2. 和のすてき
  3. 和のお話し
  4. 「肌ざわり」へのこだわり

「肌ざわり」へのこだわり

「肌ざわり」へのこだわり

こんにちは。
和のこころを特徴づけているものに「肌ざわり」があると思いませんか。
日本人の「肌ざわり」とか「肌合い」というものへの異様なまでのこだわりに驚きます。
私たちは、あらゆるものに「肌ざわり」や「肌合い」を求める傾向にあります。

ありがとうを世界中に
Arigato all over the World

 

「・・・さわり」

「・・・さわり」「・・・ざわり」という表現がよく使われることからおわかりいただけるでしょう。
実際、木材ひとつ取り上げても、私たちは「木肌」にとてもこだわります。
木材にカンナをかけた上の木肌の状態を非常に気にするのは、日本人です。
これは中国人にも、ヨーロッパ人にもない美的感覚です。
もちろん布をあつかう際にも、「布ざわり」と言って、手でさわったときの感触をとても大切にします。

着物好きの女性は、呉服屋さんに入ってお目当ての反物をみつけると、とにかく反物にさわります。
「これはなかなか良いわね」とか「なるほどこれは」とか言いながら、着物でも帯でも、とにかくさわります。
色や柄といった条件よりも、とにかく肌ざわりを気にして、あれこれと反物選びをするのです。
そういう肌ざわり、肌にふれたときの感触ということが、日本人にとって非常に重要なキーワードなのです。

 

食べ物に関しても同じです

「舌ざわり」と言って、食べ物の食感を大事にします。
人間関係についても、やはり肌ざわりなんです。
「人あたり」が良いとか悪いとか言いますね。
また、不愉快な話題や下品な言葉づかいに関しても「耳ざわり」な発言などと言って、やんわりと批判します。
人間関係や状況まで、肌ざわりで表現する。
こうした、やわらかで繊細な感覚は日本人独特のものであることは、間違いありません。
(参考:禅のこころ 和のこころ・篠田暢之)

 

繊細な感覚の持ち主、日本人。
それが、どこへいってしまったのでしょうね。

 

この星が笑顔あふれる毎日となりますように。
Hope there will be a smile everywhere, every day.
これからの子供たちに幸せな世の中となりますように
Wish the world will be full of happiness with children.

#ありがとうを世界中に
#ArigatoAllOverTheWorld

 

関連記事

最近の記事

アーカイブ