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二條さま 古事記のお話しの2 第七話の3

叔母の結納の時

私は、10歳上の叔母がいるのです。
叔母と私は10歳しか違いないという事で、うちのお婆さんはそこまで頑張ったという事です。
その叔母が結婚していく様を子供ながらずっと見ておりました。
私が丁度10歳の時に叔母に彼氏が出来て、そして結婚していく様を見ていくのですけれど、ある時、結納という事になったのです。
今でこそ結納なんて、やるとしてもホテルでやるのでしょうが、私が子供の頃は家でやったものなのです。
結納の日になりましたら、うちの一族の女の人達が全員集まりました。
そして、うちのお婆さんが、朝キセルを吸いながら、「集まったね。」と言ったのです。
「集まったね。じゃあ始めようか。」と、ただその一言だったのです。
別に何にも打ち合わせしてるようには見えなかったです。
でも、お椀を出す人、出汁をひく人、煮物を作る人、お魚を焼く人、一番凄かったのは、茶碗蒸しを作る人。
パーっと分かれて、各々何も相談しないのに刻々とそういうものは出来上がって来る。
お婆さんが「お前、これ味が悪いよ。」とか「これはちょっとしょっぱ過ぎだよ。」とか、全然言った覚えはなく、指示した訳でもなんでもないに、各々自分の役割をとにかく果たす。
その前に、周りを掃除する。
掃除する場所もちゃんと決まっているというか、あれは何が違うのでしょうね。
女の人というのは、自分がやれる事をすすっと行なっていく。
そうすると、例えば廊下を掃除する人よりも、茶碗蒸しを作る人の方が私にはちょっと偉く見えました。
座ってる位置も、お婆さんに近い所に座っているというように。

ありがとうを世界中に
Arigato all over the World

 

 

日本は女性が全て成功例を作って来た国

まだ嫁に入ったばかりの叔父さんの奥さんだった人なんかは、窓枠を掃除したり玄関を掃除したりとか、座る位置も向こう、という風に、女性達はそういう事ですら、しっかりヒエラルキーを持っている訳です。
これは、ライオンやゴリラの世界でもそうらしいのです。
人間達だって、皆そうなのですよ。
杭が出来ると、そこに巻いていく「推し」達が階層を持って除列立てていく。
これに、日本はまた成功しました。
これが、「ツノグイ」とか「イクグイ」と言われるようなもの。
という風に、日本は女性がどう動いて来たかという事で、女性が全て成功例を作って来た国なのだという事が、この古事記に書かれているという事なのです。
今までなんとなく、歴史はトピックで勉強すると、男性しか出て来ない。
千利休とか織田信長とか、歴史のトピックというのは全部男の人です。
ところが、成功者は名前だけ男の人だけれど、例えば伊藤博文という人は総理大臣で成功した人です。
でも、あれは奥さんが偉かったのです。
奥さんだけではなく、周りの女性が偉かったのです。
「推し」の仕方が上手だった。
女性で表立っていきたいという人が、割と女性の中ではイレギュラーになっていく。
以前、一度政治家になって辞めてしまったけど、女性解放運動をしていて凄く男の人を責め立てた駒澤大学の女性がテレビによく出てたと思うのですが、ああいう人は女性からはあまり人気がなかったみたいな感じでしたよね。
女の人は、表に出るよりも、実を取りたいのですよ。

 

 

「アヤシコネ」という神様

名前とかは別になくてもいいのです。
そういう人が周りに沢山いる男性が成功していく。
これは、宝塚の世界もそうみたいですね。
俳優さん達は結果あれは男ですよね。
宝塚のトップを張っていくような人、勿論トップというのはみんな男性役だけれども、女性役でも成功する人達はみんなその後ろにいるファンクラブというか、推し団体がちゃんと秩序立っていないとダメです。
その秩序の立ち方が歴史にのっとっていると、大成功していく。
そして、残るのはトップの名前が残る。
トップの名前を残したという矜持を持つのが女子なのです。
「あの人を育てたのは私」
その「育てた」という、この一義に集約されていますよね。
育てるというのは、女の人の特技なのです。
これは社会もそうなのです。
社会はいきなり出来上がりません。
育てなくてはいけないのです。
この、女の人が育てて来た社会、これがこの四柱のものになって来る。
最終的には、「オモダル」、それから「アヤシコネ」。
最後の神様の名前が「アヤシコネ」という名前なのですよ。

 

 

アヤシコネ

これは、「アヤ・シコネ」というと、「アヤ」という言葉が「ああ」という言葉に聞こえるし、「アヤシ・コネ」となると、意味が違って来るのです。
これも女の人の歴史だと考えると、「アヤ・シコネ」という、「アヤ」というのを感嘆詞の「アヤ」にすると、「シコネ」は、いわゆる強い根っこ。
「なんて素敵な強い根っこ」という意味になるし、
「アヤシ・コネ」となったら、「アヤシ」というのは、「非常に存在感が危うい」、「非常に存在感が危ういこね方をする」という意味になります。
実は、こちらの方が古語に近いのです。
「こねる」というのは、わかりますか?
女の人と男の人ではこねるというと思い浮かぶのが少し違うようですが、
ここに棒があり下に色んなものがあって、こね回すという感じです。
この「アヤシコネ」。
「不確実なものをこねる」というのが最後の神様になるのです。
この「アヤシコネ」という言葉、「アヤシコネ」という神様を、言ってみれば女性の歴史の最後に持ってきたところが、私はこの古事記というのが凄く秀逸だと思っているのです。
色んなものを作って来る。
「推し」を推して「ツノグイ」といって、ぼったった所に集まる。
強ければ強いほど、推す事が出来る。
そして集まって来る。
女の人はヒエラルキーを作る。
そして、「オモダル」。
「顔がだんだんとほやけてくる」という意味。
「わあ、素敵だわ。」と思えるようになって来た。
そうなると女性は最後どうするか、「こねよう。」という気になるらしい。
「一回攪拌(かくはん)しよう。」と。

 

 

もう一こねしよう

女性はそのままいるのは嫌なのです。
また新しいものをこね直すのが好きなのですよ。
男性はなかなか新しい事に踏み出すのは難しいですね。
女性の皆さんは、新しい美しいものが出来たら、そちらが良いですよね。
ですから、古いものは大体次に回しましょうという話になりますよね。
男性は、そういう訳にいかないのですよ。
一旦これと決めたら、ずっとそれが好きなのです。
大体引きずるのは、男性の方ばかりです。
こねられません。
ごねる事はしますが、こねられないのですよ。
勿論スッパリしちゃっている人もいますよ。
スッパリする人の方が多いし、最近はむしろ男性の女性化というものが始まっていますので、今の歴史はだんだんと男性の方に移りつつあります。
しかし、そもそも男性は、一回こうしましょうという方針が決まったら、なかなか新しい方にいけない。
ところが女性は、一つ完成形が出来てしまうと、もうそれ完成した、と思ってしまうのです。
「もう一こねしよう。」
そのこねが、新しいこねなのか、もしくはそれを大きくするこねなのかという事は色々あるかもしれません。
オモがたるぐらい、オモ(顔)がニコっとなったような状況になったら、実は女性軍達にとって、それは一つのスゴロクの「あがり」になってしまうのです。
だからどうするか。
面白いのは、女性というのは、男性の歴史はスゴロクの「あがり」で終わりなのです。
会社なら、社長ないしは会長、ないしは相談役にいって終わり。
女性はその次の歴史を残して、また新しい歴史を作っていく。
どういう事かと言うと、こね回す。
むしろ、組織をぶっ壊していく。

 

今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
まだ続きますよ。
続きは後程お楽しみくださいね。

 

この星が笑顔あふれる毎日となりますように。
Hope there will be a smile everywhere, every day.
これからの子供たちに幸せな世の中となりますように
Wish the world will be full of happiness with children.

#ありがとうを世界中に
#ArigatoAllOverTheWorld

 

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