正統派江戸千社札を作ってみよう
正統派江戸千社札
こんにちは。
よく神社やお寺の柱、壁に貼ってある名前の書いたお札、それが千社札です。
神社仏閣に納札するために、神社仏閣の許可をもらいご朱印を頂いた上で千社札を貼るのが本来の姿です。
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千社札には、単色刷りで屋号や土地名、名前を模様にスミ刷にした「貼札(はりふだ)」と呼ばれる「題名札」と、色とデザインに凝った「色札(いろふだ)」と呼ばれる「交換納札」があります。
なぜ柱や壁に貼るのかといえば、題名札が貼られている間は参籠(宿泊参拝)と同じ功徳があると民衆のなかで考えられていて、日帰り参拝者が参籠の代わりに自分の札を貼ったのが始まりといわれています。
千社札の寸法は、幅一寸六分(58ミリ)、高さ四寸八分(174ミリ)と決まっていて、使われる文字の書体は、江戸文字の「籠文字」が用いられます。
写真の千社札は、正統にのっとって東京に発注してつくってもらった、正統派江戸千社札です。
みなさんも自分用につくってみませんか?
江戸文字の源流
「江戸文字」と呼ばれる文字は、江戸時代に盛んに使われ親しまれた。
本来は用途の違う数種類の文字を総称したものです。
それぞれの文字が、別々の名称を持ち使われる場所も違っていました。
京都粟田口の青蓮院門跡であった尊円法親王(1298~1356)は、能筆で知られた伏見天皇の第五皇子として早くから書を世尊寺流の藤原伊房(これふさ)や行尹(ゆきただ)に学ばれました。
さらに南宋の張即之の書風を加えて、和様の穏やかさと中国風の力強さを併せ持った書風「青蓮院流」を創始します。
調和のとれた実用の書は、「御家流」と呼ばれ広く一般に定着してゆきます。
御家流の名は、父 伏見天皇より「伝えて家の流れとせよ」とのお言葉を賜ったのが由来と言われています。
徳川幕府は早くから、我流の崩した書き方の書簡から起こる争いを予測し、読み間違いからくる事故を避けるため、御家流(青蓮院流)を公用文字とし、高札や制札、公文書の書法として統一をはかります。
実用の書ゆえに、手習い所(寺子屋)の手本としても多く採用されたことで大衆化し、あっという間に全国に浸透していきました。
御家流の文字は庶民の手に渡ると、それぞれの職域で独自の発展をとげ江戸町文化を彩る書体となり「官」「公」の書とはあきらかに違った、街の香りのする「町人の姿」に変化してゆきます。
芝居文字、寄席のビラ字、相撲字、町火消しの加護字など、それぞれの職域独自の文字に工夫され、江戸文字は百花繚乱の春を迎えます。
(文:UNOS江戸文字より)
ありがとございます
最初の写真は、東京湯島のUNOS(うのす)のHPにあります千社札です。
UNOSを仕切っていらっしゃるのが、橘流寄席文字・江戸文字書家の橘右之吉さんです。
皆さまも一つ、自分の千社札をいかがですか。
名刺代わりに楽しいですよ。
今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
この星が笑顔あふれる毎日となりますように。
Hope there will be a smile everywhere, every day.
これからの子供たちに幸せな世の中となりますように
Wish the world will be full of happiness with children.
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