本「 花を活ける 」 著:白洲正子さんより
白洲正子さんの著作より
こんにちは。
私の大好きな白洲正子さんのご本「花を活ける 」初出不詳
『日本教養全集15』に収録。『風姿抄』(
ありがとうを世界中に
Arigato all over the World
「お花」とは
花を活けるというのは、実にいい言葉だと思う。
自然の花は、いってみればモデルか素材にすぎず、
だから華道のことを「お花」といい、火器のことを「花生け」、
こういう言葉は、外国語にはない。
花生けのことも、
花に対する考え方、扱い方が、日本人とは、
捨て去る
桃山時代に、朝顔が朝鮮から輸入された時、
秀吉が噂を聞き、見たいといって所望すると、
それは捨てることにある、といってもいいと思うが、
秀吉が、
そんな風にも受けとれる所から、この話は、秀吉に対する無言の抵抗とか、秀吉が怒ったとか怒らぬとか、
利休は、
理解しすぎたから、
利休の花には、
一輪の何にも個性がある
何も命がけで花を活けるというのではない、一輪の花にも、
殊に華道の展覧会などでは、それが顕著なようである。
ああいうものを見る度に私は、
のみならず、
もともとかよわい花の命である。
展覧会などに適する筈もないが、
今は知っている方も少ないと思うが、
といっても、私は習ったことは一度もなく、
展覧会を見て、これこそ花だ、と合点したのである。
よほど目の利く人だったのであろう。
ざんぐりとした背負い籠に、
古い器物ばかりとは限らない。
今いった潮汲車でも、──
一草亭は、
一つ一つの作品に、神経がよく行き渡り、並べ方にも工夫があって、
会場全体が、和やかな雰囲気に満ち、
一草亭が、花器に重きをおいたため、まるで器の展覧会みたいだ、
少なくとも日本の華道の伝統だと思う。
花にも落ち着く場所が
私の場合は骨董が好きなので、
人間に家が必要であるように、
はかない花の命は、しっかりした器を得て、
いわゆる前衛芸術家達は、自分の作品、
花を活ける、というのは、器に入れるから活けるのだ、
古くても構わない。
(文・写真:武相荘)
ありがとうございます
先日、素敵な先生から「和をもって貴し」は聖徳太子、儒教が入ってからの言葉
和は「わ」ではなく「なごみ」が日本古来からの大切な思いなんですよ。
とってもありがたい一言。
なごみました。
お花を生けることもなごむこと。
以前、武相荘に行ったことを思い出しました。
お庭から家全てが1つの入れ物だったのですね。
そこに人という花を個性豊かに活けていたのではないでしょうか。
そんな白洲正子さんとお話しをしたかった。
もう、そんな風流な人はいないでしょうね。
残念。
今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
この星が笑顔あふれる毎日となりますように。
Hope there will be a smile everywhere, every day.
これからの子供たちに幸せな世の中となりますように
Wish the world will be full of happiness with children.
#ありがとうを世界中に
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