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きものという農業 著:中谷比佐子

 

きものは素晴らしい、と誰もがいう。

しかしその陰にある、土地の気持ち、それを管理する人たちの姿、蚕の気持ちなどなど、自然と融合しながら、生きていこうとしている人たちのことを理解することが必要で、それによってきものと私たちはもっと寄りそえるのではないかと思う。

きものは農業から成り立っている、と私は心底思っている。

農業は天と地の動きや質を理解しないと、やっていけない。

きものも天と地から戴いた色や文様を描いてきた。

天と地の間に人間がいる。

そしてはじめて、「天・地・人」という三位一体が成り立つ。

人は、天と地からの贈りものを上手に生かして生きている。

きものはまさしく、天と地の恩恵に浴していると思う。

この本では、きものと農業のつながりを、私の実感として書いていきたい。

(文:中谷比佐子さん)

 

そうですよね、きものは蚕がはく繭から。

蚕を育てるのは農家の人たち。

それは、まさしく天と地からの贈りものからつくられていくもの。

だから蚕は天の虫と書くのですね。

 

 

 

 

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