浄住寺 「毘盧蔵海」とは。

「毘盧蔵海」、浄住寺のご本堂、ご本尊の上に掲げられている文字。
開祖、鉄牛禅師の知人、月漂和尚が書かれたものです。
調べてもわからずいたところ、先日の舞華会に来られた五十嵐さまより教えていただきました。
嬉しい!
お聞きしていた「毘盧蔵海」のことを帝塚山大学教授の西山厚先生(元奈良国立博物館学芸部長)に問い合わせてみたところ、このような回答をいただきました。
道元は坐禅を「仏性海といふ、毘盧蔵海といふ」と書いています。
毘盧を蔵する海。
毘盧は毘盧遮那仏=盧舎那仏=大仏さま。
一番大事な仏様を蔵する海、という感じでしょうか。
仁和寺の経蔵は「毘盧蔵」といいます。
広く深く、すべてを蔵している海。
毘盧蔵海は、あらゆるすべて、のような意味でしょうね。
仏の慈悲は海にたとえられます。
福寿海無量とか。
包み込む蔵のような海です。
海がポイント。
西山先生、ありがとうございます。
近いうちに浄住寺にお越しいただいてもっともっとお話し伺いたいです。
毘盧蔵海。
「すべてを包み込み大海のような慈悲のこころ」
そのような人になりたいです。
みなさま、いつも本当にありがとうございます。
浄住寺のことはこちらから。
https://wanosuteki.jp/temple