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「う」は純情可憐な女の子にぴったりの音なのです

やまとことば

こんにちは。
八百万、目に見えないものまでにも「ありがとう」と思える心がとても大切ですね。
この国は昔から大自然からの恵みに対して感謝の気持ちをたくさん持っていました。
いつまでも大切にしないといけないですね。
今日は「う」のお話し。
やまとことばには、いくつかの特徴があります。
その一つが、ことばの1音1音ごとに意味が込められているということです。
「あ」は、明け方の光のように周囲を明るくします。
」は、生命の根本にかかわるものや神仏の関係するものが多いのです。
それでは「う」は?

ありがとうを世界中に
Arigato all over the World

 

とっても知りたかった「う」のこと

産む、生むという、人間の大切な営みにかかわるのが「う」という音です。
「産土(うぶすな)」とは「うむ+すな(砂)」のことで、神道においては「その人が生まれた土地」を意味します。
そして、産土の神様である産土神は、生まれた土地の神様であり、たとえその人が他の土地に移っても、一生を通じてその人を守護してくれるといいます。 旧暦4月の古名は卯月(うづき)といい、語源として「卯の花」が咲く月であるという説が有力です。
「卯の花」は、アジサイ科の空木(うつぎ)に咲く白いかわいい花のこと。
空木は茎の中が「うつろ」であることから名付けられたもので、その花は「空木の花」が縮まって「卯の花」になりました。
白い花が、動物の卯(うさぎ)を連想させたこともあるのでしょう。
卯月のころに立つ波を「うなみ(卯波)」といい、卯の花が咲き終わるころに降る雨を「うのはなくたし(卯の花腐し)」といいます。
「うのはなくたし」は卯の花を腐らせるという意味で、旧暦5月ごろの雨、つまり「さみだれ(五月雨)」のこと、現在の露のことです。

 

「う」は純情可憐な女の子

「う」を発音するときは唇を小さく丸めるので、こもった音になります。
それが、あいまいさやはかなさ、ぼんやりとした温かみにつながるのです。
「うたかた」は水面に浮かんでいる泡のことで、はかないもののたとえです。
そして、「うたかた人」といえば、はかない関係の恋人、あてにならない愛人のことを指します。
似たような意味で、「うそうそ」は、ものごとがはっきりしない様子をいい、俳句の世界では薄暗い夜明け時を「うそうそ時」と呼んでいます。
「う」で始まるやまとことばの名前はあまり多くありませんが、「うい、ういこ」などの「うい」には、「初めて」「新しい」という意味があります。
ういういしいという形容詞もありますし、初孫と書いて「ういまご」と読みます。
「う」は純情可憐な女の子にぴったりの音なのです。
(文:本「やまとことば50音辞典」著高村史司 より)

 

ありがとうございます

古より日本人は大自然に感謝して、共に生きてきました。
しかし現代では自分勝手になり過ぎ、大自然からの贈り物のありがたさを失ってしまっています。
もう手遅れかもしれませんが、まだ、元に戻せるかもしれません。
思いのある人たちから、できることから、これからの子どもたちのために感謝の心を広げていきませんか。
もういいでしょう、文明の発展も、経済の成長も。
なによりも大切なのは、自分を大切にし他の人も、自然も目に見えないものまですべてのことに感謝する、「ありがとう」の心ではないですか。
「ありがとう」がもっともっといっぱい溢れるように和の素敵は続けてまいります。

今日も最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。

 

この星が笑顔あふれる毎日となりますように。
Hope there will be a smile everywhere, every day.
これからの子供たちに幸せな世の中となりますように
Wish the world will be full of happiness with children.

#ありがとうを世界中に
#ArigatoAllOverTheWorld

 

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