結納とは? とても大切なもの
いろいろな礼儀作法があります
こんにちは。
連休はいかがお過ごしでしたか。
私は不識庵のお茶会に、浄住寺での親子の「きものでとろう」と和をいっぱい楽しんでました。
みなさま、本当にありがとうございました。
さて、私ごとですが、娘の結婚が決まりまして、近々、結納。
昔は当たり前のように行われてきた結納ですが、最近では「堅苦しいことはしたくない」と考える二人が8割もいるとか。
結納という形をとらずに、両家で食事を行うなど簡略化の傾向にありますね。
「結婚」とは、家と家、両家の結びつき、という考えが薄れてきているからでしょうか。
でも、「きちんとけじめをつけたい」と思うのが私たち親世代の本音ですね。
さて、改めて、結納とはなんでしょうね。
今日も、坂東眞理子さん監修の「礼儀作法としきたり」より教えていただきます。
ありがとうを世界中に
Arigato all over the World
相手の両親にご挨拶をする
結納は、両家が新しく縁結びをすることを祝う婚約式です。
もともと結納品は、婚約を祝って交わす酒と肴のことでした。
関東、関西、その土地によってしきたりが違います。
二人の結婚の意志が決まれば、次は両親へのあいさつに行きます。
すでに面識がある場合でも、あらためて訪問することが礼儀です。
順序としては先に男性が女性の家に出向くのが一般的です。
結婚のお願いと、花嫁を教え育てたご両親への感謝の気持ちをあらわします。
結納は縁起物を用意する
結納は婚約式のとこで、結婚式に先立って行われる儀式です。
縁起物や金銭を交わす、あるいは納めることで、婚姻後の両家間の仲を深めるという意味があります。
もともと結納は、婚約を祝して酒を飲み交わして喜び合うことで、結納品は酒と肴が中心でした。
「種」は肴、「荷」は酒のことで「三種一荷」「五種一荷」を用意したといわれています。
地方によって、しきたりに違いがありますが、男性側の出身地を基準にするのが一般的です。
結納品は、正式には九品目用意します。
ただし、最近は簡略化する傾向があり、七品目、五品目、三品目ということもあります。
品目数は「二つに別れない」という理由から奇数にします。
品目を簡略しても、金宝(きんぽう)と長熨斗(ながのし)は必ず用意します。
金宝は結納金、長熨斗はあわびの肉を干してのしたものです。
のすと長くなるあわびは不老長寿の象徴として用いられ、 海産物のなかでも最も貴重で希少価値がある食物だったことから、祝意を表します。
それでは他の結納七品目は
<目録>
結納品の品名や数を記したものです。
<末広(すえひろ)>
純白の扇子。
「末広がり」といわれ、おめでたいときに必ず使われる扇を贈るもの。
白無地で無垢な心を表し、その心をお互いが開き、家が発展していくようにとの願いがこめられています。
<友志良賀(ともしらが)>
さらして白くした麻糸を束ねたもの。
麻のように強い絆で結ばれ、ともに白髪が生えるまで仲良く長寿をまっとうできるようにとの願いがこめられています。
<寿留女(するめ)>
長期保存できるところから永久不変の意味があり、結婚生活が永遠に幸福であるようにとの願いがこめられています。
かめばかむほど味が出る仲の良い夫婦でありたいとの願いも。
祝い事に使われる酒肴で、長期保存のためイザという時に備えての意味があります。
<子生婦(こんぶ)>
昆布。
「よろこぶ」と子宝に恵まれるようにとの思いを込めます。
<魚節/勝男武士(かつおぶし)>
鰹節。
男性のたくましさを象徴するものとして、また酒肴とイザという時に備えてとの意味を込めています。
<家内喜多留/柳樽(やなぎだる)>
「柳樽」の意味で酒肴料を表すもの。
しなやかな柳の葉のように円満な家内を願って贈られます。
祝いの酒を持参した名残で、実物では無く現金を包むことが多いです。
ありがとうございます
結納は本来、両家が婚姻関係を結ぶ時の酒肴という意味がありました。
これは今も昔も変わらない部分です。
今風に言えば、両家が集い二人の婚約を祝うために食事会をするって感じですよね。
でも、いつごろからでしょうか、堅苦しくなってきた感も。
最低限のしきたりはちゃんと知っておいた方がいいと思いますが、本来の意味を忘れなければ自分たちなりの今風の結納でもいいのではと思います。
要は、ご両家、ご両親へ感謝の気持ちを込めて行うことが大切なのでは。
末永く宜しくお願いしますって。
ここにも、「ありがとう」の気持ちがいっぱいつまっているように思います。
今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
これからも浄住寺から「ありがとう」をたくさん発信していきますので、宜しくお願いいたします。
参考
文金高島田 文金とは?高島田とは?
「結婚式」 白無垢と赤に打ち掛けの本当の意味
結婚式で新婦が着る打掛 打掛とは?
この星が笑顔あふれる毎日となりますように。
Hope there will be a smile everywhere, every day.
これからの子供たちに幸せな世の中となりますように
Wish the world will be full of happiness with children.
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