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囲炉裏で和の心を感じよう 〜基本知識編〜

囲炉裏 ご存知ですか

こんにちは。
今日のお話は、囲炉裏のことについてです。

囲炉裏を知っていますか?
テレビで見たことがあるという人でも、実際に見たことがなかったり、利用したことがなかったりするかもしれません。
古くから日本で親しまれてきた囲炉裏は、現在でも和を感じられる味わい深い空間。
今回は基礎知識のご紹介です。

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囲炉裏はいつからある?

囲炉裏の原型は、竪穴式住居の時代からあった炉であると言われています。
地域によっても呼び名や様式を変えながら長く囲炉裏は使われていますが、カマドの発展とともにカマドが主流となった地域もあるそうです。
(併用されているところもあります)
特に西日本ではカマドが多く使われていたようですが、東日本では江戸時代以降も囲炉裏が多く使われていたようですね。
室町末期から江戸時代になると江戸、大阪、京都などの都市部の町家では使われなくなっていったそうですが、農村部では近代まで囲炉裏が使われていたとのことです。

 

囲炉裏の構造〜炉縁〜

それでは、囲炉裏の構造からご紹介していきましょう。
まずは炉縁と言われる縁(囲い)が必要です。
ナシの木がよく使われていたようです。
縁の幅は広いもの狭いもの様々あります。
また装飾を施したものも存在します。

 

囲炉裏の構造〜自在鉤(じざいかぎ)〜

続いて自在鉤(じざいかぎ)と言う、天井から吊るされた先端が鉤状になっているものが必要です。
自在とだけ呼ばれることもあります。
今は金属製のものが多いですが、昔は木製が主流であったようです。
この自在鉤にお鍋や鉄瓶などを吊るして高さを変えることで、火力の調整をすることができます。
囲炉裏にはつきものと思われる自在鉤ですが、実は使われないことも多く、囲炉裏に自在鉤が必ず必要という訳ではありません。
有名な世界遺産白川郷の囲炉裏にはほとんど自在鉤は使われていないそうです。
ではどのようにお鍋や鉄瓶を使っているのでしょうか。
囲炉裏の代わりに使われているのが、大きな五徳(金輪)です。自在鉤と五徳を併用することもあるようです。
五徳がない場合は薪をくべる際に障害物がなく、作業がしやすいと言う利点もあります。

 

囲炉裏の構造〜横木〜

横木とは、自在鉤の上についている「てこ」のことです。
よく見かける横木に、魚の形をしたものがあります。
横木と言いますが、木製ものだけでなく金属製のものもあります。
形も魚だけではなく、単なる棒状のものもあれば、その他様々なデザインがあるのです。

 

囲炉裏の構造〜火棚(ひだな)、天(あま)、小天(こあま)〜

囲炉裏の上部、天井から吊るす木製や竹製の板のことを火棚(ひだな)と言い、囲炉裏より大きく作られています。
他にも様々な呼び名がありますが、働きは上部に舞い上がる火の粉を防ぐ防火と、煙や熱を拡散させることです。
そのため、薪を燃料とする農家や漁家に多く見られる設備であり、木炭を使用する富裕層の囲炉裏には必要性がないため存在しません。
現在見かける囲炉裏の中には、木炭を使用しているのに火棚が設けられてることがあります。
あれは火棚としての役割があるのではなく、単なる装飾と考えると良いでしょう。
特に格子状に作られているものは煙の遮断ができないため、本来の目的を考えると違和感があるかもしれません。
煙や熱を拡散させる以外にも、穀類を吊るして乾燥させたり、魚などを燻して保存食を作ったりすることにも使われていたそうです。
その他にも衣類の乾燥に利用することがあり、なかなか便利な設備と言えます。

 

ありがとうございます

今回は囲炉裏の歴史と構造についてご紹介しました。
かなり長い間、日本人の生活に密着してきた設備のようですね。
複雑な仕組みではないものの、様々な使い道ができる囲炉裏。
昔の人の知恵は素晴らしいなと感じます。
別の機会に、囲炉裏の利用方法もご紹介したいと思いますので、お楽しみに!

今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

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