「お節料理」 新年を気持ち良く!正月の豆知識①
おせち料理
前回は日本の正月に欠かせないおせち料理の由来や歴史についてご紹介しました。
その中でお伝えした通り、おせちは神様に捧げる料理です。
なので、おせちに入っている料理や素材にはそれぞれ意味が込められています。
今回は一の重の料理についてご紹介します。
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どうしてお重に入れるの?
料理の意味の前に、なぜおせちを重箱に詰めるのか気になりませんか?
実は重箱に詰めることにも意味があるのです。
蓋ができるので簡単に保存が出来るということも理由の1つですが、それ以外に、「おめでたいことが重なりますように」という願いも込められています。
基本的には、重箱は4段重ねで、それぞれ一の重、二の重、三の重と呼ばれていますが、四の重は四=死を連想させるため、与の重と呼びます。
五段用意する場合もありますが、今を最高とするのではなく、これからさらに富や幸福が増える余地があるということを意味するために、空っぽのまま重ねられることが多いようです。
また、それぞれの料理の個数、種類は奇数(=吉数)を詰めると縁起が良いとされています。
正月という一年で最も特別な日のご馳走とあって、細かいところまで考えられていますね。
おせち料理の意味 ~一の重・三つ肴~
ここからは、一の重に詰められるお料理とその意味についてご紹介していきます。
一の重には、正月にふさわしい特におめでたい料理が入れられます。
中でも、黒豆、数の子、田作りは「三つ肴」と言って、正月には欠かせないお料理とされています。
関西の方では、黒豆の代わりにたたきごぼうを入れる場合が多いそうです。
数の子・・・数の子とは魚のにしんの卵です。にしんは卵をたくさん生むため、子孫繁栄や子宝に恵まれることを意味します。色も黄色と、見た目にも縁起がいいですよね。
田作り・・・田作りは鰯の小魚でできています。これは、昔、稲作の肥料として小魚が利用されていたことに由来し、豊作を願って食べるとされています。鰯の小魚を肥料にした田んぼが豊作だったことから、鰯の小魚のことをごまめ(五万米)とも呼びます。
黒豆・・・豆はもともと「健康」「真面目」を意味します。なので、健康に真面目に暮らせるようにと無病息災を祈願した食べ物です。豆の中でも黒豆を使うのは、黒色が魔除けの色とされているからです。
たたきごぼう・・・ごぼうは深い根を張る食べ物です。なので、家全体(家族、家業など)がその土地にしっかりと根を張って、安泰に過ごせますようにという願いが込められています。また、たたきごぼうの別名は、開きごぼうと言って今後運が開けていきますようにという意味を持つ場合もあります。
おせち料理の意味 ~一の重・その他~
一の重には、その他にもめでたいことに由来する料理が詰められます。
紅白かまぼこ・・・見るからにおめでたいのがこの紅白かまぼこです。かまぼこの半月切りが初日の出を連想させ、新しい門出を祝おうという意味を持ちます。また紅は魔除け、おめでたい意味を持ち、白は神聖で清浄な状態を意味します。正月のようなハレの日にはもってこいの料理と言えます。
昆布巻き・・・こちらは簡単。「喜ぶ(よろこんぶ)」の語呂にかけて使われます。
栗きんとん・・・栗は「勝ち栗」と言って、縁起物の一つ。また、きんとんは「金団」と書き、金の塊やお金を意味します。黄色い色も、お金を連想させますよね。なので、栗きんとんは商売繁盛や金運アップの願いが込められています。
伊達巻・・・伊達巻は、昔のお洒落な人たち(伊達者)の着物に似ていることからそう呼ばれるようになったと言われています。そこから、華やかさを表現し、また巻物が書物を意味することから知識、文化の発展を願っていると言われています。
いかがでしたか。何気なく食べている正月のおせちですが、一の重だけでもたくさんのおめでたい意味のある料理があります。次回以降、二の重、三の重とご紹介していきますので、そちらも併せてご覧ください。
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私は「錦玉子」(アハハ)。
今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
お母さんのおせち作り、みんなで手伝いましょうね。邪魔にならないように!
新年を気持ち良く!正月の豆知識 ~おせちの由来と歴史~
正月事始め 煤払いに松迎え
正月行事の一つ「初詣」。
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