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すべてを受け入れるのが神道です

 

すべてを受け入れるのが神道です。

 

こんにちは。

神道って何ですか?とよく聞かれます。

WAGO26号に下総国一の宮、香取神宮の香取武宮司のお話がありました。

とっても大切なお話し。

是非とも、みなさまと読みたいと思います。

 

「地球温暖化、環境破壊が深刻な問題となっている人類救済に、自然と共にあり、自然の恵みに感謝する神道の精神は、大きく寄与することができると思います。
神道の奥の深さ、幅の広さは、世界中を包み込むのではないでしょうか。」

 

「神人和楽(しんじんわらく)」の精神を

 

神主には、神主の精神性というものがあります。

神主も「一般の人とは、ここが違う」という職業意識は持たなければいけません。

 

明治天皇は「目に見えぬ神にむかいて はぢさるは 人の心のまことなり(目に見えない神に向かって恥じることがないのは、その人の心が誠だからである)」と詠まれていますが、私はこれこそが神主の精神性だと思ています。

神様は口で言葉を発しませんけれど、神主ならその存在をぴしっと感じなければいけないのです。

天皇陛下の「大御心(おおみごころ)」をきちんと理解していたら、悪いことはできません。

マイナスになるようなこともできません。

 

私は職員たちに「神様にお仕えする身だから、後ろ指さされるようなことはしてはいけない、神様に申し訳がない」と教えています。

いつも綺麗な目をして、澄んだ心で神様と対峙しなければダメなのです。

そうすれば自ずと見えないものも見えてくる。

私はそう確信しております。

本居宣長が神様のことを「尋常(よのつね)ならず すぐれたる徳(こと)のありて 可畏(かしこ)きもの(普通でない優れたところがあり、畏れ多いもの)」と定義づけていますが、まさにそうだろうと思います。

 

 

「神まつり」の三大要素

 

天皇家が大神主とすると、我々は皇室にとっての「藩屏(はんぺい)(守護するもの)」だと感じています。

「藩屏」として、地域社会の生活、信条というものの常に中心になっていくこと。

古代から現代、そして未来に通じ、神様をおまつりしていくこと。

それが私たちの大きな使命だと思っているのです。

そのための祈りと感謝の原点が「神まつり」です。

「神まつり」には、神様が一番好む食物をお供えし、次に神様の徳を讃え寿ぐ(ことほぐ)祝詞を奏上します。

そして神様の心を慰めるため、雅楽やお神楽を奏でるのです。

これが「神まつり」の三大要素です。

神様に喜んでいただき、人間もその恩恵をこうむり生活が和む。

「神人和楽」、神様と共に生き、お互いに和み楽しむのです。

 

八紘一宇(はっこういちう)の精神

 

神道は、神様が特別に偉いからといって「こでなければならない」と教えるわけでもなく、「あれか、これか」と選ぶのではなく、「あれも、これも」全てみんな受け入れてしまいます。

強制も、強要もしない。

神社には、道教、儒教、仏教・・・、そして芸能、多くの芸術もある、いろんな文化がみんな入っています。

 

神武天皇の「八紘一宇(はっこういちう)」も、同じ精神だろうと思います。

人間がみんな、一軒の家に住むように仲良くしましょう。

主義主張は違っていても、お互いに認め合い仲良くする。

本当の意味はそういうことだろうと思います。

良いものは残っていきますし、いらないものは自然淘汰されます。

我が国に自然発生的に芽生え、永い歴史の中で日本人の血肉、生活スタイルの中に浸透してきた神道はいつまでも変わらないでしょう。

いずれ神道の奥の深さ、幅の広さは、世界中を包み込むのではないでしょうか。

 

 

ありがとうございます。

 

とても大切なお話です。

日本人が永い歴史の中で培ってきた、お互いに認め合って仲良くする心。

自分を愛し、自分と同じようにご両親、ご先祖様、そして隣人、日本、世界中の人を愛し、自然と共にあること、目に見えないものにまで感謝の気持ちを持つことができる心が、日本人の心だと思います。

 

この地球上から争いをなくしたいです。

自我の強欲ではなく、利他の心、何事にも「ありがとう」と思える心をみんなが持てますように。

心より願っています。

 

先ずは日本から、日本人から。

今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。

 

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