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茶道を始めるには?マナーや道具について解説

茶道を始めるには?マナーや道具について解説
茶道を始めるには?マナーや道具について解説
茶道は、華道、書道に並び日本の三道といわれる伝統文化です。興味はあっても、「難しそう」「敷居が高そう」と尻込みしている方も多いのでは。今回は茶道の基本マナー、茶道に必要な道具など、茶道を始めるうえで、知っておきたい情報をまとめました。

茶道の始め方

①自分で始める

茶道を始めたいと思っても、何からしてよいかわからず一歩が踏み出せない方は、自宅でお茶を点てることから始めてみてはいかがでしょうか。難しい作法は気にせず、まずは日常的に美味しいお茶を楽しんでみましょう。

自宅でお茶を点てるだけなら、茶碗と茶筅とお抹茶され揃えれば、始められます。お抹茶はコツをつかめば誰でも簡単に点てられます。茶道に関する本は多く出版されていますし、インターネットでもお茶の点て方などを検索することが出来るので、参考にしながらぜひチャレンジしてみてください。

②茶道の教室を探す

茶道の手順や所作を含め、茶道を学びたいということなら、茶道教室を探しましょう。茶道教室では、お茶のたて方、茶道の手順、美しい所作、和室マナーを身に付けられます。

また、茶室を彩る掛け軸やお花、お茶請けのお菓子やおもてなしのお料理などを通して日本の四季の美しさに触れることも茶道の楽しみ方の一つです。

茶道教室を探す前に、茶道の世界には流派が存在することを知っておきましょう。「表千家」「裏千家」「武者小路千家」の三千家は有名ですが、流派はこの3つ以外にも多く存在します。

茶道教室を探す方法としては、インターネットを使って通える範囲内の教室を検索したり、地域のカルチャーセンターで講座を探してみたりといった手段があります。

もし希望する流派が決まっている場合は、直接その流派の本部に問い合わせると、近くの教室や先生を紹介してもらえます。

③教室を体験する

長く続けるために重視したいことは何といっても先生との相性ではないでしょうか。茶道は、流派や地域によって所作が異なります。ですので、少なくても2~3ヵ所、流派の異なる茶道教室を体験してみるのをお勧めします。

「複数の生徒さんと一緒に教わるのか、もしくはマンツーマンで教わるのか」「先生の人柄や教室の雰囲気は自分に合いそうか」などを自分の目でみて確かめ、不安な点は、体験の際に直接聞くようにしましょう。

また、茶道を始める目的が「茶道の世界に触れること」なのか、「茶道の先生を目指すこと」なのかも重要な選択基準になります。

なお茶道のしきたりの一つとして、流派は一度決めたらその後、基本的に変更はしません。このことを念頭に置きつつ、今後無理なく通える茶道教室を慎重に選ぶことが大切です。

茶道のマナー

茶道未経験の方は、茶道のマナーをお稽古に通いながら少しずつ身につけていきます。なので、最初はわからなくて当然です。しかし、茶道の作法というのは、日々の暮らしの中でも役立つことが多いのです。ここでは最低限のお茶の作法と意味について解説します。

①茶室に入る際の身だしなみマナー

茶道といえば着物をイメージしますが、現在は必ずしも着物を着なければならないというルールはありません。しかし、洋服であっても茶室の雰囲気や衛生面への気配りを忘れてはなりません。

男性の場合、無地のスーツであれば、茶会に参加できます。ネクタイも派手すぎない無地のものを着用しましょう。女性の場合は、丈の短すぎないスカートを着用します。派手なマニュキュアや、ハイヒール、ブーツ、サンダルは避け、上品な装いを心がけてくださいね。

また、男女問わず気をつけたいポイントとして、茶室に入る際は、白靴下に履き替えます。ストッキングをはいている場合はその上から履きます。あえて、靴を脱ぐタイミングで靴下に履き替えるというのは、綺麗な靴下で部屋に上がる気遣いを表しています。

また茶室や茶道具を傷つけてしまわないように、腕時計や貴金属アクセサリーは、茶室に入る前に事前に外しておきましょう。

②茶菓子を食べる時のマナー

茶菓子は、お茶の美味しさを引き立てるためのものなので、お茶が出されるまでに食べきるのがマナーです。

菓子の器が上座からあなたの目の前に運ばれ「お菓子をどうぞ」と勧められたら、亭主(お茶を点てる人)にお辞儀をして手をつけます。茶菓子をいただくときには、次客に対して「お先に」と一言断ってからいただきます。菓子の器は、次の人に忘れず渡しましょう。

大福や干菓子は手で割って食べ、羊羹など生菓子は楊枝のような菓子切り(黒文字)で切り分けて食べます。

③お茶を飲む時のマナー

自分の前にお茶が置かれたら、半東に対してお辞儀をします。半東とは、亭主のアシスタント的存在です。次客には「お先に」とお辞儀をし、亭主と半東に対しては「お点前頂戴いたします」とお辞儀をします。

右手で茶碗を取り、左手に乗せます。飲み口が茶碗の正面になるのを避けるため、時計回りに2回左手の上でお茶碗を回します。

3~4口ほどで飲みきったら、最後に「ずずっ」と音を立ててすすります。初めての方は少し抵抗があるかもしれませんが、これは、飲み終わったことを表す「吸いきり」という作法です。

飲み終わったら畳に茶碗を置き、飲み口を指で拭います。 その指先は懐紙で拭きとります。

茶碗を正面に戻すために先ほど回した方向とは逆に2回茶碗を回し、茶碗を正面に戻したら、茶碗を置き次の人へと渡します。

茶道の必需品

茶道を始めるために揃えなければいけない道具は、どのようなものがあるのでしょうか。流派によって必要な道具が異なりますが、ここでは、初心者の第一歩として最低限必要な基本アイテムをご紹介します。

①扇子

「茶道で扇子を使うの?」と初心者なら不思議に思われるかもしれませんが、茶道の世界では、扇子を仰いだり、広げたりはしません。お辞儀をする時や、お茶会で自分の位置を示す時に、閉じたままの扇子を前に置いて使用します。
男性用と女性用ではサイズに違いがあるため、購入する時は間違えないよう注意しましょう。

②帛紗(ふくさ)

絹でできた二枚重ねの布で、茶器を扱う際に使用します。帛紗の色は流派によって異なるため、教室に行く前に確認すると良いでしょう。

③懐紙(かいし)

懐紙は、懐に入れる小ぶりサイズの和紙です。お茶請けのお菓子を食べるとき、お皿代わりに使用します。

薄茶は飲み終わったあと、茶碗の飲み口を指で拭くので、その指先を懐紙で清めます。濃茶の場合は、懐紙で飲み口を拭き取ります。また、お菓子を食べきれない場合は、懐紙に包んで持ち帰ります。

和紙の素材感を活かした透かし模様や、色付きのものなど種類が多いので、ぜひ好みのものを探してみましょう。なお、男性用と女性用でサイズが異なりますので、こちらも購入の際は気をつけてくださいね。

④菓子切り

菓子切りとは文字通りお菓子を切る時に使う茶道具です。また、爪楊枝としての用途もあります。懐紙と共に持ち運び、必要なときに取り出して使います。様々な素材のものがありますが、通常お稽古で使うのはステンレス製のものが多いです。

⑤懐紙入れ

懐紙だけではなく、茶席において必要な道具を一まとめに入れて携帯する袋のことを言います。三つ折り・つづれ・二つ折りなど作りの違いはありますが、全て用途は同じです。男性用は、やや大きめサイズで寒色系、女性用はやや小ぶりサイズで暖色系です。

以上の5点が揃っていれば、いつでもお稽古やお茶会に参加することができます。流派によって他にも茶道具が必要な場合がありますが、その辺りは通う教室に確認してから揃えましょう。

まとめ

茶道をはじめる前に、これだけは知っておきたい基本的な情報をご紹介しました。茶道の立ち居振る舞いには相手を敬う気持ちが込められており、これは生活の基本とも言えます。年齢や性別を問わず、誰もが楽しめる茶道の世界に、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。

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