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「社日(しゃにち)」 今日は産土神をお祀りする日

 

終日のたりのたりかな

こんにちは。

二十四節季の「春分」の頃、「春の海終日(ひねもす)のたりのたりかな」(与謝蕪村)の句を思い出してしまいます。
この句は、丹後与謝の海を詠んだともいわれています。
冬の荒海とは異なり、明るく輝くまどろむような春の穏やかな海の情景が現れます。

終日=ひねもす、一日中という意味ですが、「ひ」は「日」かな。
のたりのたり、この言葉を聞くだけで「のんびり、のんびり」って気になってしまいます。
いいですね「終日のたりのたりかな」って。
この週末は春の海を見に行きたくなりました。

さて、今日は「社日(しゃにち)」。
ご存知ですか「社日」。
今年は今日、3月22日と9月18日です。

 

「社日」とは

社日の「社」は土地の守護神、産土(うぶすな)神という意味があり、今日は産土神をお祀りする日とされています。
中国から伝わった習慣だそうですが、古から八百万の神々を大切にお祀りしてきた日本人には「生まれ育った土地の神様」をお祀りすることは当たり前だったでしょうね。

社日は一年に二回あり、春分の日と秋分の日に近い「戌(つちのえ)の日」とされています。
戌は土の徳を供えたものとされており、土地の神を祀り日とされたと考えられています。

みなさんは自分の産土神をご存知ですか。
生まれたところをお祀りしてくれている神社の神様が産土神となります。
産土神は一生代わることなく守ってくれます。
だからこそ、産土神はちゃんと知っておいてください。
そして年二回はお参りくださいね。

それでは「氏神」さまはご存知ですよね。

氏神さまは自分の住んでいる土地を守ってくれている神様。
近くの神社の守護神がその土地にいる間は守ってくださいます。
何度もお参りしていると氏神さまはあなたのことを覚えてくれて、よくお守りしてくれるとか。

 

ありがとうございます。

日本では古より多くの(八百万)神さまをお祀りしてきました。
春の社日は「春社(しゅんしゃ)」といい種まきの頃、秋の社日は「秋社(しゅうしゃ)」といい収穫の頃。
なので、春社は五穀豊穣を願い、秋社は豊作に感謝を捧げます。

お祀りするということは、お願いをし感謝をすること。
そこにはただただお祀りするだけでなく、労働を伴います。
人のため自分のために働くことによってのみ願いがかなえられることを知っていました。

今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
願いをかなえていただくには、先ずは自ら人のためになる汗をかかないといけないですね。

 

参考
日本文化研究ブログ
西日本の美しい風土
アマテラスチャンネル49

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