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今日は、二十四節気の「雨水」(うすい)です。

 

今日は、「雨水」(うすい)です。

 

こんにちは。

「雨水(うすい)」は、空から降るものが雪から雨に変わる頃とされ、山間部などでは積もった雪が解け始めたりします。

あるいは、枯れていた土が潤いを取り戻し、その水が山の土を柔らかくし、川へと流れ、海へたどり着きます。

寒さに耐えた草木が芽を出す時期ともされています。

また、地域によっては 春一番が吹き、鶯の鳴き声が聞こえ始めたり、農耕の準備を始める目安ともされているようです。

七十二候の初候「土脈(どみゃく)潤い起こる」が全てを表現していますね。

 

「薩埵(さった)富士雪縞あらき雨水かな」(風生)

 

うすい【雨水】を調べていると国語辞書(goo辞書)に上記の富安風生の句が載っていました。

静岡県静岡市清水区にある薩た峠(さったとうげ)は、歌川広重の浮世絵東海道五十三次では16番・由比宿と17番・興津宿の間に位置し、この峠からの富士山と駿河湾の景色は、東海道五十三次にも残されるほどの絶景でした。

しかし、雨水といっても関東ではこの時期くらいまで富士山にはよく雪が降るのだといわれていました。

 

「蓼藍(たであい)」は、二月に種を蒔きます

 

藍染の染料となる「蓼藍(たであい)」は、二月に種を蒔きます。

四国には、藍染の反物に「阿波しじら織」という織物があります。

江戸時代の庶民が絹織物を着れなかったので、綿で織られた反物です。

着物にも仕立てても、浴衣に仕立てても着心地がよく、藍色にさまざまな色が織り込まれた縞模様や格子模様がモダンでもあり、懐かしみも感じます。

化学染料に押されて、自然の染料は少なくなってきましたが、できればこのような自然な原料で作られたものをこの先の世代にも伝えていきたいですね。

春の声を聞いてすぐに種を蒔き、育った葉から染料を抽出し、糸を紡ぎ、反物(布)になる。自然の恵みを纏う・使う、ということは、この上ない贅沢ではないでしょうか。

 

雨水は農耕を始める目安

 

種を蒔くように、雨水の時期は農耕を始める一つの目安とされていました。

寒の中ごろから立春までは冬土用があり、土を触ることを忌まれていましたが、二週間ほど過ぎて、土に潤いが戻り、やっと土に手を触れることができるようになるのですね。

また、春めくこの頃は江戸時代から「お伊勢参り」が盛んにおこなわれていたようです。

雪や北風に足元を止められる心配が少なくなり、歩きやすくなるからですね。

神さまにお参りするという一大イベントを本格的な稲作の始まる前に、ということもあるのでしょう。

そして、日本の四季には、いつも五穀豊穣の祈りが人と寄り添っていると感じます。

 

ありがとうございます。

 

今年の「雨水」は、全国的に冬型の天気が強く厳しい寒さに見舞われてます。

この先もしばらく平年より気温が低い日が続く見込みのようです。

もう少しの間は、待ち遠しい春の声を楽しみにしながら、風邪をひかれませんように。

 

今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
参考
今日のことあれこれと
tennki.jp

 

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