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和の心 No88  生命(いのち)の旅は終わらない。 

 

先日の「和合友の会 和の道」で講師としてお越しいただきました、陶彩画の草場一壽(くさばかずひさ)さんの絵本「いのちのまつり 「ヌチヌグスージ」より。
(和合友の会:https://www.facebook.com/wago.tomonokai/

 

「ねえ、おばあさん、ほくのご先祖さまって何人いるの?」

「そうだね~・・・・」

コウちゃんは、指をおって数えてみることにしました。

「ぼくにいのちをくれた人、2人」

「お父さんとお母さんにいのちをくれた人、4人」

「おじいちゃんとおばあちゃんにいのちをくれた人、8人」

「ひいおじいちゃんとひいおばあちゃんにいのちをくれた人、16人」

「そのまた上に、32人」

「そのまた上に・・・・」

「もう数えきれないよ」

 

「ぼくのご先祖さまって、1000人ぐらい?

「もっともっと、いるさぁ~ね」

「じゃあ、100万人ぐらい」

 

「どうだろうねぇ~。ずっとずっと宇宙のはじまりから、いのちはつづいてきたからねぇ」

「オバアにわかるのは、数えきれないご先祖さまが誰ひとり欠けても、ぼうやは生まれてこなかった、ということさぁ~。だから、ぼうやのいのちは、ご先祖さまのいのちでもあるわけさぁ~ね」

「なんだか、ぼく、不思議な気持ちがしてきたよ。」

「ぼうやも、大きくなって結婚して、子どもがうまれるさぁ~ね。また、その子どもが大きくなって、結婚して子どもが生まれる。いのちは目に見えないけれど、ずっとずっと、つながって行くのさぁ~」

「へえー、ぼくのいのちってすごいんだね」

 

「いのちをありがとう~!」

(文:絵本「いのちのまつり」より・草場一壽さん著/HP:http://kusaba-kazuhisa.com/
(イラスト:平安座資尚(へいあんざもとなお)さん)

 

 

この草場さんの「いのちのまつり」は、小学校「道徳」の副読本に全面採用されました。

全国の教育現場から、今いちばん望まれている「いのちの絵本」です。

 

ご先祖さまの誰一人が欠けても、今の自分はいないのです。

「ヌチヌグスージ」とは、沖縄の方言で”いのちのお祝い、いのちのお祭り”という意味です。

始まりも終わりもない悠久の時の流れのなか、広大無辺な生命のつながりが今ここにあります。

自分自身が奇跡の存在であること、与えられた生命を光り輝きながら共に生きぬくことが、「ヌチヌグスージ=いのちのまつり」であるという想いを絵本に込まれました。

 

 

 

「いのちのまつり」日本はもちろん、世界中で読まれますように。

自分の生命はもちろん、両親、ご先祖さまに感謝して、悲しいニュースが流れませんように。

笑顔あふれる楽しい毎日がおくれる地球になりますように。

 

今日もありがとうございます。

 

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