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皇居三の丸尚蔵館 鳳凰と

島谷弘幸館長と

みなさま、こんにちは。
今日は先日、二條さまに連れていただいた三の丸尚蔵館のお話しです。
三の丸尚蔵館では「瑞祥のかたち」が開催されていました。
新年を迎えて、めでたいことの訪れを告げる「瑞祥」の造形美が紹介されていました。
そして、優れた天使が世に現れる兆しとして古代中国で尊ばれた伝説の鳥「鳳凰」がいくつも展示されていました。
ありがたいことです。
それでは三の丸尚蔵館を少しだけお楽しみください。
この日は島谷館長にもお会いできてご挨拶ができました。
ありがとうございました。

ありがとうを世界中に
Arigato all over the World

 

朝陽鳴鳳之図(ちょうようめいほうのず)
鳳凰の番(つがい)が雲海から顔を出す朝陽を眺めています。
ここは鳳凰が棲むという伝説の山、崑崙山なのかもしれません。
水墨山水画を得意とした小室翠雲には珍しい濃彩の作品です。

 

瑞祥のかたち

「瑞祥のかたち」と銘うって開催されました。
「瑞祥」って?
「瑞」には「めでたい」、「祥」には「吉兆」という意味があります。
瑞祥は瑞獣という記述でも出てきますが、これらは古代中国において神話や伝承をもとに、帝・王などの象徴として図案に使われました。
それらは、龍、鳳凰、麒麟、亀の4種類でして、今回展示されてるのですね。
それでは少しだけご説明を

「龍」
みなさまもよく知っている「龍」
想像上の動物?の代表格です。
日本でも龍神様をまつるところは日本中にたくさん。
述異記(じゅついき)という中国の書物によると、水に棲む蝮が500年生きると蛟(みずち)になり、その蛟が千年生きると龍になるそうです。
これとは別に、鯉が滝を登って龍となるという登竜門の伝説もありますね。
登竜門は「龍が登る門」という意味ではなく「龍門を登る」という意味です。
中国の黄河に「龍門」という急流の難所があり、そこを登り切った鯉は龍になるという言い伝えが元となって立身出世の例えで使われるようになります。

「鳳凰」
鳳凰は想像上の鳥で聖天子の出現とともに現れるとされています。
鳳はオス、凰はメスなのです。
日本では平等院鳳凰堂や金閣寺の屋根の鳳凰が有名ですね。
鳳凰堂の像は以前の一万円札の裏側にありますね。

銀色絵鳳凰鈕香炉(ぎんいろえほうおうちゅうこうろ)
銀製の香炉で蓋上に鳳凰が載り桐形の耳がついています。
全体を鍍金し鳳凰の目には琥珀を嵌め、表面の松樹の葉は銀や赤銅を象嵌しています。

 

動植綵絵 老松白鳳図
太陽に向かって鳴く真っ白な鳳凰を描きます。
片足をあげて翼を広げたポーズ、うねるように流動する飾る羽などが画面にダイナミックな動きを与えています。

 

「麒麟」
麒麟は、王が仁徳のある政治を行うと現れる動物とされています。
元々の麒麟は、ビールの商標でもおなじみの姿です。
麒麟も、麒はオス、麟はメスというように雌雄で漢字が異なります。
中国の「春秋」という書物の最後は、「獲麟(かくりん)」というエピソードで終わっていることは有名です。

「亀」
亀は萬年などというように、亀は長寿の象徴です。
日本では、鶴と一緒に長寿の象徴とされていますね。
中国古代では、亀の甲羅を焼いて、そのひび割れで吉凶が占われました。
古代の王は祭祀王でもありましたので、王と占いと亀は非常に結びつきが強いのです。

 

 

ありがとうございます

とてもすてきな時間をありがとうございました。
人生の節目に幸福を願う気持ちは古くからさまざまな造形に託されてきました。
その中でも鳳凰は、優れた天子が世に現れる兆しとして古代中国で尊ばれた伝説の鳥です。
わが国では古くより鳳凰は高貴さの象徴として絵画や工芸に取り込まれ、皇室ゆかりの品々には数多く登場します。
本当にめでたいことです。
私の住む京都の雅鸞洞も二條さまに名付けていただき。年老いた鳳凰がこの世の幸せを祈り羽をやすめるところ。
京都に来られましたらお寄りくださいね。

今日もいっぱいありがとうございます。

 

この星が笑顔あふれる毎日となりますように。
Hope there will be a smile everywhere, every day.
これからの子供たちに幸せな世の中となりますように
Wish the world will be full of happiness with children.

#ありがとうを世界中に
#ArigatoAllOverTheWorld

 

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