うるし④ 貴重なうるし液
貴重なうるし液
こんにちは。
うるしの木からうるしの液を採るには、十年かかります。
ご存知でしたか。
うるしの木を植えてだいたい十年ぐらいで、やっと十メートルくらいの背丈の高い気になります。
うるしの液を採るには、幹がだいたい直径で15センチくらいの太さになる必要があります。
およそ八年から十年くらいでその太さになりますので、普通は十年をめどに手を入れて育てます。
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写真:ぼうだより技術ガイドより
驚くほど希少な、うるし液
では、その一本のうるしの木から、どのくらいのうるしが採れるのか、と言えば、これが驚くほど希少なのです。
一年で、なんと、二百グラムしか採れないのです。
二百グラムと言ったら、ビーフステーキ一枚くらい、牛乳ビン一本くらいでしょうか。
このくらい少ない、貴重な樹液というわけです。
しかも、その二百グラムのうるしの液で、うるしのお椀を三個しか塗ることができません。
一本の木を、十年もかけて育つのを待って、それでうるしのお椀が三個しか塗れないのです。
つまり、うるしの液というのは、それほどまで貴重なものだということです。
うるしは水のある木
ところで、うるし、という漢字を書けますか。
「漆」 さんずいがあって、木の下に葉っぱがあって、水がある。
要するに、うるしは水のある木、というわけです。
樹液を採る木だけに、水っぽい木だということです。
いわゆる湿度が非常に高い、里山の少しじめじめしたところに、生える植物なのです。
漢字の辞典で調べてみますと、うるしという漢字は、人間がからだをかがめて、樹液を採っている、そうしたかたちを表す象形文字としてつくられた、と説明されています。
ありがとうございます
とっても貴重な、うるし液ですね。
このうるしの液を採取する作業を「うるしがき」と言います。
知れば知るほど素晴らしい「うるし」。
まだまだ知らないこともいっぱい。
次回は「うるしがき」、うるしを採る方法です。
今日も最後までお読みいただきまして、ありがとございました。
漆のことは、輪島塗専門店「たかはし光琳堂」さんに何でもご相談ください。
この星が笑顔あふれる毎日となりますように。
Hope there will be a smile everywhere, every day.
これからの子供たちに幸せな世の中となりますように
Wish the world will be full of happiness with children.
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