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狂言とは、時空を超えるもの

 

 

狂言とは・・・六百年の歴史と伝統を持つ日本で最初の喜劇。

 

和の心 20140822 狂言1

 

 

先日、能楽師 狂言方 和泉流 小笠原匡さんの「狂言の鑑賞と楽しみ方」というお話を伺いました。

目から鱗のお話でした。

狂言、観にいきたいって。

それでは、小笠原さんのお話やHPより狂言をあらたにご紹介。

 

そもそも、狂言とは 600年前に誕生した庶民喜劇で、特に能とは関係が深く、”能・狂言”を併せて「猿楽」と言います。

能が古典的題材(貴族社会)を取り上げ幽玄美の歌舞・悲劇であるのに対して、 狂言は庶民の日常的な出来事を、笑いを通して表現する、科白(せりふ)・喜劇です。

古典演劇ゆえに、そこにはいろいろな約束事がありますが、 もともとは予備知識など何もない観客を相手に出来上がった演劇です。

面白くなければだれも見てくれない、というところで狂言は演じていたのですから、 その約束事など知らなくても楽しめるように出来ています。

 

和の心 20140822 狂言2

 

まず、舞台を見て何かを感じて頂くのが、狂言を楽しむ一番手近かな方法です。

600年という長い歴史の中で洗練された笑いのエッセンスは古さを感じさせず、今もなお新鮮で楽しめる「笑いの芸術」です。

内容は、
 ◆「笑う門には福来る」という、おめでたい“祝言の笑い”
 ◆人間誰しもが持っている弱点をユーモラスに指摘する“風刺の笑い” 
 ◆単なる滑稽性だけでなく、笑みの中に楽しみを含んだ“和楽の笑い” 
という、三つに分類されます。

登場人物は2~5人と少なく、家来が一人しかいない大名、主人よりしっかりしていても主人に頭のあがらない召使い、 なんでもしったかぶりをする僧や山伏、夫を尻にしいたわわしい女、盗人、詐欺師などと、それぞれが面白い一面を持っています。
このような欠点を持った人間が集まっているのが世の中であり、私たち人間の持っている弱みや滑稽さをとてもよく表現しているので、 それだけで親しみを持っていただけるでしょう。

狂言の演技の特徴は、無駄をはぶいた、明るく強いところにあります。
普通の芝居のように大がかりな舞台装置もなければ、幕も使いませんので、どんな舞台でも手軽に演じられます。

小道具もほとんど必要とせず、一本の扇が弓になったり、開けば盃になったりもします。

科白(せりふ)は現代語の母胎である中世口語を基調とし、 扮装も当時の姿を忠実に写しているので、「動く室町庶民風俗絵巻」の感があり、 現代の誰からも親しまれる条件を備えています。

(文・写真:小笠原匡HPより:http://www.atelier-oga.com/)

 

和の心 20140822 狂言3

 

さて、狂言や能はどうして始まったのか?起源は散楽といわれています。

散楽とは。

日本の奈良時代に大陸から移入された、物真似や軽業・曲芸、奇術、幻術、人形まわし、踊りなど、娯楽的要素の濃い芸能の総称です。

日本の諸芸能のうち、演芸など大衆芸能的なものの起源とされています。

散楽のうちの物真似芸を起源とする猿楽は、後に観阿弥、世阿弥らによって能へと発展しました。

曲芸的な要素の一部は、後に歌舞伎に引き継がれました。

滑稽芸は狂言や笑いを扱う演芸になり、独自の芸能文化を築いていきました。

散楽のうち人形を使った諸芸は傀儡(くぐつ)となり、やがて人形浄瑠璃(文楽)へと引き継がれます。

このように、散楽が後世の芸能に及ぼした影響には計り知れないものがありますね。

 

物真似芸だから猿楽、でも申楽とも書きます。

世阿弥は御神楽から生まれたから申楽と言ってますね。

 

和の心 20140822 狂言4

 

また、狂言は時空を超えていきます。

現代ではパソコンやテレビから、行きたいところを瞬時に見ることができます。

狂言では、すり足で一歩進みながら語るだけで、パリでもアメリカへでも行けます。

「おー、おー、こ、こ、が、パ、リ、かー」って言うと舞台はパリに。

もちろん、舞台背景がパリの風景に変わるわけではないですよ。

舞台上は何も変わっていません。

変わったのは、見ている人の頭のなかだけ。

そう、自分でどんな絵でも書けるのです。

どんどん想像したらいいんです。

楽しいでしょ。

舞台の上で狂言を舞っているのですが、そこに見えるのは自分の想像でいかようにも描けます。

 

「好きなように想像しで楽しんでください。」って小笠原さん。

ね、いいでしょ。

狂言、早く見に行きたいでしょ!

 

ありがとうございます。

 

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