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二條さま 古事記のお話しの2 第五話の1

『アメトコタチ』 2023年11月25日(土) 長徳寺

こんにちは。

なぜ、私が全国各地で古事記を話させて頂いているかと言いますと、私の家がまず、お宮を持っていまして、神様のことをやっているというのは勿論なのですが、私の先祖の神様がいまして、これが『アメノコヤネ』という、この近辺でございますが春日大社の御祭神でいらっしゃいます。
この『アメノコヤネ』から数えて私が167代になります。
その『アメノコヤネ』という人が、実は大陰謀論者なんですよ。
陰謀というのは変な話だけれど、日本に「神様」という考え方を作った人なんです。
それまで神様という考えがなかった。
「神」と一言で言うと、何か思い浮かばないでしょうか。
「紙」。
ここに物を書くことが出来る。
要は、名前を記すことが出来るということなんですよ。
世界中で神様の名前を、例えば『アメノコヤネ』とか『アマテラス』とか、喋る宗派はないですからね。
神様の名前というのは、軽々(けいけい)に口にしてはいけないのです。
例えば、イスラム教でもユダヤ教でも、キリスト教は「神」という言葉を使いますが、神の本名の『ヤホバ』という名前は絶対に信者の人達は言いません。
言わないというか、暗黙の了解です。
神様の名前というのは、口にしてはいけない言葉なんです。
でも我々は、神の名前を軽々(けいけい)に言うでしょう。
神社に行けば、御祭神はとちゃんと書いてあります。
ああいうものを神にしようと決めたのが多分、アメノコヤネ様なんですよ。
私はその子孫なこともあり、そして、代々歴史を俯瞰(ふかん)するという家に生まれていて、私どもの家では、古事記と日本書紀を独特な解釈で読み伝えてきたものがあります。

ありがとうを世界中に
Arigato all over the World

 

 

口伝はとても大切

独特な解釈というのは、私の家だけではなくて、例えば天皇様は天皇家の古事記の読み方があります。
例えば、「さくら、さくら、きれいにさいた」という風な教科書があったとしましょう。
これは、ひらがなで書いてある。
頭は、ささき、その次は、さ。
「ささきさ」と。
この「さ」という言葉は、実は一文字で「神」という意味なのです。
神様というか、「すごく強い力」という意味なんです。
こういう事を知っていると、「さくらさくらきれいにさいた」という、沓冠(くつかぶり)と言いますが、頭とか下だけを読むと、色んな意味が出てくるんです。
こういう読み方が、例えば天皇家は天皇家の、近衞さんには近衞さんの、九条さんには九条さんの、二條家には二條家のという読み方があり、私の家にも古事記の独特な読み方があるのです。
それを口伝で当主になる人に寝物語りで教わってくるのです。
そして、これを書物ではなく、口伝で教えてくるという事が重要なのです。
なぜ口伝が重要なのかというと、おおよそ間違えないで伝えられるのです。
伝言ゲームみたいにすると最後、違う言葉を言ってしまったりとかする事がありますが、それはちゃんと聞いてないからです。
ちゃんと聞いていればちゃんと伝わるものなんです。
昔は情報がちゃんと伝わっている。
例えば、ローマで出来た事が、200年ぐらい経ったら、ちゃんと日本でもその情報が伝わっている。
それは文字で伝わっているのではないんです。
人の言葉を介して伝わって行くのですよ。
でも、ローマはヨーロッパ語だし、我々は日本語を話しているから、そこでちゃんと変換されていくんですね。
この言葉というのは、相手が理解出来るように伝える事が出来るというツールなんです。
だから、私は大和時代の言葉を伝えられたのではなくて、うちのお爺さんやひいお爺さんは、私にわかる言葉で家の伝を伝えてくれる。
だから、実が伴って口伝というのは伝わって来るという事なんです。
これがすごく重要で、日本の場合は口伝というのはとても重要とされています。
そして、それが伝わる家業になっていったり、例えば世界で一番古い企業は実は日本にあるんです。

 

 

日本のパスポートは世界中で強い

奈良にある「金剛組」という法隆寺を作った大工さん達が集まっている集団が今でも残っているんです。
今はJVに買われちゃいましたが。
その当時の技術が今の言葉になって伝わるから、ちゃんと伝わる。
ということで、うちの家にも古事記が伝わっているのです。
私は子供がいませんから、私の代で終わりです。
このまま行くと、この話を棺桶に持って行ってしまう事になりますから、それならもう喋ってしまった方がいいということで、あちこちで喋らせて貰っているわけです。

実は私は大学時代、音楽をやっていまして。
音楽といっても、ギターやそういうものではなくて、打楽器をやっていたんです。
クラシックをやっていて、榊原音楽事務所というオーケストラに所属していて、世界中のオーケストラにエキストラとか団員として派遣されるというのをやっていたんです。
24歳ぐらいから31歳までウィーンフィルとベルリンフィル以外は一応全部出ました。
ベルリンフィルについては、最後にカラヤンが日本にベルリンフィルを連れて来た時に、大阪のフェスティバルホールという所で演奏会をしたんですけれど、その時は、欠員要因として後ろに控えていました。
本当ならベルリンフィルも乗ったかもしれないんです。
何を話したかったかというと、その当時、世界中を飛び回っていたんです。
それで、私は日本のパスポートの強さというのにすごく驚かされるわけです。
今でもそうですが。
赤に菊の御紋所の入ったあのパスポートです。
すごく経済が落ち込んで、最近はこれだけ犯罪が多いけど、あの赤い菊の御紋所のパスポートを持ってると、イミグレーションで凄いんです。
「何しに来た?」
「サイトシーイング」
だけで通してくれる。
日本の国力、それから、日本の国際貢献度というのは、皆さんが持っているパスポートに現れているんです。
団体旅行で、添乗員さんが皆のパスポートを集めてイミグレーションを出して、全員が通るなんて日本人だけですからね。
普通はもの凄くきついイミグレーションを通るんです。
アメリカなんか特にです。
でも、日本のパスポートを持って行ったら
私は、最初のパスポートは何回も増設したくらい凄く色んな国に行きました。
でもハンコを押すだけでしたから。
そのぐらいあのパスポートを持っているのは今でも強いのです。
この強さというのは、、実は古事記に由来しているんですよ。
今日はそういうお話です。

 

 

『アメトコタチ』から日本らしい神様になってくるんです

今まで『アメノミナカヌシノミコト』、そして『タカムスヒ』『カミムスヒ』『ウマシアシカビヒコジノカミ』と、4つ神様が皆さんの心の中に残っていると思います。
最初の『アメノミナカヌシ』は水だし、そして東洋人だし、『カミムスヒ』『タカムスヒ』は核であり、そして細胞壁だったり細胞膜だったりというような話もしていきました。
そして、いよいよ我々は、炭水化物というものを得たよという話でここまで来ました。
ここまでは、人間です。
「人間」とは少し不思議な言い方をするけれど、「明らかに社会性を持った動物」ということですね。
社会性を持った動物というと、蜂や蟻なんかも非常に社会性を持っているんです。
非常に細かくあるけれど、例えばハイエナとかライオンとかゾウなんかも、その枠の中では非常に社会性があります。
そして、村的な考え方や美味しいものというものもわかっている。
ただ、「神様」という存在はちょっとない。
わかるでしょうか。
ここがあるとないとで、「非常に高度な社会性を持っているか」、「社会性があるかというだけ」との違いがあるんです。
だから、我々が動物とちょっと違うのは、神という観念があるからなんです。
難しい事を言ってますよね。
でも今日は難しい事を言わなくちゃならない話なんですよ。
今日お話しするのは、『アメトコタチ』という神様のお話なんです。

『アメトコタチ』という神様は、日本書紀にも出てくる神様です。
日本書紀では一番最初に出てくる神様と言っていいかもしれません。
ここでは古事記の話をするから、あまり日本書紀の話はしたくないんだけれど、ちょっとさわりだけするならば、古事記は日本語で書かれている。
日本書紀は、ある意味大陸に向けて書かれているんです。
だから読み方も漢文チックに読むことが多いです。
あと、一書曰(いっしょにいわく)と言って、あらゆる地方の歴史もそこに加味されている。
例えば、どのぐらい違うかというと、この後ずっと下って『アマテラス』『ツクヨミ』『スサノオ』という神様が出てくるけれども、日本書紀なんかでは、例えば『アマテラス』『ツクヨミ』は二人女の子で、スサノオが男の子。
「これは、三人とも『イザナギ』と『イザナミ』が作ったと書いてあるものもあるよ」というような事も書いてある。
我々は違いますよね。
『イザナギ』という神様が、お目々を洗って鼻をすすいだ時に出て来たという風に認識があるかもしれないけど、日本書紀にあたると、「実は二人の子供なんだよと書いてある部分もあるよ」という、一書に曰くという事でね。
それは、外国に「それだけ多様性のある神話が日本にありますよ」という事を示すために、沢山の可能性を見せるために、漢文でそういう事が書かれていて、我々日本人の一番最初の神は『アメトコタチ』の神であるという風に向こうに示したかったから、前四柱の神様は書いてないんです。
この前四柱の神様は、中国の人達でも韓国の人達でも、もしくは東洋のあらゆる所で通用する神だという風に思ったら良いです。
東洋の人達が全員持っている共通の神様に近いという風に日本人は思っていたんだと思います。

『アメトコタチ』から日本らしい神様になってくるんです。
だから、日本書紀の一番最初の神様になっているんです。
では、日本らしい神様とは。

 

 

日本語を母国語に思っている人は日本人

皆さん日本人とは?
外国の方もいらっしゃるかもしれないけれど、ひとたび日本に入って日本語を話したら日本人ですよ。
日本人の定義というのが私にはあって、日本語を母国語に思っている人を日本人だという風に私は言っています。これは様々な解釈がありますから、色んな事を言う人がいますけれども、私は、日本語を母国語だと思っていれば、戸籍がどうとかではなく、それは日本人だという風に考えています。

日本らしいという神様。
これを問われた時に、何が日本らしいか、わからないですよね。
だから、日本語をというのは割とわかりやすいですよね。
「ああ、そうか、日本語を話してたら日本人なんだ。」
例えば、ミャンマーから亡命されて来られて、日本で暮らし、日本語をもう母国語として話しているのであれば、日本人だと思います。
私の家の近所にあるコンビニに、何(か)さんという男の子がいるんです。
この何さんと書いて何(か)さんは中国からこちらに来てらっしゃる方なんです。
そこのオーナーの奥さんが何さんで、その甥っ子なんだそうで気がつくと沢山、何さんがいるんですね。
向こうから親戚を沢山呼んで来て、そこでコンビニを経営してるんですが、私も弟子も、疲れたらそのコンビニに行くんです。
なぜだと思いますか?
物凄く綺麗な日本語を話すんです。
そしてとても丁寧なんです。
あと、数字が凄いんです。
私はタバコを買うんだけれど、タバコって今凄く種類があって、500種類ぐらいあるんです。
私のは、213番なんです。
「213番を一つ下さい。」と言ったら、1個持って来る。
「213番を12個下さい。」と言ったら、ワンカートンと2つ持って来る。
言っている意味わかりますか。
日本は、数字はワントゥースリーだけじゃなくて、1、2、1つ2つ、1個2個、1本2本。
いっぱい同量項があるでしょう。
それを全部理解出来るんですよ。
すごーく綺麗な日本語で対応してくれて、最後に「ありがとうございました。」と言った後、深々と頭を下げる。
すごく疲れている時に、あの何君の対応を受けるだけで、「ああ、このコンビニに行って良かった。」と思うんです。
聞くと、北京大学出身で、北京大学で日本語を学んだらしいです。
そのご家族皆もの凄く日本語が綺麗です。
日本に来てまだ3年〜4年しか経ってないんですよ。
あの対応を高校生とか皆に見せてやりたいと思いますね。
その人は中国の方なんだけれど、これ、日本らしいですよね。
外国に行ってコンビニでそういう対応を受けた事ないですよ。
我々はアメリカに行くと、ホテルに泊まらないで日本人が経営しているコンドミニアムみたいな所に泊まるんです。
2週間ぐらい滞在するから、スーパーに行くんですが、レジのおばさんとかも物凄くかったるそうな格好して、「は?は?これ?」という、その対応か?という対応ですよね。
商売をするに当たって、外国に行くと、日本人と外国人っていうのは対応が100%違いますね。
対応が良い、悪いは別です。
悪いと言っているわけじゃないんです。
良い悪いは別なんだけれども、「あ、日本らしいな。」と思うんです。
そして、そのオーナーの人が、多分「そういう風にして下さい。」と奥さんにも言い、奥さんが自分の甥っ子を呼ぶにあたって、「コンビニだけどちゃんとした対応をしてね。」と言うからでしょう。

普段の格好を見ると、普通のお兄ちゃんなんですよね。
27〜28歳ぐらいだと思うんですけど、色が真っ白で凄く綺麗なんだけど、普段はこうイエーイと言ってるような格好をしているわけです。
ひとたびあのコンビニの制服を着たら、日本人なんですよ。
だからあれを私は、「日本らしいなぁ。」と思うんです。
ああいう対応を別にこちらが望んでいるわけではないけど、してくれるところ。
そして、こちらが受けた時に、清しく思う気持ち。
これを日本らしいなと思うのですが、これは私が歳をとってるからかな。
お若い方はどうでしょうか。
清しいですよね。
それで思ったんです。
これが、いわゆる古事記、日本書記が出来た頃、外国に日本らしい、これが日本だという、一番最初の神様は、「that’s日本」でなくてはならない、という事。

 

 

我々は法律で日本人だという風に守られている

さて、皆さんがなんで日本人でいられるかご存知ですか。
なぜ日本人でいられるか。
私達は、アメリカ人でもフィリピン人でも中国人でも韓国人でもないです。
こちらにいらっしゃる方、わかりませんけれども、なぜ私達が日本人でいられるか、そして、赤い菊の御紋のついたパスポートを持っていたら外国の人にまで守られるのか。
簡単なんです。
我々は法律で日本人だという風に守られているからなんですよ。
この法律がなかったら、全て自分でやらなくてはいけないんです。
例えば、周りに拳銃を持っているお友達いますか?
「僕の友達、お巡りさんなんですけど毎日拳銃を持っています。」という方もいるかもしれませんけど、そのお友達が発砲している姿を見た事ありますか?
ないですよね。
日本だと拳銃を持って発砲してはいけないという法律があるからなんですよ。
だから我々は、一応銃からは守られている。
これはアメリカは守ってくれません。
あれだけ発砲されても、銃規制という話は出てはいるけれども、法律には至らない。
要は、アメリカ人は法律で銃から守られていないという事なんです。
我々は法律で銃から守られています。
日本人であるという風に法律で守られている。
そして、外国の人からも、我々は日本人だという法律があるから日本人として認めても貰っているんです。
うちの近所には、英語が話せないアフリカ系の子達が沢山います。
中学校に通っていて、道々で歩いている子供達の声を聞くと、もう日本人です。
きっとその子達も、あの赤いパスポートを持っていれば、外国では日本人として扱われます。
完全に守られている訳です。

 

 

ありがとうございます

最近よくこういう話があります。
中国が台湾に侵攻して、その後もこちらに攻め込まれた時に、日本は日本で守れるんだろうかなんて麻生さんなんかが盛んに言ってるけど、それは外敵という要素であって、我々は守られるという風に思ってはいませんでしょうか。
いや、守られています。
これはだから「that’s日本」じゃないですか。
裏を返すと、世界中で銃から絶対に守られてると自信のある国民は、日本人ぐらいじゃないですか。
隣の国は銃殺されちゃうんです。
日本で銃殺なんて最近聞い事ないじゃないですか。
あなた方は銃を規制するという法律を読んだ事はありますか。
大抵、90%の方は読んだ事はないですよ。
でも、みんな銃から守られていると思っています。
そうです、守られています。
これは、海外に行ってもです。
こんなのは日本人だけですからね。
今ガザに行ってごらんなさい、銃だけでなくてミサイルが飛んで来ますから。
そんなの想像出来ますか。
今ここにミサイルが着弾したら、なんて想像した事ある人いますか?
いませんよね。
第2次世界大戦中ですら、非常に艦砲射撃や爆撃を受けていても、本人達はそんな所に着弾するなんて思っていないから死んでしまうのです。
もちろん、防空壕とか沢山作りましたよ。
それで、サイレンが鳴れば逃げろと言われたかもしれない。
でも想像はしてなかったと思います。
なぜかと言ったら、我々日本は、お上が「銃は周りにありませんよ。」と言われたら、「その通りです。」と思う民族なんです。
これをまず覚えておいて下さい。

この続きは次回をお楽しみに。
今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
(今日の写真は、この日、雅鸞洞で行われました青海光仮名書道会全国教室展です)

 

この星が笑顔あふれる毎日となりますように。
Hope there will be a smile everywhere, every day.
これからの子供たちに幸せな世の中となりますように
Wish the world will be full of happiness with children.

#ありがとうを世界中に
#ArigatoAllOverTheWorld

 

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