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和の素敵な人たち 和泉侃さま「香りの芸術家」 香(こう)と香り(かおり)

 

世界に一つだけの香りが誕生します。

香りを芸術表現に用いる アーティスト IZUMI KAN 和泉侃

 

「香り」の文化は日本でも昔からあるものです。

「お香」というと、仏前やお寺など暗いイメージがありますが、お香が仏教と密接な関わりを持って歴史を歩んできたことは確かです。

そんな「お香」を先日ご縁をいただいた、和泉侃さんが現代にあった「香り」を。その人に合った「香り」つくりを始めました。

和泉さんのこれからの活躍を楽しみにしています。

 

ちょっと「香り」のお勉強を

 

「日本」「香り」とくれば、やはり日本が世界に誇る香りの文化「香道」です。

この「香道」で今も使われる「香木」が日本に伝来したのは6世紀頃だと言われています。

「日本書記」の中に、浜辺にうちあげられた木で漁師達が焚き火をしていたところ、なんともいわれぬよい香りがして驚き、朝廷に献上したと言う記述があるそうです。

この時の香木は「香道」で最も重んぜられる「沈香」(じんこう)だったようです。

この沈香の最上の品質のものが「伽羅」(きゃら)です。

その他に「麝香(じゃこう)」「白檀(びゃくだん)」「乳香(にゅうこう)」「没薬(もつやく)」「丁字(ちょうじ)」などが、シルクロードをとおり日本に持ち込まれました。

当時これらの香りは仏教儀式や医師の役割を持つ僧侶達によって薬として用いられていましたが、平安時代には、その他に香りをたしなむ「薫物」(たきもの)の文化が生まれました。

あたりに薫りを漂わす「空薫(そらだき)」や衣装に薫りをうつす「薫衣(くのえ)」、「匂い袋」を身に付けたり身体から薫りを発散するために内服もしました。

平安文学の代表作「源氏物語」の中には、女人達がそれぞれ独自のブレンドを競い合う「香あわせ」(組香)の場面もあります。

そして室町時代に入ると、それまでの「趣」(おおむき)としての「香」が、「茶道」の広まりと共に「香道」という芸道のものとなりました。

「香道」では、香りを「嗅ぐ」ではなく「聞く」と言います。

この「香りを聞く」が日本独特の文化で、奥の深い世界だと言うことを表しているように思えます。

 

ありがとうございます。

和泉さんが、私の香りを作ってくださいました。

素晴らしい!嬉しい!

私好みの「ほのかな香り」。

遠くからでもわかる香りではなく、すれ違ったときに感じる香り。

みなさまも、是非、「My香り」をいかがですか。

 

今日も最後までお読みいただきまいて、ありがとうございました。

日本の文化は楽しみがいっぱいですね。

 

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