1. HOME
  2. 和のすてき
  3. 和の徒然
  4. 煮物についてあなたが浮かべるイメージとは

煮物についてあなたが浮かべるイメージとは

煮物についてあなたが浮かべるイメージとは

煮物と聞いて、何を思い浮かべますか? かぼちゃの煮物や筑前煮など、好きな煮物はもちろんですが、母や祖母の顔も思い出します。 子供の頃は、煮物よりもハンバーグやオムライスが大好物でしたが、年を重ねると煮物の美味しさに気付かされますよね。

おふくろの味

煮物を口に入れると、一瞬で母の煮物だとわかります。 ダシと醤油と砂糖の割合など、子供の頃から慣れ親しんだ味は、何年も食べなくても口にした瞬間に思い出しますよね。 大人になり母が作ってくれた味を再現しようと試みても、同じ味にはなかなか辿り着くことが出来ず、おふくろの味が恋しくなった経験も。 久しぶりに実家に帰る時に、母の煮物があると思わず笑みがこぼれてしまいます。 目で見て覚えるようにという母の教えには、目分量で味付けをするため正確な調味料の分量がわからないのですが、食べるといつもの味になるのが不思議ですよね。 これが、「おふくろの味」の美味しさの秘密なのかもしれません。

和食の王道

お酒にもご飯にも合うのが煮物。 食材によってメインのおかずにもなれば、小鉢に盛ってちょっとした一品にもなる便利なおかずです。 昔ながらの、荷崩れした里芋や大根がたまらない家庭の味も最高ですが、料亭で作られる一品も和を彩るイメージがあります。 懐石料理のコースにも、煮物は欠かせませんよね。 かしこまった席での食事は緊張しますが、味のしみ込んだ煮物をいただく時に、緊張感が和らぐこともあります。 家庭の味とは違った上品さが表現できるのも、煮物のすばらしさを感じます。

たくさんの野菜や海の幸を美味しく

煮物は、無理をしないで野菜を多く食べることができる体に優しい料理です。 柔らかくなった野菜や海の幸は、幅広い年齢層にも食べやすい家庭料理と言えるでしょう。 野菜と一緒にヒジキや魚を煮るだけで、独特な海産物の臭みがなくなり、お互いの良さがダシになって美味しさが何倍にもなりますよね。 固い野菜を煮込むことで、味が染み込み柔らかく食べやすくなることも一つの良さではないでしょうか。 日持ちがすることから、作り置きをするために一度に多くの量を作る家庭もありますよね。 冷めても美味しいということから、お弁当のおかずにも喜ばれる一品です。

バラエティーが豊富な煮物

煮物と言っても、こってりした味付けからあんかけや薄味など、種類も味も多いのが特徴です。 煮る方法が違うだけでも、煮込みや煮つけなどと表現も変わります。 煮汁の量も多いものから少ないものまで、違いも知ると奥の深さを知ることが出来るでしょう。 冷たくあっさりした一品や温かいうちに食べたい一品まで、幅広く楽しめるのが煮物の良さですね。

煮物の気になる正しい食べ方

和食のコースを食べる時に、煮物がメニューに含まれています。 しかし、正しい食べ方がわからないという人も多いのではないでしょうか。 美味しく食べるためには、盛りつけられている上からいただきます。 好きなものだけを食べてしまうことがありますが、大きな野菜を一口で頬張ってしまうのはマナー違反。 大きな野菜は箸を使い、小さくしてから口に運ぶことが食べ方の基本です。 箸使いが苦手な人には食べにくいと感じることがありますが、箸を突き刺すことのない綺麗な箸使いを次の世代にも引き継ぎたいですね。   家庭の味とも言われる煮物。 夕飯時、家の近くからほんのり甘辛い醤油のいい匂いがする帰り道。 この匂いは母の懐かしい匂いでもあり、幸せな安心感を覚える瞬間でしたよね。 最近では、コンビニやスーパーでも売られていますが、どこかでホッとできるような食を求めている気持ちの表れではないでしょうか。 簡単に食べられる第二のおふくろの味ですが、久しぶりにいつも食べていたあの母の味が食べたくなります。 食を通じて、家族の絆を実感しませんか。   和食世界遺産について考える5つのこと 和食の朝ごはんはこれを食べたい!!朝に和食がいい理由 和食のレシピで日本の食卓を感じさせるもの  ]]>

関連記事

最近の記事

アーカイブ