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お箸はいつごろからあるの

いつ頃からお箸をつかっていたのでしょうか

こんにちは。

いつごろからお箸を使ってたのでしょうね?
古代人が火を使って調理をするようになり、熱い食べ物を手で持つのが大変なので木の枝を折ったり、枝を削った箸を使われるようになったようです。
中国ではすでに約3,000年前からお箸が使われていたといわれています。
もしかしたら、三内丸山遺跡で使われていないかな。

ありがとうを世界中に
Arigato all over the World

 

 


(絵:源氏物語絵巻 24図)

 

昔々は手づかみ

3世紀ごろに編纂された「魏志倭人伝」には”手づかみ”で食事をしていた記述があります。
「古事記」や「日本書紀」には箸に関する記述があることから、やはり4世紀から7世紀の間に伝わったとされています。
最初は、神事に使われていたと言われる木をピンセット状に加工したものが奈良の正倉院に現存しています。
現代と同じ二本の棒を組み合わせて使うスタイルは、遣唐使が唐で2本に分けられたものを箸として使っているのを見て、日本にそれを持ち帰り、朝廷の食事に取り入れたとされています。
なので、奈良時代には、箸食文化が普及し平城京の後から木を削った2本の箸が数多く出土しています。
平安時代には、当時の庶民文化を伝える絵巻にも箸が描かれ、貴族のみではなく庶民の間にも箸食文化が浸透していた様子がうかがえます。
鎌倉時代には、漆を使った箸が登場し繰り返し箸を使えるよう丈夫にするためだったと推測されています。
また、1日3回の食事文化と作法の原型もこのころにできたと考えられています。
室町時代には、茶道が盛んになるなど食文化の多様化に伴い杉や檜の箸が多くつかわれるようになりました。
江戸時代には、外食産業が発展し割りばしも使われるようになるなどほぼ現代と変わらない箸食文化となりました。
岩多箸店のお箸の話しがとってもためになりますから覗いてくださいネ。

 

食事でお箸だけなのは日本だけ

若狭で塗り箸が作られ明治になって普及し、昭和になって大衆化していきます。
最初は、祭祀に使われていた箸も時代とともに用途に応じ種類を増やし日本の食文化の中に息づいてきたのです。
食事に使う道具で世界を区分すると、手でものを食べる手食文化圏(東南アジア・中近東・アフリカ)が約44%と最も多く  ナイフやフォークを使うカトラリー文化圏(ヨーロッパ・アメリカ・ロシア)が28%。
お箸を使う箸食文化圏(日本・中国・韓国・ベトナム・タイ・シンガポール)は世界の約28%といわれ以外と多く広く東アジア一帯に広がっています。
しかし、箸食文化圏でも箸と匙(さじ)をセットで使うのが大半です。
もともと、お箸のみの食事法は日本独自のスタイルであり日本はただ一つの「完全箸食文化圏」といえます。
インディカ米などとは異なり、粘り気の強い日本の米を食べるのに向いていたからではないかといわれています。
また、自分だけのお箸を決めて食事をするというのも日本だけの風習、独特の文化で日本人と同様にお箸を使う国々ではどこもお箸はみな共用するものでありマイ箸を使う習慣は全くありません。
(文:箸ギャラリー門「 たかがお箸、されどお箸」)

 


(絵:四代歌川国政「志ん板猫のそばや」)

 

ありがとうございます

いつも何気なく使っているお箸。
このお箸にこのような歴史と意味合いがあるとは。
神さまとつながるお箸です。
毎日使うお箸。
感謝の気持ちをいっぱいこめて、ありがとうございます。

因みに、三内丸山遺跡でお箸はあったのか?
調べてみたら、縄文ファンというサイトで小山修三先生が
「熱い料理を取り分けるシャモジ、小鉢、箸や串などの道具が必要である。手掴みでと断じるには苦しいものがある。」と。
本当は魏志倭人伝のずーっと前から日本では文化がありお箸を使っていたのですね。
とても楽しいサイトですから遊びに行ってくださいネ。

今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
(一番上の絵:『東海道五十三次』「見附」葛飾北斎)

 

この星が笑顔あふれる毎日となりますように。
Hope there will be a smile everywhere, every day.
これからの子供たちに幸せな世の中となりますように
Wish the world will be full of happiness with children.

#ありがとうを世界中に
#ArigatoAllOverTheWorld

 

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