「こたつにみかん」というのは少し古いのかもしれませんが、素敵な日本の風景だと思います。一度入ると出たくなくなる快適なこたつ。そんなこたつも使い方次第では危険なことになりかねません。今回はこたつを使うときに注意する点をご紹介します。
注意する点①付けっ放し!
言うまでもありませんが、危ないといえば付けっ放し。昔と違って火を使うわけではないものの、電気ごたつの付けっ放しは思わぬ出火原因にならないとも限りません。こたつで出火なんてしないだろうと思っている人もいるかもしれませんが、実際に死亡事故も起こっているのです。出火自体は、なんと毎年30〜40件も発生しているというから驚きです。
とはいえ、付けっ放しにしているだけで出火の原因になるわけではなさそうです。通常、こたつには温度調整(サーモスタット)機能がついており、こちらが作動していれば出火に繋がる心配はほとんどないはずです。この機能が壊れていたり、なんらかの理由でうまく作動しなかったりした場合に出火の原因となる可能性があります。普段使用している際、自動的に温度が下がったり上がったり、ちゃんと温度調整がされているかは注意しておきましょう。
他に考えられる原因は、何かがこたつの中に入りっぱなしになっていた場合です。怖いのは「何か」にお座布団なども含まれること。こたつの周りにお座布団を置いて使うのはごく一般的なこと。知らぬ間にこたつの中に入り込むこともあるでしょう。しかしそのお座布団も、付けっ放しにしてしまった際にヒーターが当たり続けて高温になると、出火する可能性があるのです。こたつ布団の中に入り込まないように日頃から注意しましょう。
まだ考えられる原因はあります。それはヒーターに溜まったホコリです。ホコリが溜まっていると引火しやすくなるので、見えにくい部分ですが定期的にチェックするようにしましょう。これはこたつに限らず言えることですが、付けっ放しにすることでコンセント部分のホコリが出火原因になる可能性がありますので、注意しましょう。無人の付けっ放しだけではなく、人がいても長時間付けっ放しにしていたら同じことです。今挙げたようなことは、常に注意する必要がありそうですね。
注意する点②こたつで洗濯物を乾かさない!
乾燥機がないから・・・持っていても、一石二鳥だから・・・とこたつの中に洗濯物を入れて乾かしている人もいるかもしれません。しかし、それはとても危険です。衣類に引火して火事になる可能性があるのです。濡れた洗濯物の場合、漏電に繋がったり、湯気がヒーター故障の原因にも繋がるようです。
濡れていなければOKだと思った人。それも違います。先ほどのお座布団もそうでしたが、何かがヒーターの熱に当たり続けることが危険なのです。洗濯物の場合一気にたくさん突っ込んでしまうことで、直接ヒーターに洗濯物が接触することがあり、余計に危険であると言えるでしょう。接触でいうと、ボリュームのあるこたつ布団をこたつの内側へ押し込むことで、こたつ布団自体がヒーターに接触して出火するという可能性もあります。くれぐれも注意しましょう。
注意する点③こたつ布団なしで電源を入れる!
テーブルにくっついたヒーター感覚で使っても足元があったかくていい!なんて考えている方もいるかもしれませんね。布団や座布団に引火する心配もないし安全と思うかもしれませんが、実はそれも危険なんです。こたつ布団があること前提で作られていますし、こたつ布団がなければずっと高温で発熱し続けることになります。故障の原因にも、思わぬ事故の原因にもなりかねませんので注意しましょう。
最後に
どんな人でもついやってしまいそうなことが、危険に繋がることがお分かりいただけたと思います。うまく使えば経済的かつエコで、快適な日本伝統の暖房器具「こたつ」。注意すべきところは注意して、安心安全に使いたいものです。
なぜ? お茶席で茶碗をまわすの?
木枯らし1号 風の名前いくついえますか?
風呂敷を活用した生活~まずは歴史を理解しよう~
]]>