ときめき☆歌舞伎 第67回
マンガと歌舞伎
4月は松竹座でスーパー歌舞伎セカンド「ワンピース」を
観劇してきました~☆
水もかぶって、タンバリン叩いて大忙しで楽しんできました!
楽しまれた方も、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
◆平安時代から漫画は、大人気☆
海外でも日本の漫画は大人気ですね。
先日もドラゴンボールのTシャツをきた海外カップルと
遭遇しました。
歌舞伎も「ワンピース」に続いて、8月には「NARUTO」も歌舞伎になるようで
漫画人気沸騰中!
漫画は、平安末期の「鳥獣戯画」が始まりと言われています。
他にも寺社仏閣の縁起絵巻や、「源氏物語」、「御伽草子」などたくさんの絵巻物がありますよね。
文字が読めなくても、絵で物語がわかる!
だけではなく、絵の美しさやユーモラスさも人気のひとつですよね。
江戸時代に入ると、印刷の技術が進み本屋が登場します。
手書きより数段、早く書籍が出来上がります。
本屋も、古本屋、貸し本屋、行商などたくさん!
それまで多かった仏教関連の書物以外に
滑稽本、絵草子、医学本、浮世絵、観光本、料理本…
ベストセラーが続々登場したんです!
「東海道中膝栗毛」、「南総里見八犬伝」、
「児雷也豪傑譚話(じらいやごうけつものがたり)」など
ベストセラーから歌舞伎になったものも、たくさんあるんですよ☆
◆江戸時代の漫画歌舞伎も、大ヒット!
「児雷也豪傑譚話」は、天保10(1839)年から明治元(1868)年に
刊行された長編作品。
刊行当初の作者は、美図垣笑顔(みずがきえがお)。
主人公の児雷也は、蝦蟇を操る妖術使い。
ナメクジを操る美女の綱手(つなで)と、
蛇を操る宿敵の大蛇丸(おろちまる)が登場し、
いろいろな場所で戦い交えます。
男前のヒーロー、美女戦士(児雷也の許嫁)VS 宿敵悪役。
蝦蟇とナメクジと蛇の妖術合戦でしょ!
絶対、おもしろいやん!
絵は、浮世絵師豊国が担当。
三人の迫力ある戦いぶりがダイナミックに表現されて
30年のベストセラー!!
目を輝かせて読んでいる子どもに
「お父さんも子どもの頃、読んだよ~」って、
そんな、会話があちこちから聞こえてきそうです。
そんなベストセラーが、嘉永5(1852)年いよいよ歌舞伎に!!
スーパーヒーローの児雷也は、
超!人気役者、八代目市川團十郎!
脚色は、河竹黙阿弥。
絶対、おもしろいやん!!!
新作嫌いで「古典歌舞伎派」だった、座元の河原崎権之助に
「これからの時代は、新作狂言だよぉ」
なんて、言わせるほどの大ヒットだったそうです。
「NARUTO」にも、伝説の忍者で児来也が登場するんですってね。
すみません…
「ワンピース」に続き、「NARUTO」も読んだことがございません…(汗)
来年6月、南座で「NARUTO」が上演されるとのこと!!
また、読まなくては!
そうそう! 「児雷也豪傑譚話」も歌舞伎で上演後
それまで読んだことのなかった團十郎さまファンの女性たちが、
読むようになって、本の人気もさらに過熱したそうです。
江戸も平成も変わらないですね~!
あ。東海道中膝栗毛がベースの
「東海道中膝栗毛 歌舞伎座捕物帖(こびきちょうなぞときばなし)」は、
6月に、シネマ歌舞伎で上演されますよ!
今回のやじさん、きたさんは、旅をせずに殺人犯人捜しをするそうです。
昨年8月の歌舞伎座で上演されたもの。
チケットは、早々に完売。当日発売の幕見席も連日完売した演目です。
ちなみに、東海道中膝栗毛の本はずいぶん昔に上下巻で購入しましたが、
上巻途中で止まったままです…
十返舎一九さん、ゴメンナサイ~。
ありがとうを世界中に
Arigato all over the World