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「いつも心に、幸せ言葉」 言葉にはとても強い力があります。

 

楽しい一日にしたければ、朝から「ありがとう」って

こんにちは。

言葉って素晴らしい、そして怖い力を持っていると思いませんか。
朝から「ばかやろー!」っていやな言葉を発するとその日一日がとってもウツになりますよね。
反対に「ありがとう!」「行ってきまーす」って笑顔で家を出るとなんかウキウキの一日です。
「いってらっしゃーい」って笑顔で送られた日も幸せをいただき、楽しい一日。

言霊といわれてますが、言葉には力がこもるのでしょうか。
できるなら気持ちのいい言葉でいつも過ごしていたいです。
嫌なことがあったとしても、「きっと神さまがいい経験をさせてくれたんだな」って「ありがとう」って言えれば嫌なこともいいことに変わるかも。

そんな言葉の素敵なお話を、広田千悦子さんの「大切にしたい にほんのたしなみ」のご本よりお楽しみください。

言葉にはとても強い力があります。

「言葉かけ」が小さな子供たちの成長にとって、とても大切だといわれているのも、言葉が大きな力を持っているからでしょう。

その力の影響を受けるのは、もちろん子どもたちだけではありません。
たわいのない日常で耳にする一言ひと言は、どんな人の心にも少しずつ刻まれていきます。
日々のことですから、その積み重ねが人をつくるといっても過言ではありません。

また口から発する言葉を誰よりも聞いているのは、他でもない自分自身だということを覚えておくとよいと思います。
つまり、よい言葉の影響も、悪い言葉の影響も、誰よりも自分が一番早く強く受けるということです。

一つの言葉を口にしているうちに、いつの間にか、その言葉と同じような気持ちになってくることがあります。
たとえば、「大丈夫、大丈夫」と不安なときに思わず自分に言い聞かせたことは、誰しも経験していること。
このように、言葉によって心が落ち着いてくることが確かにありますよね。
それは、他の人と話すときも同様です。

だからこそ自分のためにも相手のためにも、心地よい言葉や思いやりを込めた言葉、気持ちの行き届いた言葉で話すように心がけたいものです。
ただ、「話をする」こと自体、日常的すぎて、常によい言葉だけを選ぶのは難しいかもしれません。
だから、たとえば、どうしても愚痴を言いたくなったときには、自分が聞いても傷つかない言葉を選びましょう。

「とはいっても、言葉づかいが苦手で、なかなかいい文句が出てこない」というかたは、言葉の意味や語源を調べていくことをお勧めします。
思いがけない由来に出合うことで、意識が変わってくることでしょう。

 

「おかげさま」「ありがとう」「なごりおしい」

たとえば「おかげさま」の「おかげ」は見えないものの力、神さまのご加護、他の方の力を指します。
自分の力だけでなく、目に見えるものはもちろんのこと、目に見えないものにも私たちはお世話になって生かされているのだという謙虚さをよく表している言葉です。
また、「ありがとうございます」は「有り難うございますとも書きますが、その漢字が示す通り、「ありえないほど貴重な機会をいただいて」という意味を持っています。

「なごりおしい」の「名残」はその音だけでも美しく感じます。
これは、「波の残したもの」、つまり「なみのこり」が短くなった言葉です。
名残という言葉は、波の引いたあとに残る海草や貝の様子からきており、何かをしたあとにのこる余韻や余波、余情を表しているのです。

このような日本固有の言葉を「やまとことば」や「和語」といいますが、これを使うようにすると、会話の中にたおやかさややわらかい品が出てきます。

特に印象的な場面で使う言葉や、口に出す機会の多い挨拶の言葉で、自分がいいなと思う言い回しが見つかったあ、心の中にしっかり書き留めて、さっと使えるようにしておくと重宝します。
加えてフレーズだけでなく、その場に応じた話しかたを身につけておくと安心です。

たとえば、お礼なら、同じ「ありがとうございます」でも、ゆっくり心を込めて言えるといいでしょう。
あるいは、お願いごとをするとき、「〇〇してください」と高飛車にいうより、「〇〇していただけると幸いです」など、謙虚に自分の気持ちを含ませたほうが感じがいいものです。
また、難しいのがお詫びですが、相手を軽く扱うような言い回しは、心証を悪くするのはもちろん、自分の気持ちまで貧しくします。
謝るときは、「せっかく〇〇なのに、申し訳ございません」など、相手のことを考えてきちんと言葉にしていくことをお勧めします。
(本「大切にしたい にほんのたしなみ」著:広田千悦子さん)

ありがとうございます。

言葉には本当に素敵な力がやどっています。
それを知っていた日本人は言葉をとっても大切にしてきたのでしょうね。
そして、良い悪いとすぐに答えるのではなく、相手を思いやりながら言葉を探して答えてきたのです。
そんな素敵な言葉がたくさん散りばめられてる歳時記研究家の広田千悦子さんのお話し。

今日は「大切にしたい にほんのたしなみ」というご本からですが、他にも和のことを楽しく学べる本がたくさん。三浦半島の西海岸に「秋谷四季」という日本家屋スタジオも開かれていらっしゃいます。
私はまだ行けてないから残念、近いうちにいきたいです!
お近くの方は行ってみてくださいね。

 

 


(写真:広田千悦子さんのスタジオ・アトリエ「秋谷四季」 FBより)

今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
広田さんのように素敵な毎日を過ごしましょうね。

 

大切にしたい にほんのたしなみ」著:広田千悦子さん

 

 

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