日本の七十二候「玄鳥至」
日本の七十二候「玄鳥至」(つばめきたる)
こんいちは。
今日は、日本の七十二候「玄鳥至」。
「今来たと顔を並べるつばめかな」 小林一茶
燕が、南の国から日本に渡ってくる季節がやってきました。
ありがとうを世界中に
Arigato all over the World
「玄鳥」(げんちょう)は燕の異名。
「玄鳥」は燕の異名。
黒い鳥ということです。
燕が巣を作ると、その家は栄えるともいわれています。
土や泥を集めて巣作りをし飛びながら虫を食べるので、鳴き声は「土食って虫食って渋~い」と聞きなされてきました。
たしかに鳴いた後、いかにも渋そうに「ビィー」といっていますね。
もう少しすると、夫婦で子育てをするほほえましい姿が見られることでしょう。
春も中頃になると、ツバメに限らず小鳥たちも求愛行動が激しくなり、羽を震わせ、舌を転がすような鳴き声を出します。
ときにはお互いに絡まり合って地面に落ちてゆくシーンを目にすることもあります。
春は本当に生き物たちをいきいきとさせ、それを見ている側をも朗らかな気持ちにさせてくれます。
(絵:葛飾北斎 北斎花鳥画集「紫陽花に燕」)
ありがとうございます
人が住処を提供する一方で、ツバメの親たちは害虫を退治してくれるという共生関係が生まれます。
「軒下のツバメはその家に幸せを運ぶ」といわれており、その理由は定かではありませんが、こうした種族を越えた触れ合いを容認できる“おおらかな心”があること自体が、その家の、あるいはその店の発展や繁栄をもたらすのかもしれません。
ちなみに、鳥はシンボル学的にメッセージやタイミングを伝えるものとしての意味を持ちます。
そして、それらメッセージやタイミングが「至る」というのは、それまでの間に“待ち望む期間”や“辛抱する日々”があることも示唆しています。
体や心のエネルギーを養う意味もあるでしょう。
このことはツバメが人間の住処を間借りしながら、安全圏の中で大切なヒナを育てるのと象徴的には同じです。
ヒナは現状、ただ食っちゃ寝しているだけに見えるかもしれませんが、いつか大空に飛び立って巣立っていくという夢に生きています。
私たち人間も、ここぞというときに本領を発揮することができるように、常日頃から自分自身を、あるいは我が子や後輩などを養い育てていくことが大切だよと、この「玄鳥至」は教えてくれているのかもしれません。
(文:SOLARITA「玄鳥至の時です」)
今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
この星が笑顔あふれる毎日となりますように。
Hope there will be a smile everywhere, every day.
これからの子供たちに幸せな世の中となりますように
Wish the world will be full of happiness with children.
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