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二條さま 古事記のお話しの2 第四話の2

ウマシアシカビヒコジノカミ 後半

ここから、9月20日の講座の本題です。

『ウマシアシカビヒコジノカミ』という、すごく変な名前の神様。
他の名前は、『アメノ・・・』だとか、日本語っぽいのに、どういう訳か、この神様だけは、『ウマシアシカビヒコジノカミ』という変わったお名前。
私などは言い慣れているから日本語だという感覚ですが、初めて聞いた人は、カタカナにするとバラバラになってしまうような感じもあるし、何が何だかわからない。

先回もお話ししましたが、「ウマシ」というのが「美味しい」、もしくは「美しい」。
「アシカビ」というのは、「アシ」は禾(のぎ)、いわゆる穂がついているもの。
「カビ」というのは、「それが醸(かも)される」、もしくは「美しい」とかそういうものです。
「ヒコジ」というのは、男の神様です。
分解して話はしましたが、みんなをもの凄く動かしてくれる神様なのです。
特に、セックスをするにあたって非常なパワーを引き出してくれるものだという事が分かった。
これが、細胞の中にあるミトコンドリアに非常に似ているんだよという事もお話しました。
「ミトコンドリア」という風に言っているのは、私の祖父や祖母や父が私に分かりやすいように「ミトコンドリア」と言っているだけの話で、それをよそ行ったら笑われてしまうかもしれませんが、考えてみるとそうなんです。
『ウマシアシカビヒコジノカミ』の力というのは、いわゆる生命としてDNAは別なものなんだけれど、一つの細胞の中に入る事によって細胞を動かしていって、細胞分裂を促す、それも、非常に早い形で細胞分裂を動かすという事に繋がっている。
では、細胞ではなく、世の中では何かという事になれば、我が家では、それは炭水化物だよ、という話までしました。

ありがとうを世界中に
Arigato all over the World

 

炭水化物

炭水化物というのはどういうものかというと、火成(かせい)する炭水化物。
火で変化して戴くもの。
小麦だとかお米。
もしくは、粟、ヒエ、豆(豆はタンパク質では?)などの炭水化物。
でも、生では食べられない。生だと炭水化物ではない。
火を使うことによって炭水化物が出来上がる。
だから、これは人間が勝ち得た最高の宝物なんです。
これは、残念ながら人間しか恒常的に食べることが出来ないものなんです。
今は、犬や猫やカラス、熊などは、残飯で炭水化物を得る事が出来るようになってしまったんです。
熊さん達も、きっと覚えたんだと思います。
自然界から炭水化物をとるのでなくて、人間の残飯をあさっていると、そこに炭水化物があって、すごくよく動ける。
もしくは、冬に冬眠しないですむかもしれないです。

<余談>
今、里に出て来る熊というのが、里と森の間の緩衝地帯がなくなったから出て来ていると言ってるかもしれないけれど、違うのです。
熊の方が頭が良くて、冬眠しないですむのなら、そっちの方が美味いし、楽ちんだしということなんです。
熊は肉食ではないんだそうですね、あまり肉は食べないんだそうです。
本来はどんぐりだとか草食なんだそうです。
北海道の熊だけが鮭を食べるらしいですよ。
それも鮭の身を食べるのではなく、腹を食べるのだそうです。
だから、我々が美味しいと思っているイクラを思いっきり戴いて、身はどんどん捨てるらしいですけどね。
本来は肉は食べないんだけど、肉を食べることも日本の熊は覚えてしまったらしいですよ。
最近出て来ている熊はみんな、人間を襲うのは食べようと思ってるらしいです。
人間は栄養を持っていますからね。
熊より栄養がありますから、熊を襲っても仕方がないでしょうけどね。

 

 

余談 炭水化物

とにかく、炭水化物は人間が勝ち得た最高の宝。
これ以上の宝はありません。
金よりもダイヤモンドよりも炭水化物があるから、これだけ増えたのです。
生物学的には、これは大発見なのです。
では、この炭水化物を、どうやって人間は勝ち得たんだろう?
どこから来たんだろう?
想像するに、日本で炭水化物というと、小麦とお米じゃないですか。
特に我が国は、主食として米を摂っているわけですけど、どうやってそれを食べるという方向になったのでしょうか。
米も麦も自然界にあるのか?
あります。あるんですよ。
ただ、今のような米、麦ではありませんでした。
どっちかというと、ススキみたいな感じです。
多分、数珠玉とか、そういう様なものです。
お若い方はご存知ないかもしれませんが、昔は河原に行くと、数珠の玉になったような黒い実が生える植物がありました。
その数珠玉みたいなものが、多分まず最初にあったんです。
最初は、それを火の焚き木にしたのだと思います。
そうしたら、熱で変性した。
ああいう実のものは、火成変性すると、ポップコーンみたいになるのです。
お米の穂をそのまま天ぷらにすると、パーンと真っ白になります。
ああいうものは、みんなパーンとはれるのです。
実は数珠玉も、凄く高温の火の側に行くとパーンと中が外れて、白くなるのです。
それで、おそらく食べたのでしょう。
炭水化物が変性して、それが美味しかったんだと思います。
それをどんどん育てていく事によって、今食べられている麦や米になっていった。
実はアシやススキも小さな種が沢山くっついていて、火成変成するとちゃんと白くなって食べられます。
焚き木は枯れていますから。
水分が多いと実はパーンとならないので乾かさないといけないけれど、枯れてるから焚き木になってよく燃えるから温度も非常に高くなる。
だから非常に簡単に火成変性してポップコーンみたいになるわけです。
ポン菓子みたいなものです。
子供の頃、町内にポン菓子屋という爆弾屋さんが来て、お米とお砂糖を持って行くと、おじいさんがそれを作る時、バーンとなって凄く怖かったですけどね。
でも、お米って甘いですよね。
甘酒を作ると本当によくわかります。
甘酒って簡単に炊飯器で出来ちゃうんですね。
スーパーで売っている板麹とご飯と水を混ぜて炊飯器で保温のまま置いておくと、翌日甘酒になっているんですね。
そして、そのまま2日置いておくと茶色くなって水飴になります。
何も入れてないのに凄く甘いのです。
多分なのですが、初めて食べた人達は、この小麦やお米が火成変成するものの甘さに驚いたのだと思うのです。
それで、どんどん育てるようになる。

 

東へ東へ

では、どこから来たのか、どの辺りで、火成変成するものが美味しいと思うようになったのか。
これは、ものすごく謎です。
何故かというと、アフリカにはアフリカにそういう火成変成するものがあったのだけど、アフリカを出た時に炭水化物を持って出たのかといったら、まだ持ってないんですよ。
育てる文化がなく、採取の文化としてアフリカを出て来ているから、その当時、まだ我々は炭水化物を持っていないのです。
偶然な炭水化物は持っていたかもしれないです。
偶然なものとは、たまたま焼けちゃったものみたいなものです。
でも、恒常的に麦や米を育てていた人達が土地を出る事はないのです。
断言してしまうのは失礼なんだけれど、育て始める事を知った民族というのは、土地を得るために外へ出る事があっても、哲学で外へ出て行く事はないのです。
そこで守らなくてはいけないし、少なくとも小麦だと3ヶ月から4ヶ月、米なら6ヶ月かかるわけで、その間は出られないですから。
だから、アフリカから出た、もしくは東へ東へ移動しているというのは、実は炭水化物を得て東へ東へ移動しているわけではないから、この時には炭水化物はないのですよ。
だから、定住するというか、結果言うと、もうどこにも行けなくなってから炭水化物を得るようになるのです。
私は何を言いたいのかというと、『ウマシアシカビヒコジノカミ』というのが、米が入って来たという事、もしくは小麦が入って来たという事と違うことだという事なんですよ。
それが弥生時代なんだという人がいます。
『ウマシアシカビヒコジノカミ』という、お米が入って来て、これがずっと『アメノミナカヌシ』『タカムスヒ』『カミムスヒ』という狩猟の時代から、『ウマシアシカビヒコジノカミ』という神が入って来て、採集の時代になっていったのだと。
そういう風に捉えている時もある。

ただ、そうすると、『ウマシアシカビヒコジノカミ』というのは、ではどこから来たんだという話になるし、縄文時代は炭水化物を得ていなかったのかというと、私はちょっと眉唾だなと思っています。
多分、日本に一番最初に入った炭水化物は小麦なんですよ。
禾だから、先程話した数珠玉みたいなものとか、アシとか、そういったものはもう日本にあったから、それでももちろん得ていた。
だけど、弥生改革をするためには、狩猟ではなくて、その場で育てる採取という大きな時代になるために来た炭水化物の一番最初は小麦なんです。
その後に米が来る。
私が何を話したいのかというのは、まだいまいち見えていないですよね。
日本は、最初は採集をする必要は全然なかったのです。
縄文時代の遺跡は、どこから出て来るかというと、大体ですが、全て東京より上なのです。
もちろん、関西の方にも九州にもあるけど、有名な遺跡は全て東北なのです。
東北とか寒い所なのです。
遮蔽式土偶などは、みんな寒い所でとれるのです。
弥生式の土器になると、いきなり関東よりも西になって来る。
そして東北の方もなくなって来るのです。
違いは何かという話です。

 

 

日本人は働かない

縄文時代は、西の方は住みづらかったのです。
何故かというと、平らな所が多い。
従って、とれるものが少ない。
東北は、山が沢山あって、目の前に海があって、一万年も採集をしないで人間が暮らせていけたのですよ。
だから、我々が日本人として採集をする必要がなかったのです。
何を言いたいかというと、炭水化物だってとっていたはずなのです。
現に、縄文時代の遺跡には炭水化物を採っていた跡が出ます。
それも、今は一万年前から出ます。
なのですが、どういう訳か、我々は『ウマシアシカビヒコジノカミ』というのを受け入れていくのです。
では、どこから来たものを受け入れるのかという事です。
食べ物として受け入れたのか、経済として受け入れたのか。
おそらくなのですが、前もお話しましたように、我々日本人というのは、とってもズボラなのです。
よく働かない。
勤勉なのが日本人だというのは有名ですし、みんなが言いますが、あれは機械工業になってからです。
お百姓の時の日本人は、全然働かない。
ましてや、山の中に入って10分も歩いたら、今の時期ならアケビがあり、ブドウがあり、鹿も出て来て、猿も出て来て、猪も出て来て、目の前には美味しいお魚が沢山あって、働く必要ないのですよ。
したがって、働かないで良かったわけです。

 

備蓄、腐らない

しかし、ある時、一時期だけ一生懸命働いて、冬も夏も働かない人が出て来た。
「いやあ、なんか知らないけど、あそこの家の子、何にも働かないけど、なんか初夏に一回働いて、秋口にちょっとだけ働いたら、あとは全然何にも取りに行かないや」というやつが出て来た。
そして、それが毎年毎年大きくなっていって、そのくせ子供も沢山増やせる、そういう地域がきっと出て来たのです。
例えば、今で言うと、静岡県静岡市という所でしょうか。
温暖で水が綺麗で、目の前に冷たい海があって、たまたま入って来たズボラな炭水化物、米を集団で作るようになった。
採集の人達と何が違うと思います?
備蓄なのですよ。
米って、満腹中枢をちゃんと満足させる量があるのです。
例えば、ここに一表の米があったとしましょう。
「さあ、食え。」と言って、10杯食べますか?
お腹が空いていると思って、20杯食べられますか?
ご飯をいっぱい炊いちゃったんだけど、勿体無いからと、30杯食べてくれます?
食べられないんですよ。
結果、適正な量というのがちゃんと出来るから、余ったものをどうするかというと、備蓄する事が出来る。
今は米櫃の中に米が入っているのは当たり前だけど、昔は備蓄するというのはあり得ないのです。
すぐ腐ってしまいます。
ところが、炭水化物はどうやら水にさえ当てなければ腐らないという事が分かったのです。
冬、夏の1年を通して腐らせさえしなければ、ちゃんと管理さえすればもつという事が分かったのです。
これで、差が出来てしまうと、「羨ましい」という話になりますよ。
「うちも作ろう」「うちも作ろう」という事になっていったのです。

ただ、小麦を作っている家は、どういう訳か、ある時一度に全員死んでしまったりもする。
その家族とかその地域で全部死んでしまっている。
これはどういう事かというと、小麦は毒が出るのだというのです。
日本では、小麦の毒は全員殺してしまいます。
これは日本に限った話なのです。
小麦の毒を知っていますか?
日本は腐った小麦は絶対に食べてはダメなのです。
他の地域で小麦を作っている所というのは、非常に乾燥しているから腐らないのです。
ところが、日本は最初に小麦が入って来て、作るのも小麦が楽だし、実は火成変化した後に体に入って、それがエネルギーになるのは米よりも小麦の方が早いのです。
だから、短距離走に非常に向いているのです。
すぐ力も出るし、食べたらすぐ熱量になるから、小麦を作っていれば良かったのに、日本は小麦を作らなかったのです。
何故かというと、ある時腐ってしまうからなのです。
毒になってしまうのですよ。
ですが、ズボラな人は小麦ではなく、米を選んだのです。
この続きはこちらから。

 

この星が笑顔あふれる毎日となりますように。
Hope there will be a smile everywhere, every day.
これからの子供たちに幸せな世の中となりますように
Wish the world will be full of happiness with children.

#ありがとうを世界中に
#ArigatoAllOverTheWorld

 

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