株式会社Qの1周年記念の催し by金王八幡宮

ありがとうございます
皆さま、こんにちは。
先日、8月19日に渋谷にあります金王八幡宮で株式会社Qの1周年記念イベントを行いました。
早いものですね。
1年前に立ち上げて、あっという間に1年。
この1年は主に海外からのお客さまに、東京・京都を中心に日本の街を楽しんでいただきました。
そして、これからは街を楽しむことはもちろん、そこにあるすてきな品を、そして楽しく学べることを行っていこうと思っています。
そのために、この1周年記念イベントではすてきな品を、そして楽しく学べることを行いました。
すてきな品は香と塗香入れ。
楽しい学びは三田村先生と二條さまによる講座。
あっという間の3時間でした。
楽しかった。
そのステキな時の一部ですが皆さまと楽しみましょう。
ありがとうを世界中に
Arigato all over the World
三田村先生のお話しから
東とは日迎える
西は何かといいますと
「に」とは赤。
赤く染まった空。
太陽のお日様の運行を私たちは見ていて、そのリズムの中で生かされていたわけです。
言葉というものの中にですね、どうも太陽と結びついた言葉がたくさんあるのだろうということですね。
それで「大和のことの葉」ですね。
この「葉」が実は大事なのですね。
今、私が言ったのは、西の「に」と「し」に意味があるんだということですね。
私たちはですね、「ことの葉」のこと、あいうえおに全部意味があるわけです。
濡れている状態のことを「うる」と言います。
ですから、濡れている状態が固まるので「うるし」です。
じゃあ、どういうことかというと、漆というのは塗料なのです。
木の樹液です。
木の樹液が24時間経つと温度と湿度で固まってしまうのです。
固まることを どういうことかというと酸化重合といいます。
酸化重合って何かというと、今皆様がたくさんいらっしゃいますよね。
一人一人だと風に負けるけれども、全員が手をつなぐ、手をつなぐだけじゃなくて、足もからめていくことによって一つの大きな高分子になった状態を、漆が、いわゆる私たちが乾いたという言い方をします。
実は乾くという言葉というのは、水分が抜けるとか、塗料の中の溶剤が抜けるのが乾くと言いますから、これは乾いたというよりも固まったというのが正しい。
日本人のすてき
今ですね、世の中に紫外線によって壊されない塗料というのはないのですよね。
みんな壊れていく。
漆もやっぱり壊れていくのです。
壊れていくというのが実は日本のですね、美意識の中に、漆というのが本当にぴったりあってますね。
それは何かというと、日本の文化というものを、例えば世界の方に日本の精神性っていうのは、こういうのですよって言った時に「わび」「さび」っていう言葉を使うのですよね。
「わび」「さび」。
これは「わび」「さび」というのが分かれて考えているのですけれども、実は一体ですよね。
一体なのは何かというと、これは現象です。
これは心向きなのです。
心の趣なのです。
日本人だけが壊れた仏様の方が、今できた金ピカの仏様よりも頭(こうべ)が垂れるのです。
分かります?
なぜか分かります?
なぜかというと、時間軸に私たちは頭を下げている。
この仏様は何人の方をお救いしたのだろうか。
何人の方の心を癒したのだろうかという、その長い歴史の流れに対して、私たちは自然と頭がふと下がります。
それは何かというと、壊れていった状態を「さび」、それが美しいと思う心を「わび」と言います。
「わびしい」「さびれた」とか、「寂しい」というのは現象なんです。
そのことが、とっても、私たちの心の中にストンと入ってくる。
これ日本人だけなのですよ。
黒と朱
黒色と赤色をどういうふうに私たちの祖先は見てたのでしょうか。
これは、さっきの太陽と同じ、太陽の光と同じ考えの中で考えていくとわかるわけですね。
黒っていうのは、暗くなった状態でしょ。
暗くなった状態の時には休めばいいのですよ。
人は今日1日、西をどうして拝むかっていうと、太陽ありがとう、お日様ありがとうございました、今日1日、私無事に過ごさせていただきました、これからどうぞお日様お休みください、私も休ませていただきますと言ってでしょ。
じゃあ東です。
日迎えし、東という時に赤じゃないじゃないですか。
あれは白なんです。
登ってくる色はまっくらな、暗い中から一乗の光が見えるのは赤く見えないです。
白なのです。
白けてきた状態が白でしょ。
だから、これで赤白黒というのが日本人のですね、持っていた言葉と、大事にしていた三原色であるということが分かってくるわけですね。
それを全部、太陽の運行の中で私たちはその色も含めて考えてきたということ。
ありがとうございます
漆の文化というのは、こういうふうに摩耗しながら、美しさが高まっていくもの。
代々使われながら、作品というのは、その本質を高めていくのが漆の美学であるということなんですね。
私の家はですね、江戸蒔絵を代々しておりますので、先代、先々代、その前、その前、五代からの作品が私の家に手元にあります。
それは使ってるものと、使ってないものとありますけど、完品で残ってるわけですね。
まだ250年という前でしかないから。
そうするとですね。
これから先、どうやって、これを次の世代に伝えていくかってことが大事になるのかもしれませんね。
で、漆のその永遠性、永遠の美学、美意識っていうのは、どんなに大事なものであるかということがですね。
今の、今日のお話のように、Q、球体というですね、その球、球の持っている光と影。
漆というのは、まさしくこの光と影があるものですね。
だから、漆というものは見るものじゃなくて、実は手の中でこんな風になでまわすのですよ。
三田村先生、すてきなお話しをありがとうございました。
お話しの中の大切なことをQで忘れずに進んでいきたいと思います。
これからもご指導のほど、宜しくお願いいたします。
この星が笑顔あふれる毎日となりますように。
Hope there will be a smile everywhere, every day.
これからの子供たちに幸せな世の中となりますように
Wish the world will be full of happiness with children.
#ありがとうを世界中に
#ArigatoAllOverTheWorld