漆器のお手入れは簡単
漆器のお手入れは簡単
こんにちは。
うるしの器(漆器の事ね)のお手入れはいたって簡単なんですよ。
基本的に、うるしの器は水で洗えば汚れはたいてい落ちます。
人が口に運ぶ食べ物は油ものでも水で落ちるので洗剤がいりません。
洗剤がいらないということは川を汚しません。
この点でも、非常に環境にやさしい器名のです。
また、うるしの器は水切れも大変いいのです。
水で洗ったらやわらかい布ですぐ水けをとる。
これがうるしの器との付き合いのポイントです。
ただ、最近のうるしの器はよく研究されていて、普通の洗いものと同じように洗剤でスポンジを使って洗っても問題ないといわれています。
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器を洗う順番
器を洗うには、順番というものがあります。
まず一番最初にうるしの器をきれいに洗って、やわらかい布で水気をとって棚にしまう。
それから陶器を洗う。
次に、磁器を洗う。
最期に金属器を洗う。
なぜなら、うるしの器のようなやわらかいものと陶器や磁器のような固いものを一緒に洗うと、うるしの器が場合によっては簡単に傷がついてしまうからです。
こうした器の扱いに順番を設けているのは、物を大切にする日本人のやさしい気遣いややわらかなこころが、暮らしの中でそっと生かされているひとつの例でもあるでしょう。
一流の料理屋さんは、漆器と陶器を一緒のお盆に載せたりはしません。
良いものをもっている料理屋さんほど、こうしたものの扱いの基本的な知識をもっています。
これは、物を扱う作法でもあります。
ただ、うるしの器についてあまり好ましくないとされている点が一つあります。
それは、付着したものがなかなか落ちない、ということです。
しかしこれは、現代の私たちがそうとう短期になっていることの証拠でしょう。
どんなものが付着していても、器を水の中に五分から三十分くらいつけておけば必ずはがれます。
この時間が待てなくなっている今の時代、私たちはもう一度くらしについて考え直す必要がありそうですね。
絶対にしてはいけないこと
絶対にやってはいけないのは、食器洗い機や食器乾燥機に入れたり電子レンジにかけること。
うるしの器は、温度変化に対応できません。
乾燥しすぎてヒビが入ってしまったりなかの木が歪んでしまうと、補修することが場合によっては不可能となります。
せっかくの器が大変みじめなことになってしまいます。
それから、うるしの器の保管方法で特に大切な点は、直射日光を避けることです。
長時間直射日光にあてると、変色してしまうのです。
しばらく使う予定のない漆器は、やわらかい紙や布につつんで箱に入れ冷房や直射日光があたらないところに保管することが大切なことだと言われています。
ありがとうございます
このように、うるしの器は人が許せる範囲のことでしたらたいていは大丈夫です。
そうした性質をもった、ある意味で人間的で寛容性にあふれた器だということになります。
そんなうるしの器は、日本的なスローライフを再び呼びもどす手がかりになることうけあいです。
(文:禅のこころ 和のこころ・篠田暢之)
今日も最後までお読みいただきました、ありがとうございます。
昔のものは(昔と言っていいのかな)、私たちにも自然にも優しいものばかりなんですよ。
この星が笑顔あふれる毎日となりますように。
Hope there will be a smile everywhere, every day.
これからの子供たちに幸せな世の中となりますように
Wish the world will be full of happiness with children.
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