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葛の葉(その2) 歌舞伎のよこ道あるき♪ 第3回

  歌舞伎のよこ道あるき♪  第3回 葛の葉(その2)  前回に引き続き、葛の葉のお話。 好きなお芝居なのですが、以前から、ちょっと引っかかるところがあったんですよね… ◆うらみ葛の葉? 恋しくば 尋ね来てみよ 和泉なる信田の森の うらみ葛の葉 舞台で、葛の葉が右手、左手、そして最後は筆を口にくわえて書きしたためる別れの一首。最大の見せ場ですよね!  写真は、信太森葛...

葉月(はづき)「祭」 黎明書簡より

  葉月(はづき) 祭とは「奉る、祀る」で、神に服ろい神と共にあることを意味するが、本来、神は社に鎮座するものではなく、機会事に来臨され、祭りが終わると帰っていかれると考えられている。神を迎えるための渡御(とぎょ)、神輿の宮入、そして、神に供えた物を直会という形で、神のお下がりとして身体に取り入れる。特に夏祭りは、穢を祓う祭りとして行われていた。夏の語源は撫づ(なづ)で、穢れを依代に撫で付けて川へ祓い流す事を意味し、こうした祓の信仰が、夏祭りとなったのである。 己亥 八月吉辰 一般社団法人...

葛の葉(その1) 歌舞伎のよこ道あるき♪ 第2回

  歌舞伎のよこ道あるき♪ 第2回 葛の葉(その1)  松竹座七月大歌舞伎 夜の部ひとつめの演目芦屋道満大内鑑 葛の葉。ご覧になられましたか? 物語良し、早替り、妖術、曲書きとみどころたっぷり!わたしも、大好きなお芝居です☆ ◆なぜ、狐? 安倍晴明の母は、狐だった!という、晴明の出生にまつわるこの物語。  時蔵さんの狐葛の葉。手が、狐さんになっていますね。 W...

文月(ふみつき)「香」 黎明書簡より

  文月(ふみつき) 「香道」は日本の精神性を理解する上で大切な「道」であります。「香道」は京中山家の一門に繋がる三條西家実隆が室町時代中期においてその「型」を確立し、以来現在に至るまで変わることなく伝統様式を継承しています。「香道」とは単に「香木」の匂いを嗅ぎわけて銘を当てる「組み香」のことのみをいうのではなく、本来はこれも陰陽五行と深く関わりがあり、また、匂いも五味に立つといい、その香を辛・甘・酸・苦と表します。香の匂いを嗅ぐことを「香道」では香を利くといいますが、これは正に聴くことで、目に見えない匂いを嗅ぐことによって自然の気を感じ、その自然...

「隈取」 歌舞伎のよこ道あるき♪ 第1回 

歌舞伎のよこ道あるき♪ 第1回 隈取第1回目は、「隈取」で~す☆令和になって、心機一転。これまでの「ときめき☆歌舞伎」から少し趣を変えて、「歌舞伎のよこ道あるき♪」を新連載することになりました。お芝居の本筋ではない、横道のお話を少しずつ書いてみようと思います。知らなくてもどうでもよい話です(汗)葉室さんから、もうちょっと賢くなれる連載を要望されましたが…「それはムリ!」と、お断りしました~(笑)第1回目は、「隈取」で~す☆◆隈取の正体?5月に南座新開場記念「京都ミライマツリ」の「昼マツリ」でこんなボディペイントをしてもらいました!そんなに...

『模様』『紋様』『文様』について 成願義夫さんのお話し

『模様』『紋様』『文様』について『模様』『紋様』『文様』について、この違いを明確に意識している方は少ないのではないでしょうか。和柄は日本の様式美を代表するものの一つです。様式美とは、洗練された手順や形式に存在する美しさのことをいいます。 主に伝統的な芸術分野で使われる言葉ですね。今回は、日本の様式美『和柄』の一般人がほとんど区別がつかない『文様』と『紋様』『模様』の違いについてのお話です。まず、「文様」には描く者によってその形が変化し、自由な表現方法を示すニュアンスがあります。一方、紋様の「紋」は、例えば『家紋』のように、描き...

水無月(みなづき)「宸」 黎明書簡より

  水無月(みなづき) 中国この国には、世界に誇れるご存在として、2000年の長きに渡って続くご皇室があり、そして唯一無二の御存在としての天皇陛下がおわします。新たな御世代わりにより、めでたく126代今上陛下がご即位され令和の御代となりました。そしてこの国には、唯一、天皇陛下の為だけに存在する”もの”というものがいくつもあります。この秋、大嘗祭にてお召しになられる黄櫨染もその一つ。陛下のみ、お召しになられるこの装束を1000年の長くに渡り陛下の為だけにその技術と伝統を伝え護って今に至っています。そして、この文字の「宸」も天皇陛下のみ...

皐月(さつき)「令和」 黎明会書簡より

  皐月(さつき) いよいよ御世代わりを迎え、元号も「令和」と改められます。出典は、万葉集巻五の、「時に、初春の令月にして、気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫す。」から求め、令月の「令」、和らぐの「和」を使って「令和」となったとの説明。確かに出典は万葉集ですが、その元となるものは、後漢時代の文人張衡の詩「帰田賦」の「仲春令月、時和気晴」を踏まえています。こと更、万葉であるとか、漢籍であるというのではなく、この「令和」という元号は、出典によらず、神の意志が働いた元号と言えましょう。そもそも令とは、神の意志を表す...

香りと歌舞伎 その二  ときめき☆歌舞伎 第80回

   香りと歌舞伎 その二 ときめき☆歌舞伎 第80回  私事で恐縮ですが、3月31日に阪急うめださんでの催事 #playkimono に参加してきました。なぜか「香りの講師」として! 今回の #playkimono のテーマは、「傾く(かぶく)!」せっかくなので、「歌舞伎ネタ」も少し入れてお話してきました。   ◆最初で最後の似非講師  師や兄姉弟子を押しのけて、講師をしてしまうという恐ろしいこ...

「ルーツとパワー」  出口光さん(メキキの会理事長)

 (写真:.Wikipediaより) 皆さん、こんにちは。以前、「藤堂高虎の子孫です」という若者に会いました。その戦国武将を先祖に持つという若者は、ベンチャー企業を立ち上げエネルギーに満ちていました。藤堂高虎の子孫は、たくさんいるだろうと思います。でも それが自分の先祖だと堂々と言える人は少ないのです。反対に、自分の両親を否定し先祖を意識しない人たちはたくさんいます。たかだか数十年に過ぎない自分の人生だけで勝負している人には過去の統合のパワーはありま...

「このはな」とは   出口光さん(メキキの会理事長)

  「このはな」とは 皆さん、こんにちは。日本を代表する「花」は何だと思いますか?「桜」でしょうか?それとも「菊」?「令和」は万葉集の大伴家持の家で宴会を開き、32の梅の歌が詠まれたその序文から取った言葉だと発表されました。 日本を代表する花 つまり「このはな」とは何か?例えば男の代表は「太郎」女は「花子」花の代表は「此花」(コノハナ)という具合に。まず思い浮かぶのは木之花咲耶姫でしょう。日本最古の書「古事記」に登場する美しい女神です。 ...

卯月(うづき)「清明」  黎明書簡より

  卯月(うづき) 中国二十四節季の一つ。新暦4月4日、5日ごろにあたる。気候もすっかり温暖となり、桃やスモモの花が咲き、柳が緑にけむって、まさに清明(すがすがしい)と呼ぶにふさわしい。唐代以降、郊外に出かけて酒宴を開く、いわゆる踏青(とうせい)の行事が盛んになったのも新鮮な緑へのあこがれのためである。清明とは「清浄明潔」の略で「万物ここに至りて皆潔斎にして清明なり」という意味であり、これは自然の気が最も盛んになると言うことを表している。二十四節季にはこの様に美しい言葉と先人の瑞々しい感性をう伺い知る事ができるのである。&n...

「鉄輪」 地歌舞の中では、女性の怨念もの

  「鉄輪(かなわ)」地歌舞 舞華会(3月23日(土)青蓮院門跡にて)、最後の舞は、本行ものの『鉄輪』でございます。 今回は大変嬉しいことに、鉄輪を舞うということで貴船神社の高井宮司がご参加くださることになりました。 そして、貴船と鉄輪について直接お話をしてくださることになりました。 私どもも大変楽しみにしております。地歌舞の中では、女性の怨念ものを扱った作品として代表されるものに、この『鉄輪』と『葵上』がございます。ともに、能から取材した大変重たい作品です。よく対比されるのは、葵上は、主人公が先の帝の后として高貴な身分の女性の強い嫉妬として描か...
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