美しい髪を愛する人におくる、職人技の伝統櫛
櫛とは
こんにちは。
今日のありがとうは、職人技の伝統櫛です。
さまざまな日本の伝統が見直されているなか、美しい髪を愛する人から注目されているのが古くから伝わる木の「櫛(くし)」。
今回は、長野県の伝統櫛「お六櫛」を作り続ける工房で、おすすめの櫛をうかがってみましょう。
ありがとうを世界中に
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ミネバリを使った長野県の伝統櫛
当店の名前にある「お六櫛」とは、元禄年間から長野県地方に伝わるミネバリという木を使った櫛の事です。
ミネバリは斧が折れる程堅い事から別名「斧折れカンバ」と言われ、その材質は堅く粘りがあります。
細く繊細な櫛歯の加工にも耐えられる事から、手挽き系櫛の格好の材料としてお六櫛職人に好まれてきました。
木の櫛と言えば一般的にツゲ櫛を想像される方が多いと思いますが、ミネバリ櫛は長野県の伝統工芸品にも指定されている伝統ある木櫛なんです。
当店ではその伝統を後世に受け継いで行くためにも、手作りにこだわり、職人が1枚1枚丁寧に仕上げております。
ストレート髪を愛する人のための極細シリーズ
当店の看板商品は「みねばりスーパーストレート(極細)シリーズ」ですね。
こちらは近年細い歯の人気が高いために企画開発しました。
櫛の命である歯先の仕上げに「とくさ」という天然植物素材を用いた特殊な道具を使い、伝統そのままの工程で手作業にて仕上げてあります。
じつは櫛歯自体の細さだけでなく、この工程が特別なすき心地につながる大きな理由なんです。
また櫛の峰(持ち手にあたる部分)も、十分な時間をかけ念入りに加工してありますので、やさしく手になじみ使っていただく程に愛着を感じていただけると思います。
特にストレート系の髪質のお客さまからは「髪が落ちついてきた」など相性の良さを実感する声が届いております。
贈り物として最適な上級品なら、「みねばりスーパーストレート大深型浅歯(極細)」がおすすめです。
こちらはスーパーストレートシリーズ最高峰の製品で、櫛の峰を広く取ったシルエットにこだわり、実用性に加えて持った時の満足感、上級製品にふさわしい贅沢な作りを実現しました。
お客さまからも「とても木の感じがやさしく、ずっと触っていたい」などと感想をいただき、今まで続けてきた仕事に間違いはなかったと実感しています。
多彩なサイズの中から好きな手すき櫛を。
最近では多様な髪の条件、お客さまの好みに幅広く対応するため、可能な限り選択肢を広げています。
櫛歯の加工は荒歯~極細の「すき歯」まで5種類、サイズも3寸5分~5寸5分まで4種類を用意し、多くのニーズに対応できるようになりました。
天然材のミネバリ櫛はプラスチック樹脂に比べ静電気が起きにくい素材です。
人の髪にやさしい事はもちろん、天然素材特有のぬくもりと安らぎを与えてくれます。
髪を愛する人はぜひ一度お試しください。
(朝日新部DIGITAL 文 フリーライター 宝田薫)
ありがとうございます
日本の櫛の歴史はとても古いそうです。
NHKの「美の壺」の櫛のお話に、福井県の鳥浜貝塚から縄文時代前期5~6千年前の木製の櫛が発見されているとのこと。
この櫛は、ヤブツバキ製で一枚板から9本の歯を削り出したもので赤い漆が塗られていたそうです。
縄文時代の櫛は現在のところ東日本に偏っていて、形は縦櫛で髪を漉かすものというより現在のまとめ髪に挿す髪飾りの櫛のようだったと推測されています。
また、櫛という言葉は、不思議だという「奇し」や「串」と語源が同じだと考えられています。
日本の古代では、先の尖った一本の細い棒に呪力が宿るものと信じられていましたが、神に捧げる玉串(タマグシ)、神を招くときにたてる斎串(イグシ)は、その例としてあげることができます。
このことから、櫛は髪に挿すこと霊力を授かったり、魔除けとしたりする呪術的な意味も込められていたようです。
櫛が木に変じた伝説も日本各地に残っており、古来、櫛は神の霊力を招くと信じられ、その力を放てば命が生まれ、身に着ければその人を守るとされていました。
万葉の歌に「ももしきの 大宮人は いとまあれや 梅を挿(かざ)して ここにつどえる」とあります。
「宮中に仕える人々は暇があるからか 梅を髪に挿してここにあつまっていることよ」
万葉びとは自然の花を挿し髪を飾っていたのですね。
それが、もう一つのかんざし「挿頭花(かざし)」なのです。
梅、桜、菖蒲などの花々や柳・松などを用い自然のもつ生命力を身につけようとしていたのですね。
現在の舞子さんが、毎月花かんざしを季節の花々をあしらえたものに挿しかえるのは、万葉の昔にさかのぼっているのですね。
(参考:櫛・簪のはじまり)
知らないことがたくさん。
昔の人たちは、自然の世界に力を感じて、とても大切にしていたのですね。
現代の私たちも少しでも見習えれば、この世がもう少しは住みやすい世界に代わるのかもしれませんね。
今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
すてきな毎日をお過ごしください。
この星が笑顔あふれる毎日となりますように。
Hope there will be a smile everywhere, every day.
これからの子供たちに幸せな世の中となりますように
Wish the world will be full of happiness with children.
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