和の心 徳は得である
一番尊いものは徳である
徳は得である。
無形の宝とて、あなたの子孫の幸福につながる。
徳とは何でしょうか。
松下幸之助さんの言葉 に「人間として一番尊いものは徳である」とあります。
君が「徳が大事である。何とかして徳を高めたい。」ということを考えれば、もうそのことが徳の道に入っていると言えます。
「徳というものはこういうものだ。こんなふうにやりなさい」
「なら、そうします」というようなものとは違う。
もっとむずかしい複雑なものです。
自分で悟るしかない。
その悟る過程としてこういう話をかわすことはいいわけです。
「お互い徳を高め合おう。しかし、徳ってどんなもんだろう」
「さあ、どんなもんかな」というところから始まっていく。
人間として一番尊いものは徳である。
だから、徳を高めなくてはいかん、と。
技術は教えることができるし、習うこともできる。
けれども、徳は教えることも習うこともできない。
自分で悟るしかない。
『松下政経塾塾長講話録』(1981)
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