「あ」すべての根源 はじまり
とっても知りたかった「あ」のこと
こんにちは。
やまとことばには、いくつかの特徴があります。
その一つが、ことばの1音1音ごとに意味が込められているということです。
「あ」は、明け方の光のように周囲を明るくします。
母音であり、大きく口を開けて発音する「あ」。
日本語の50音だけでなく、欧米語やアラビア語のアルファベットでも最初に置かれています。
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「あ」のことばは、はじまりを表します
「あ」は、まさにものごとのはじまりを表す、力にあふれた音なのです。
その象徴ともいうべきことばが「天」。
これはやまとことばで「あめ」または「あま」と読みます。
「天」はまさにものごとの根源。
そこを照らす神様が、日本神話で最高の地位にある「アマテラスオオミカミ(天照大御神)」なのです。
そして、天から降ってくるものが「雨」。
雨の「あめ」も語源が同じです。
1日のはじまりのことばも、「あ」が主役。
「あかつき」は明るくなる時、「あけぼの」は明け方のほのかな光、「ありあけ」は明け方に残る月を指しており、どれも「明ける」と関係があります。
「あか」は明るいこと
そして、その語源は「あか」にたどりつきます。
現代語で「あか」というと赤い色だけを連想しますが、古代ではもっと広く、明るいこと全般を意味していたのです。
現代語でも「あかあかとしている」と言いますね。
そして、あかく(明るく)する道具が、「あかり」というわけです。
こうした「ものの根源」という意味を持つ「あ」で始まる名前は、人の中心にたつということだまを持っています。
たとえば、男女ともに使われる「あまね」という名前は「あまねく」ということばに由来しており、広く行き渡るという意味から、世界を舞台に活躍してほしいという親の願いが込められています。
「あきら、あきこ、あきお」などの「あき~」の名前や、「あかり、あけみ」は、「明らか」に由来しています。
こうした名前は、明るく育つということだまを持っています。
また、「あかね(茜)」はもともと植物名ですが、これは根が赤いために「赤根」という名が付いたのです。
明るさとともに、温かさが込められた名前が、「あつし、あつこ、あつや」など「あつ」で始まる名前、漢字では「篤」「厚」「敦」などを当てますが、どれも心温かく情け深いという意味を示しています。
(文:本「やまとことば50音辞典」著高村史司 より)
ありがとうございます
やまとことばには、いくつかの特徴があります。
その一つが、ことばの1音1音ごとに意味が込められているということです。
たとえば、「て」と1音を発音するだけで、それを聞いた人の多くは「手」のことだと理解できますし、台所で「す!」と叫べば「酢」のことだなとすぐにわかります。
このように、1音ごとに意味を持つことばは、世界でも珍しいものといってよいでしょう。
もちろん、どの言語にも短い音節で意味を表す単語はありますが、日本と違ってあらゆる音に意味が込められているわけではありません。
今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
さあ、あなたの名前に宿っている「ことだまのちから」を調べてみませんか。
(再編:2017.06.03)
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