今日の言葉 「如在(いますがごとく)」

如在(いますがごとく)
「お天道さまが見ておられるよ」という言葉があり、誰も見ていないからといって悪事をしないようにとの戒めに使われます。
また、高田好胤和上は「如在」と御揮毫(おきごう)される時には、「みてござる」という言葉を添えておられました。
「如在」は、目には見えない神様、仏様、ご先祖様が私達を見張っておられると解釈もできますが、見守ってくださっているのだと感謝する心も大切です。
お盆には、ご先祖様に感謝すると共に、己の生き方を見つめ直す機会にして頂ければよろしいかと思います。
薬師寺管主 村上太胤
西郷隆盛さんの座右の銘
西郷隆盛さんは、座右の銘として、こう言っていたそうです。
「人を相手にせず、天を相手にせよ。天を相手にして、己を尽くし、人をとがめず、我が誠の足らざるを尋ぬべし」
意味は、人を相手に仕事をするから、その人が見ていなければいいやとか、バレなければいいだろうとか、そういう気持ちが出てきます。
そうじゃなくて「天を相手にしことをしろ」と。
「如在の心」と一緒です。
「天を相手にして、己を尽くし」 ・・・自分の精一杯のことをやれ。
「人をとがめず」 ・・・周りの人を責めるな。
周りの人のせいにしたくなったら、「我が誠の足らざるを尋ぬべし」
自分の意識が足りないんじゃないかとそういうことを考えなさい。と、そういう言葉です。
難しい言葉で、そんなに簡単にはできないかもしれないけれど、みんなが、こんな気持ちで、天を相手に仕事ができたりしたら素敵ですね。
今日もありがとうございます。