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今日の言葉 「清浄観」

 

こんにちは。

八百万、目に見えないものまでにも「ありがとう」と思える和の心が、この星をいつも笑顔あふれる幸せな毎日にすると信じている葉室です。

今日の言葉は「清浄観(しょうじょうかん)」。

 

清浄観とは

観世音(観音菩薩)とは「心で自由自在に世の中の音を観る仏」といわれています。

その観音さまの心の教えに五観があります。

その一つが「清浄観」。

清く澄んだ、私利私欲に走らず、利他を重んずる心のことをいいます。

人の心はどうしても主観に左右されます。

その主な原因は自己愛、肉親愛による偏愛です。

自己や肉親に対する愛情は人として当たり前のことです。

しかしそれこそ偏愛なのです。

偏愛こそ私利私欲の根源なのです。

そんな偏愛のまったくない心こそが「清浄観」なのです。

 

他の四観は

真観 真実を求め真理を愛する心。

広大智慧観 あらゆるものを平等に観ずる心。

悲観 他の苦しみを自らの苦しみとして共感できる心。

慈観 他の楽しみ、喜びを共に観じられる心。

何と素敵な五観でしょうか。

菩薩さまとは、「悟りを開くための修行として人々の救済にたゆまぬ努力をし、如来の域に近づいている人」という意味で「如来」に次ぐ人たちです。

五観の心を持ちながらまだまだ人々の救済のために努力を惜しまない。

観音さまにはもちろんなれないけれど、それに近づけるように、日々努力をしていきたいですね。

努力をしなければと思うと、とっても重荷になるから、自然に楽しく楽しく、みんなのためになりますようにと過ごせたらいいですね。

ちなみに如来とは、「悟りを開いて人々の救済をする人」という意味で仏教の中で最高のランクの人たちを指します。

「釈迦如来」「大日如来」「阿弥陀如来」「薬師如来」などいらっしゃいます。

(参考:音羽山 清水寺

 

ありがとうございます。

みなさま、今日一日に「ありがとう」って思うこといくつありましたか?

ないですか?

それなら目を閉じて今日一日を思い出してください、きっとどこかに「ありがとう」がありますよ。

もしかしたらいっぱいあるかも。

そう、いっぱい「ありがとう」がある毎日になりますように。

それは自分の心からですね。

写真は浄住寺方丈に掲げられている扁額。

 

今日もありがとうございます。

 

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