「榊」 木に神と書くお榊とは?
4月の「くもり」の名前
こんにちは。
今日は旧暦の2月27日、仏滅(甲戌(きのえいぬ)
お月さまは25.6(月齢)、明け方に見ることができますね。
4月は天気の半分は「くもり」なのだそうです。
だから、曇りの名前もいろいろあって楽しいですよ。
散ってしまいましたが、桜の季節の曇り空は「花ぐもり」。
空では、渡り鳥が、この雲の中に姿を消しながら、帰っていく頃だから「鳥ぐもり」。
海では、鰊(にしん)がたくさん獲れる季節なので「ニシンぐもり」。
やっぱり日本は楽しいですね。
さて、今日は、日本神話で「神さまのいる場所に榊を立てた」という古事が元となっています、神棚や神事で飾られる「お榊」についてです。
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神棚に祀る「お榊」って?
「榊」という漢字は、「木」と「神」を合わせています。
すなわち、お榊は神道において、神と深い関りのある木です。
日本では、古来より植物や先端のとがったものには、神さまの力が宿ると考えられていました。
榊は神籬(ひもろぎ)、つまり、神さまが降り立つ依り代としての役割もあります。
神聖な植物とされた榊、その枝葉は、神事や神棚に祀られるのがよくわかりますね。
ちなみに、常に生い茂っている樹木であるため「栄木(さかき)」、もしくは、神と人との境界を示す意味もある「境木(さかいき)」という言葉から転じたと語源のゆわれがあります。
また、お榊は温暖な地域でないと生育しないため、樫(かし)や松で代用、他にも、椿や山茶花(さざんか)をお榊と呼ぶ地域もあるそうです。
氏神さまが守ってくれています
古事記の中で、天照大御神(あまてらすおおみかみ)が、こもったとされる天石屋戸(あめのいわやと)の前に、たくさんの玉や鏡、布と一緒に、榊が立てられたと記されています。
また、昔から、神さまをおまつりする場所はあったのですが、今のように神社という形はありませんでした。
では、どういうところで、神さまをおまつりしていたいかというと、大きな木、大きな岩の近くだそうです。
大きな木、岩は、神さまが鎮まり、とどまる場所とされていました。
私たちのご先祖は、そういったところで、祭り事を執りっていました。
そして、その時、「ここは神聖な場所なんですよ」という印として、その場所を緑で囲んでいました。
その時に、使われた植物が、四季を通じて葉が枯れず、一年中、豊かな緑色をしている常緑樹でした。
その常緑樹の中に、榊も入るのです。
つまり、神話の時代から、神さまがとどまる場所に、榊があったのですね。
神棚にお榊を祀っていると、向かって右側だけが枯れてしまう時が折あります。
右のお榊には、その土地の氏神さまがお祀りされており、それが枯れてしまうということは、別に不吉なことではなく、氏神さまが守ってくださっているということだそうです。
このお話しは知らなかったです。
実際にあるのですよ、右側のお榊が枯れること。
そうなんですね、もっともっと氏神さまに感謝しなければ。
ありがとうございます。
私の神棚のお榊は、「伊勢榊」です。
日本産の榊が中国産の榊に押されて減ってしまっている中「日本の神々へのお供えするなら国産の本榊を。」という想いから、伊勢神宮近くの大紀町永会古里という集落の山々から採取した榊です。
宜しければ、神棚には本榊でお祀りされてはいかがですか。
榊は、字で「木」と「榊」と書きますが、これは国字といって、日本オリジナルの感じだそうです。
「神事に使う木」という意味をしっかり覚えておいてくださいね。
今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
日本はやっぱり素敵ですね!
(旧:2018.04.12)
参考
「は」の日本語の不思議。
一家に一社「神棚」が、最近ないな・・・
三方と神饌 ご存知ですか?
この星が笑顔あふれる毎日となりますように。
Hope there will be a smile everywhere, every day.
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Wish the world will be full of happiness with children.
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