「立春」と「新月」 今日も明日も正月
自然と人との強い結びつき
こんにちは。
昨日の節分、「鬼は外 福は内」豆まきはされましたか。
還暦を過ぎた私は歳の数だけ豆を食べることはないですが(笑)、邪気除けとして鰯はいただきました。
今年の恵方巻きずしは東北東、だまって食べられましたか。
恵方とは、その年の福徳を司る歳徳神(年神さまの別称)のいらっしゃる方角。
その方角に向かってことを行えば何事も吉とされています。
ありがとうを世界中に
Arigato all over the World
今日は立春
旧正月とも言われていますが、冬至と春分のちょうど真ん中の日。
実際に旧正月は太陰太陽暦(旧暦)で、立春に最も近い新月を元旦としていました。
月(太陰)の満ち欠けを基準にした元旦(旧正月)と太陽の動きを基準にした(太陽黄経)立春はともに新年ととらえられていたそうです。
なので、年末大晦日と立春前の節分をともに年越しの日となりますね。
ちなみに立春に最も近くの新月の日は明日。
明日が旧暦の正月。
今日も正月、明日も正月、とても得した気分になるのは私だけでしょうか。
とても大切にしたい2日間ですね。
このような素敵な日本文化を語った本「外国人に正しく伝えたい日本の礼儀作法」(著:小笠原敬承斎さん)より素敵なお話しがありましたのでみなさまとご一緒に。
自然と人 人と人との強い結びつき
日本には四季があります。
温暖化の影響により、季節の過ごし方には多少なりとも変化があるとはいっても、日本ほど四季の移り変わりがはっきりしている国は少ないでしょう。
地域により時期は多少異なるとしても、苗をつくり、土壌を耕し、田植えをする頃に、雨や風が強ければ、収穫に影響を及ぼし、害虫による被害は昔からあったといいます。
自然災害はどうすることもできないものの、それにより人々の生活は脅かされるわけですから、神に祈る気持ちが生まれて当然のことといえましょう。
神社にある、しめ縄が張られた神木に見られるように、自然の事物には霊魂が宿るとし、自然による災害も受け入れたうえで、自然と共存して生きていた日本人によって、自然崇拝が存在することは何ら不思議ではありません。
また日本人は、血縁を重んじ、家族や親類との関りや結びつきを大切にしてきましたが、自然と人、人と人、どちらも互いが強固に結ばれることによって、祭祀が生まれ、儀式を重んじ、年中行事などをはじめとする日本特有の文化が形成されました。
伝統と継承
このように日本文化は、自然と密接な関係があり、人との強い関わり合いの中で築かれたという特徴があります。
先人たちによって伝承されてきた文化を、今生きる私たち、個人個人が受け継ぎ、その伝承を柱として、現代生活に合わせて活かすこと、それこそが「伝統」です。
日本文化を「伝承」に留まらせてしまっては、文化は衰退の一途をたどってしまいます。
今こそ、長きにわたって育まれてきた日本文化を生活に取り組み、豊かな日々を暮らす。
それにより、海外の方に、地震と誇りを持って日本文化を伝えることができるはずです。
日本文化への理解を深める第一歩を踏み出しましょう。
(本「外国人に正しく伝えたい日本の礼儀作法」著:小笠原敬承斎さん)
(絵:吉田神社追儺 都年中行事画帖(1928年) – 国際日本文化研究センター所蔵 著・江馬務/画・中島荘陽 (節分)
ありがとうございます
節分の昨日は、各神社やお寺で豆まきがされました。
京都では室町時代に執行されて依頼、信仰と伝統を誇る吉田神社の節分祭がとても有名ですね。
例年約50万人の参拝者が訪れるそうです。
吉田神社は清和天皇の御代、貞観元年4月(859)、中納言藤原山蔭卿が今日の都の鎮守神として吉田山に勧請し創建されました。
境内には残酷の神々を祀る大元宮(重要文化財)や料理の神様の山蔭神社などさまざまなご信仰のお社があります。
この鎮座地である吉田山は、古来より「神楽岡」(神が集いし岡)と呼ばれ親しまれている聖地でした。
現在でも皇室の崇敬極めて厚く、特に神職吉田兼倶(かねとも)が吉田神道を創設してからは神道界に絶大なる権威を得て隆盛を究めました。
また、吉田神道の教義により宇宙軸を表す大宮元は、始まりの神(虚無大元尊神(吉田神道では国之常立神を天之御中主神と同一神として虚無大元尊神とされました))を中心に祀り、そこから生まれ来る八百万の神々を祀ることで全国の神々を祀る社として様々な御神徳を授けて下されます。
東山三十六峰の12峰目の秀麗な山容の吉田神社、是非ともお参りにお越しくださいね。
今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
今日の正月、明日も正月、こんなこと言ってるのは私だけかも、でも、今日も明日も、そして毎日、楽しく参りましょうね。
今日は、二十四節気「立春」 春はすぐそこまで
「立春大吉」 左右対称ですね!
今日は節分 節分といえば「鬼」 鬼は自分の中にいる?
追儺(ついな)と節分