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今日から水無月 教わることはたくさん

今日から6月、水無月

こんにちは。

今日から6月、水無月。
陰暦の6月は、陽暦の6月と時期が違います。
陽暦は陰暦から1か月ほど遅れています。
陰暦の6月は、陽暦の6月下旬から8月上旬頃に当たるのです。

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どうして水無月なの?

水無月は「みなづき」と読みます。
ほかの和風月名同様、その意味・由来・語源は諸説あるのですが、まったく逆の解釈が混在しているのは面白いところですね。

ひとつは、水無月の「無(な)」が「の」にあたる連体助詞だという説。
水が「無い」わけではなく「水の月」であることを意味する、という説です。
梅雨明けにあたる陰暦6月が、田に水を引く時期であったことから「水無月(みなづき)」と呼ばれた、という解釈です。
これに対して、水が無いから「水無月」だとする説もあります。
田に水を引くため、それ以外の水が無いという説や、暑さで水が干上がってしまうから水が無い「水無月」だという説などです。

いずれにしても、農作・田植えに関する説が多いようです。
昔の人がどれだけ自然を身近なものとして生活していたかがわかります。
便利な時代を生きる私たちは、「自然と寄り添いながら生きている」という意識がちょっと薄くなっているかもしれませんね。

氷の節句

旧暦61日は「氷の節句」または「氷の朔日」といわれ、室町時代には幕府や宮中で年中行事とされていました。
この日になると、御所では「氷室(ひむろ)」の氷を取り寄せ、氷を口にして暑気を払いました。
「氷室」とは冬の氷を夏まで保存しておく所のことで、地下など涼しいところを利用して作られた、昔の冷蔵庫のような場所です。
京都の北山には「氷室」という名の場所があり、今でもその氷室の跡が残っています。
昔はこの北山の氷室から宮中に氷が献上されたと『延喜式』に記され、宮中では氷室の氷の解け具合によってその年の豊凶を占ったといいます。

当時は氷室の氷を口にすると夏痩せしないと信じられ、臣下にも氷片が振舞われたようです。
しかし、庶民にとっては夏の水はとても貴重で、ましてや氷など簡単に食べられるものではありません。
そこで、宮中の貴族にならって氷をかたどった菓子が作られるようになりました。
これが水無月です。水無月の三角形は氷室の氷片を表したもので、上の小豆は悪魔払いの意味を表しています。

氷室の里

京都市の北区鷹ヶ峰から杉坂方面に山道を進むと中間に分かれ道があります、その先が隠れ里のような「氷室}です。
昔、まだ冬の気温が低かったころこの山里で出来た氷を氷室で保存して夏に京都御所に献上していました。
その故事によりこの地を氷室と呼ぶようになりました。
今は十数軒の家があり農林業を営んでいます。
今は室が無くなっていてなんでもない小山あるだけでした。

梅雨の由来

現在の6月は雨の多い月、梅雨ですね。
梅雨(つゆ)という言葉は江戸頃から使われるようになったと言われています。
もともとは梅雨(ばいう)と発音されていました。
この「ばいう」という言葉の由来は中国由来の言葉という説が有力で、元々は「ばい」は梅ではなく黴(かび)のことでした。
湿度が高くなり、カビが出やすい時期、カビの匂いが立ちこめるという意味合いの言葉でした。
それが日本に伝わった時に、ちょうど梅の実が熟す時期ということから同じ音を持つ「梅」の字に「黴」から代わったというのが一般的な説です。
その後、雨がしたたる様を「露(つゆ」に例えて梅雨=つゆと呼ぶようになったそうです。

また、この時期が旬の梅は生で食べると胃腸で分解されると毒になってしまう性質があります。
昔の人はそれを梅漬けや梅酒、梅干しとして食べれるように加工しました。
これは、梅には強い抗酸化力があり、食中毒の予防など湿度が高いと起こりやすい害に対して備える力があるからこそです。
昔の人の知恵の賜物ですね。

ありがとうございます

今、あたりまえのことを少し「どうして」って思って調べてみると「なるほど、そうなんだ」と言うことたくさんありますね。
水無月、梅雨だけでも学びの多いこと。

また、新暦では6月と呼ばれ親しまれていますが、旧暦においては1つの異称だけではない点も日本の歴史の興味深い点だと言えます。
水無月には他にも、水月や田無月といった繫がりを感じさせる異称もあるようです。
対照的にまったく関係が無いように感じられる異称もあります。
たとえば弥涼暮月(いすずくれづき)や建末月(けんびげつ)という呼び名から、正反対な意味を感じさせる炎陽(えんよう)や常夏月(とこなつづき)といった呼び名まで確認できます。
今では意味が通じることはそうそうないと思いますが、知識の1つとして覚えておくと面白いかもしれませんね。

今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
このご時世ではありますが、今日から学生たちの通学を見て嬉しく思いました。

参考:甘春堂
ボクシル
京都の旅・四季の写真集
早稲田神社
ギフトマナー辞典

この星が笑顔あふれる毎日となりますように。
Hope there will be a smile everywhere, every day.
これからの子供たちに幸せな世の中となりますように
Wish the world will be full of happiness with children.

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