「喜世留」 ひとときの粋にひたる
雁首と、羅宇竹と、吸い口
こんにちは。
「きせるは喜世留、なんですよね。」
日本で唯一となったきせる専門店「谷川清次郎商店」9代目の清三さんは、そう語ります。
「喜びを、ひととき、世に留める」という意味で、杉田玄白が残したといわれる当て字だそうです。
1600年(慶長時代)ごろ伝来したそうです。
カンボジア語のクシュル(吹管)が「きせる」となったそうです。
喜世留は、火皿のある雁首と、羅宇竹と、吸い口の三つの部分よりなりたってます。
羅宇竹の竹管がたばこのニコチンを吸収します。
ニコチンが羅宇管に溜まってしまうまでに、羅宇菅を新しいものに変えれば健康的にたばこを吸っていただけるそうです。
喜世留で自分好みに誂えた羅宇(らう)の色や文様、手触りを楽しみ金具部分の美しさを愛でながら香りを味わい、そのひとときに酔いましょう。
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喜世留は嗜み
喜世留は嗜み(たしなみ)の文化なんですね。
西洋のパイプと違って、喜世留の火皿は小さくここに日本文化が凝縮しているんです。
実は、刻み莨(たばこ)は世界でも例を見ない日本で発展した莨の加工技術。
その細かさは髪の毛ほどのものもあったそうです。
その刻みを可能にしたのが、日本刀を作る高度な鍛冶技術でした。
形や素材、細工を愛で、香りと味わい、そして時間まで楽しむ。
なるほど、古の傾き者たちが喜世留を手放さなかったわけですね!
「たしなみ」とは、口偏に老う旨と書きますよね、これは、「年老いて旨味がわかるようになる」という意味が込められているそうです。
また国語辞典などには「修養や教養、品位や節度、社交上の心得」などと書かれています。
年老いて旨味がわかるようになり、節度を守り品位を持って大事に楽しむものですね。
一服吸って香りや味の余韻を楽しみ、ふっ~と心落ち着き楽しめますね。
しばらく間をおいて、また一服。
その間に、きせるの手触りを楽しみ、煙草入れや煙草盆も楽しみ、ゆっくりと立ち昇る紫煙(たばこの煙は紫色に見えたのですね)を追いながら、今のすてきを楽しむのですね。
参考:文春新書<煙草おもしろ意外史>より
ちょっと「たばこの歴史」を
たばこが本当に「百害あって一利なし」なら、なぜ何百年もの間、喫されてきたのか。
上記の「煙草おもしろ以外史」にこのように書かれていました。
「神との出会い―神話・伝説のたばこ」と称して煙草の古のルーツを探ります。
アメリカ先住民たちは、自生していたタバコの葉を人類で初めて吸いました。
語り継がれた神話や伝説によって、有史以前の先住民の生活を紐解くことができます。
レヴィ=ストロースによると、カリリ族の神話では煙草をお供え物にすることで楽園から追われてもなお天から完全に見放されたわけではないことが保証され、ボロロ族の神話では男たちは煙草をお供えすることを拒んだので、真の人間であることができなくなったといわれます。
これらの神話から、煙草は天上と地上を結ぶ仲立ちと考えられていたことがわかりますね。
また、煙草は「聖なる草」として呪術的力を持つとされました。
先住民にとっては、煙草につける火は不浄な物を浄化し、立ち上る煙を天空に住む精霊や神々が喜んで吸ってくれるように思われたからですね。
煙草は神と出会い、祈りを捧げて苦しみや悩みを癒すために欠かせぬ小道具となり、医療や祝い事の儀式など特別な機会に用いられるようになったのです。

ありがとうございます
嗜好品は、たしなみ(嗜み)このむ(好む)ものです。
煙草は元来「嗜好品」であり、品位と節度を守って香りや味を楽しみ、余韻も楽しむ。
軽い陶酔感を楽しむものなのですよね。
石川五右衛門も、今と変わらないお月さんに紫煙を燻らせ、粋な一時にひたっていたのかもしれませんね。
あなたも、My喜世留、いかがですか。
でも、日本に紙巻きたばこが入ってきてから、いつでもどこでも気軽に吸えるようになり、たばこの吸いすぎ、ポイ捨て等マナーが悪くなり、今では健康にもよろしくないと言われるようになったのでしょうね。
今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
日本のすてきを一緒に楽しみましょう。
Thank you. Let’s enjoy the beauty of Japan together. 🌸🍵
参考
和の素敵な人たち 谷川清次郎商店さん
日本に愛される抹茶、その歴史について
急須について お茶はどうしてこんなに美味しいの2
この星が笑顔あふれる毎日となりますように。
Hope there will be a smile everywhere, every day.
これからの子供たちに幸せな世の中となりますように
Wish the world will be full of happiness with children.
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