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二條さま 古事記のお話しの2 第三話の2

ウマシアシカビヒコジノカミ

こんにちは。
今回で2クール目の3回目。
一番最初にお話したのはアメノミナカヌシ。
そして2回目がカミムスヒノカミという神様のお話をしてきました。
ここでは、古事記の話なのですが、古事記は読みません。
古事記の神様のお話をするということなんですが、今回は「ウマシアシカビヒコジノカミ」といいます。
名前がまず難しいですよね。
古事記の神様たちというのは、大抵の場合、読みやすい名前なんです。
アマテラスオオミカミなど、なんとなく皆名前が神様らしいのに、ウマシアシカビヒコジノカミだけお経みたいな名前です。
「ウマシアシカビヒコジノカミ」という、神の名前からすると少し異質な名前なんだけれど、これは古事記の中にちゃんと出てくる神様なんです。
そして唐突なのです。
最初のアメノミナカヌシも唐突ではあるけれども、なんとなく私が説明すると、アメノミナカヌシは黄色人種、そしてタカムスヒは村の中核であり、カミムスヒは村を守る城壁。
という風に考えて、人間が形成してきた社会性の中の一つの名前ではあると思います。
しかし、ウマシアシカビヒコジノカミという神は、この後先考えても、こんな異質の神はここしか出てこないです。
それともう一つ、この神様は子供を成していません。
だから単体です。
珍しいんです。

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どんな神様

古事記の中には、その後、ウマシアシカビヒコジノカミが現れたと書いてあります。
だけど、このウマシアシカビヒコジノカミという神様が、どういう神様かということがなかなか理解できないのです。
では、どれがお祀りや神棚でウマシアシカビヒコジノカミになるのかということを鑑みながら今日の話を進めていきたいと思います。
この神様のことを考えた時に、あまりに唐突に出てくるので、「どんな神だと思う?」と皆さんに問いかけても想像がつかないと思います。
そして、この神様を考える時には、我々が日本と日本の国を作り始めて、ごめん、日本の国じゃないな、アフリカの中央部でお猿さんが人間になって、そして道具を使うようになって、人間社会を作るようになって、哲学を得て、アフリカから出て東へ東へとやってくる途中で、どうしても必要なものがあったのです。
どうしても必要なものというか、たまたまそれが人間にとってすごく重要なものになっていくのです。
何かといったなら。
そもそもはアフリカから出る時に、人間はもはや道具を使うようになって火を使うようになっていたんです。
火を使って戴いたものは、肉なんです。
生の肉を食べられるのは実は犬ぐらいなんです。
生の肉は消化酵素がないと消化できないです。
もともとは持っているものなんだけど、人間が手放しちゃったものの一つです。
だから、物を戴く、もしくは獲物を戴くのは、基本焼くしか方法がないんです。

<余談>
ただ、焼かないで戴くのもあるらしいですが。
「霧の中」という小説の中に出てくるのですが、「カニバリズム」の話の中で、人間だって人間を食べてたんです。
そういうのを呼び起こされて食べてしまうという、そういう趣味の人もいますが。
あと「生存者」という本では、確か、メキシコに飛行機が落ちて、中に30人くらい生き残り、山奥に助けを呼ぶためにアメリカンフットボールの男の子たちを育て、最初死んだ人間を食べ始めるんです。
事故で落ちて火がないから生でっていう風に、どうしようもなければ生で食べるけど、基本は火を入れて肉は食べます。

 

のぎ(芒)

エジプトを出ると、丁度アフリカを出る頃になるわけなんだけれど、その頃に肉を焼いている時、「のぎ」のついたものが焼けたんです。
「のぎ」というのは、ススキ等の穂の最初にひゅーっと出たところの事です。
ススキは最初から穂先が横に出るのではなくて、上に出るのですが、このときに最初はひゅーっと上に向いている。
このひゅーっと出たところが「のぎ(芒)」です。
小麦や稲のような植物は皆、最初に毛が出るんですね、これを「のぎ(芒)」と言うんです。
「和」という字の編は「のぎ編」ですが、その字を当てて「のぎ」と言います。
おそらく、肉を焼いている時に、のぎのあるものに火が当たったんです。
するとどうなったかと言うと、ポップコーンのように「パンッ」とはじけた。
ポップコーンもトウモロコシですから、のぎが出ますよね。
トウモロコシの身に一本一本くっついている毛がのぎなんです。
乾かして火に当てると「パーン」とはぜて広がり、中の種子が炭水化物化するんです。
お米もそうなります。
お米も火に入れて圧力をかけると「パンッ」とひっくり返ります。
ポン菓子もそうなった状態ですよね。

<余談>
うちは年に2回お焚き上げをしていまいて、皆さんから預かった人形(ひとがた)だとか、お札だとかを焼く時に、その前の年の初穂、稲も燃やすんですね。
そうすると、お炊き上げ中に「パンパン、パンパン」と稲の穂についているお米さんが全部開くんです。

 

 

炭水化物を食す

きっとある時、それは麦なんだろうけど、麦が「パンッ」と開いたものを、猿からちょっと毛の生えたような人間が食べたんです。
すると、長く走れるようになったんです。
よく考えられるようになり、風邪ひかなくなったんです。
つまり、我々は炭水化物を取ることを覚えたんです。
これ、なんともない事だと思っているかもしれませんが、生きとし生きるこの地球上にいる動物の中で炭水化物を摂っているのは人間だけです。
お猿さんは火に炙ったいわゆるパンは食べるけど、自分でパンはこさえないですからね。
人間がこさえないとお猿さんはパンを作れないですよね。
穀物を炭水化物化することに成功する、成功と言っては失礼ですね、偶然です。
これは偶然なんです。

 

ミトコンドリア

これは、前回お話した細胞のお話ですが、
細胞膜ないしは細胞壁の中に核があり、中に細胞液と言う液体が入っています。
言ってみれば、この細胞液が「アメノミナカヌシ」。
核が「タカムスヒ」、細胞膜ないしは細胞壁が「カミムスヒ」だという風に言いました。
もう一つ、実はこの細胞を激変させた物質が入っています。
ミトコンドリアです。
生物が核を得て細胞というのが出来上がって、生物のようなものから生き物に進化していく。
ある時、ミトコンドリアというのにパラサイトされる。
寄生されるんです。
それまで、この細胞は自分のクローンを作ることによって増えていく。
細胞分裂をしながら大きくなっていって、人間の形を作るわけです。
一番最初の受精卵は一つしか細胞がないんです。
それがどんどんどんどん自分のクローンを作って大きくなって、沢山のクローンを作って形成されていくわけです。
今、人間の細胞は37兆個と言われていますから、37兆回、細胞分裂をするわけなんですが、最初の細胞は細胞分裂するのに100年とか200年とか、もしかしたら1万年とかかかったわけです。
しかし、このミトコンドリアっていうのが寄生して、急に爆発的に細胞分裂するようになったんです。
これは、人間社会に「のぎ(芒)」が入ったのと同じになるんです。
お肉だけ食べている人間は増えない。
ところが、炭水化物というのを人間が取り込んだ時に初めて、熱を作ることが出来て、走ることが出来て、セックスが沢山出来るようになった。
この人(ミトコンドリア)の廃棄物がどんどん核の栄養になるわけです。
言っておきますが、パラサイトなんです。
だから、我々が考えている細胞というのは、ここにいる脳みそが酵素を出して、「今、手を挙げなさい」と指示をして、手が挙がる。
「目をつぶりなさい」と脳の細胞が指示して、目の細胞がカチャッと落とす。
脳の細胞が指示をして細胞が動くんです。
最近、腸の細胞もそうしているんじゃないかという風に言われてるみたいですが、大体は脳です。
なのですが、ミトコンドリアは、この脳の細胞が目を閉じろという指示をした時に動く細胞の指示に従わないわけです。
パラサイトだから、人間の脳に指示出来ない違う動きをするんです。
ミトコンドリア達に意思があるかどうかは分からないです。
ただ、ミトコンドリアの中にDNAが入っているから、この人たち(ミトコンドリア)にも記憶があるという事です。

 

 

ミトコンドリア=ウマシアシカビヒコジノカミ

このミトコンドリアの役というのが、実は古事記の「ウマシアシカビヒコジノカミ」という神様と同じなんです。
どういう事かというと、人間が「のぎ(芒)」を得るようになる。
我々、普段こうやってご飯を戴いている人間にとって、このミトコンドリアの怖さとありがたさというのを全然わかっていないんだけど、これが、人間というか、我々生きとし生ける動物にパラサイトしたというのは「事件」です。
何故なら、この世のものじゃないんですよ。
どこの世のものかもわからない物に寄生されているんです。
怖いですよね。
でも、このパラサイトがないと実は我々は生活していけないわけです。
人間として、もちろん沢山の動物や植物の中にもいっぱいこのミトコンドリアが入ってるわけなんですけども、我々の意思と反している。
ただこの人(ミトコンドリア)が出す老廃物が我々を生かしている、生かしているというか増やさせている。
それが、最初は小麦だったんだと思います。
日本も、お米の国といいますが、多分ですが、一番最初は小麦の国だったんです。
ただ、小麦はすごく真面目じゃないと作れないんです。
ものすごく一生懸命に働かない者には作ることが出来ないんです。

 

日本人はぐうたら

結構、日本人はぐうたらなんです。
何がぐうたらかと言うと、大陸や他の地域というのは一生懸命に狩猟しないと物が食べられないんです。
半径10キロぐらいの間ずーっと走っていないと、うさぎ1匹ぐらいしか捕まらないわけです。
ところが日本というのは、目の前に海があるし、後ろに行けば山があるし、食べるものに全然困らなかったんです。
縄文時代というのは、15000年、言う人によれば18000年あったと言われていますから、
18000年も狩猟生活を送っていたんです。
これは、送れているんではなく、目の前に食べ物があるから育てる必要がなかったんです。
それが急に小麦が入って来て育てるという事をするようになったら、面倒臭いめんどくさいわけです。
水をかけなきゃいけないし、虫がたかるし、そういう事をしなくたって目の前で釣り糸を垂らしておけば魚が釣れるし、ちょっとお腹が空いたなと言ったら山の中に行ったら実がなっているわけですから。
そんなことに慣れっこになっている日本人にとって、育てるという事は有り得なかったんです。
だけど、どうやらあの小麦を食べている奴らは、すごく子供が沢山作れる、遠くまで走って行ける、寒い時に平気で薄着でいられる、ということを周りの人が気付いていく。
「なんかあそこのうちね、山にも行かないし、海にも行かなくて、チマチマチマチマ水かけて育ててって、年に一回黄色いやつを取ってきて、ちょっとずつ食べてるだけなんだけど、我々より動く。」
情報は今と同じくらいにわーっと広がります。
「ちょっとうちでもあれ、育ててみるか。」という話になる。
小麦がワーッと広がるんです。
現に、古い土地というのは、小麦の産地です。
古く国が形成されている所は小麦の産地です。
この辺でいうと奈良。
奈良は米より小麦です。
私達は煎餅と言ったら、醤油をつけたお米を焼いたものだけど、奈良の煎餅と言ったら、瓦煎餅ですよね。
あとは、四国もお米より実は小麦の方が有名なんです。
世界中を考えても、言ってみれば炭水化物は小麦です。
むしろ小麦じゃないところを探すのが難しいです。

 

 

まだまだウマシアシカビヒコヂノカミのお話しは続きますよ。
この続きは「二條さま 古事記のお話しの2 第三話の3」でお楽しみください。
今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

 

この星が笑顔あふれる毎日となりますように。
Hope there will be a smile everywhere, every day.
これからの子供たちに幸せな世の中となりますように
Wish the world will be full of happiness with children.

#ありがとうを世界中に
#ArigatoAllOverTheWorld

 

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