ジャポニスムは自然だ 小さな命や草花をいつくしむ

こんにちは。
突然ですが、クイズ。 ゴッホが描いた「アイリス」(下の絵です)と同じく彼の代表作である「ひまわり」の違いは何でしょうか?
ジャポニズム
描き方だけでなく、実はアイリスという主題そのものもジャポニスムがもたらしたものでした。 もちろん、ギリシア神話の虹の女神(イリス)の名を持つこの花は、百合とともに聖母マリアの象徴とされ、西洋でもおなじみの花でした。 しかし、19世紀末以降、絵画や工芸品へのアイリスの登場は異様な増加を見せるのです。 なぜでしょう。
ありがとうございます。
ジャポニズムというもは、ヨーロッパで見られた日本趣味のことを指す言葉となっています。 19世紀中頃の万国博覧会へ出品などをきっかけに、日本美術(浮世絵、琳派、工芸品等)が注目されました。 また、日本の浮世絵という物が版画であったという事もあり、海外へ大量に作品を送りだせたということから、単なる芸術家のためにあるのではく、一般的な家庭(といっても富裕層)までも日本趣味は広がりました。 1876年には「Japonisme」という言葉が、フランスの辞書に登場するまでになりました。 最近、ジャポニズムと同じように言われたのが「クールジャパン」。 そのコンセプトは「日本文化芸術」はクールで、すべて「カワイイ」と評価され現代に至っています。 こうした日本人の日常生活の身辺の美を辿ってみますと、かつての西洋の貴族やブルジョアたちの文化と異なり、すべて庶民の暮らしの中で、普通に愉しむメディアや生活スタイルばかりです。 日本が世界に向けて発信できる、誇り高き文化・芸術をあらためて見直ししたいです。 ジャポニスムによって発見されたモティーフ、それは自然。 自然を愛する日本人の繊細な心そのものかもしれませんね。 今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。 これからも浄住寺ともども、宜しくお願いいたします。 (旧文2014.10.22 再編集) 関連記事 ルイヴィトンもジャポニズム 華麗なるジャポニズム ゴッホは浮世絵が大好きだったんだ! ]]>コメント ( 0 )
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