父母はわが家の神、わが神と心つくしていつけ人の子 (和の心)

父母はわが家の神、わが神と心つくしていつけ人の子
(本居宣長・玉鉾百首)
わが家の今日あるは、その初め、父母が、私共を生んでくれたお蔭による。
その意味で、実際の人生に於ては、自分を生んでくれた父母を、最も身近かな我が家の守り神として大切にすべきである。
更にその祖父、高祖父、曾祖父と遡っていけば、遠い自分の祖先を最も身近な神の一つとして、真心を尽くして、大切にお仕え申すべきである。
遠い神を大切にするのはよいが、現実の最も身近な父母を、我が家の守り神として、大切にすることが、神まつりの第一歩であると教えたものである。
玉鉾百首は天明六年(1786)に成り、翌七年に刊行されました。
玉鉾とは道の枕詞で、神道の心を百首にまとめて詠んだものです。
当りまえのことが当りまえでなくなってしまってる現代。
先ずは親孝行、親は子供を大切に。
当りまえのことを当たりまえに。