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「足るを知る」忘れた日本へ 1

 

茶道を通じて「日本の心」を世界に伝えてきた。

茶道裏千家の千玄室前家元は93歳となったいま、この国の行く末が心配でならない。

日本人が日本人らしさを見失っていると思う。

集大成のメッセージを新著「日本人の心、伝えます」(幻冬舎)に込められました。

 

「おかげさまで戦後、生き残ってもう71年になります。私が言い残しておきたいことを「遺言書」のつもりで書きました。

戦後、日本は高度経済成長を成し遂げ、モノやカネ、情報があふれる世界屈指の「豊かな社会」を築き上げた。

だが、ぜいたくに慣れ過ぎ、日本人が古来大切にしてきた「足るを知る」精神や感謝の心はどこかへ消えてしまった。

「自分さえよければいい」「カネさえあれば何でもできる」。

誤った個人主義や拝金主義がはびこり、助け合い、思いやりの心は大事にされない。

礼儀やしつけを担ってきた親や家庭の力も落ちてゆくばかり。

このままでは、日本という国が滅びてしまう。

「日本という国は本来、「情の深い」国です。ちょっとした思いやりや心配りで相手に心から喜んでいただく。

狭いながらも美しい自然の中で日々の糧を分け合い、助け合う・・・こういう伝統や精神があって、この国は成り立ってきた。しかも声高に叫んだり、押しつけたりするのではない。お金でも形でもない。しぜんに振る舞うことができたのが日本人なのです。」

日本人へ残したいメッセージ。

それは「国の在り方」にも向かう。

生まれ育った国を心から愛する気持ちが薄れているのではないか。

それを教えない教育に問題があるのではないか。

あまりにも”平和ボケ”がひどいのではないか・・・懸念はつきない。

(続く)

(文:産経新聞、2016.05.23の記事より)

 

千玄室さまのお嘆きのとおりですね。

「和」を尊ぶ国、日本。

どこへいってしまったのでしょうか。

嘆いていてもしょうがない、出来ることをしていくしかないです。

先ずは自分が多くを学び、人に語れるようにならなければ。

素敵な日本を、子どもたち、孫たち、未来の子たちに誇れる国にしなければ。

一緒に素敵な日本のこと、学んでいきましょうね。

 

 

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