日本には古風なものがいろいろなところにあります。
子供の頃は、古風なものより新しい物を好む傾向がありましたが、年齢を重ねていくとどこか懐かしさを感じるものを求めるようになりますね。
癒しを感じる古風なものに惹かれますが、一番はじめに何を思い浮かべるのでしょうか。
言葉の意味だけをみると
古風という言葉の意味だけを辞書で調べると、古い習慣や考え方と出てきます。
古いと言われてしまうと、なんだか嫌な気持ちになる場合もありますが、すべてのものがマイナス的なイメージではありませんよね。
幻想的に思えたり和を感じたりと、言葉のとらえ方にも違いがあるような気がします。
その道を極めるもの
日本語には「華道」「茶道」といった道を極めるためのお稽古事があります。
華道は、四季折々の草花や樹枝を花器に生けながら、命の尊さや花の美しさを表現するためのもの。
厳しい師弟関係でも知られているように、人間性を磨きつつ技術や感性を磨き上げていきます。
その道は厳しく、まさに古風なしきたりの世界。
静寂の中に華やかな印象を与える華道は、まるで古風な人のような印象を受けますね。
茶道は、客人をどのようにもてなすのかという、日本人独特の気遣いの精神を茶室にて表現するもの。
古風ともいえるおもてなしの心は、茶道から生まれたと言っても過言ではないのではないでしょうか。
志す気持ちが古風を辿る
文化の中に古風さを感じますが、体を鍛えるための「剣道」や「柔道」といった「武道」にも精神力を鍛えるための志を感じます。
礼に始まり礼に終わる。
武道には、必ず相手に一礼をする決まりがあります。
これは、自分を鍛えていただくという意味でもあり、相手を敬う行為でもあるからです。
スポーツは、年齢とともに出来ないものが多くなりますが、武道は別物。
技や相手を見る観察力と精神力があれば、老若男女だれでも続けられるのが武道なのです。
昔からの技を学ぶと共に、何を思って挑むのかが問われる、古風なスポーツとも言えるでしょう。
日本家屋も古風で素敵
瓦屋根の住宅も、今では少なくなってきましたね。
軒下がある縁側で夕涼みというのも、古風な雰囲気があり懐かしさを感じませんか。
障子や畳の部屋、そして引き戸。
素材からすべてのこだわりが垣間見えます。
湿度を抑え断熱効果も高い土壁も、日本の気候に合った性質です。
最近では見掛けなくなった日本家屋ですが、年代を感じる家屋に出会えた瞬間の喜びは大きく心が躍ります。
手入れが大変とは聞きますが、長く住める家は理想であり残しておきたいものですね。
着物は古風な装い
古風なものの中に、着物を思い浮かべる人もいるのではないでしょうか。
日本の伝統的な着物は、品があり羽織る人を美しくしなやかに映す魅力があります。
京都の古風な街並みに似合う着物を着て歩きたい、という観光客の気持ちもわかる気がしますよね。
普段履きなれない草履や足袋も新鮮に感じる若者も多いでしょう。
暦月も古風さがあり
1月を睦月、2月を如月というように、暦月も言い方を変えると古風に聞こえます。
葉月と聞いて、8月だとすぐ浮かんでくる人も少ないのではないでしょうか。
一つのものに対し、いろいろな言い方や呼び方がありますので、日本語は難しいですね。
地方によって言い回しが違うというのも、面白さがあります。
昔からの言い方は奥ゆかしさを感じるものがありますし、言葉だけで和を感じられるのは素敵ですよね。
良いところをそのままに
昔を感じさせるものですが、懐かしくて大切にしたいものは、いつまでも後世にも引き継がれていくものです。
落ち着いた雰囲気で奥ゆかしい日本の文化や精神は、失くさないように伝え続けていきたいですね。
身近にある古風なものは何ですか?
ふと、思い浮かべてみたくなりますね。
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