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お茶は本当に素敵 どうしてこんなに美味しいの

 

お茶は美味しくて楽しい

こんにちは。

ありがたいご縁をいただきました。
9月26日から10月2日まで阪急百貨店B2で「日本の美意識 お茶を味わい、時を感じる」という祭事で「お茶の飲みべコーナー」をお客さまとお茶を楽しませていただきました。

宇治と静岡のお茶の飲み比べ。
冷茶と湯茶。
湯茶も60℃と90℃。
お客さまとお茶の話から日本人って?と話はつきることなく学びがいっぱいある素敵なときを過ごしました。

宇治のお茶と静岡のお茶

煎茶をいれて味比べ。
みなさまはどんな違いを想像されますか。

先ずは冷茶から。
氷水に茶葉を入れて30分、そう、30分で味が落ちてくるのです。
普通、水出しをしようと思うと半日たってからって聞きますが、30分でいいのです。
いいお茶って素晴らしいですね。

冷茶はワイングラスで味わっていただきます。
最近このようにワイングラスやシャンパングラスでお出しするところも増えているとか。
何故ワイングラス?
それは人間が持っている五感のうち、視覚、嗅覚、味覚を楽しんでいただきたいから。
先ずは二つのお茶の色の違いから。
宇治のお茶は山吹色、もしかしたら白ワイン(実際に隣で見ていた子供さんが「あっ、白ワイン飲んでるって」)、静岡は緑茶そのものの色。
どうしてここまで色から違うのでしょうね。
それは蒸し方の違いなんです。
宇治のお茶は浅蒸し(だいたい20~30秒ぐらい)、静岡のお茶は深蒸し(40~60秒)。

 

浅蒸しと深蒸し

香りを楽しんでいただくためにリーデルのワイングラスが登場。
ワイングラスはワインの高貴な香りを楽しんでもらうためのグラスだからもちろんお茶の香りも楽しめます。
この蒸し方の違いで香りは、宇治の香りは優しくしっかり、静岡は淡い香。
見た目と大きく違うのです。

ここまででもお茶をいっぱい楽しめるのですが、最後はもちろん一服(ワイングラスで一服というのもなんですが)。
宇治茶の味はすっきりしたのど越し、そして静岡のお茶はコクのある深い味わいです。
お客さまのお一人が宇治茶を飲んで「お出汁のようだ!」って。
そうなんです、宇治のお茶はお出汁のような味になるのです。
それはやっぱり蒸し方の違いで大きく変わるみたいです。
浅蒸しの宇治のお茶は茶葉が細長く整ってますが、深蒸しの静岡の茶葉は形が崩れて細かく、こなちゃに近い感じ。
お茶の味は主に、苦み成分のカテキンと、うま味成分のアミノ酸が大きく関係します。
基本的に、高温だとカテキンの苦みが強くなり、低温だとアミノ酸のうま味が強くなります。
なので、氷水でつくったお茶は基本的にうま味成分いっぱいのお茶になるのです。
でも、深蒸しの静岡のお茶は、粉茶の近いのでカテキンも出てしまっているのですね。
どちらが好きかは人それぞれ。

 

煎茶のお茶菓子

お茶菓子は宇治のお茶、煎茶を挽いてつくったメレンゲとマカロン。
抹茶やほうじ茶のお菓子はありますが、煎茶のお菓子は珍しいですね。
この二つ、本当においしかった!
お客さまも絶賛、何処で売ってるのって。
残念ながら今回用の試作とのこと。
もちろん販売しましょうって、催促はしましたよ。

そう、宇治のお茶のお話を少し。
今回、私はこの宇治のお茶園の方からのご縁で「お茶ば― 葉室」を楽しませていただきました。
産地は実際には宇治ではなく南山城村の山の一番高い所のお茶畑。
名を「錦苑」と言います。
40年ほど前に家族のためにとこの茶畑を購入し、完全無農薬でずっときています。
1番の葉だけを摘んで、2番・3番の葉は刈って畝に落として堆肥にしていきます。
なんと贅沢なお茶なのでしょうか。
愛情たっぷりの本当に身体にいいお茶です。
生産量は少ないので、今はこのような催事だけで販売をしてます。
ご縁がありましたら是非ともご購入を。

ありがとございます。

素敵なご縁からお茶を楽しませていただきました。
ここに来られたお客さまはお茶好きのかたがたくさん。
皆さまが同じことをおっしゃいます。
「こんなお店が実際にあればいいのに」って。
家で自分のためにいれるお茶は、そんなに手間をかけずにいれてしまいます。
「いれてもらえるなんて嬉しい」って言われると私が嬉しい。
ついつい「もう一杯どうぞ」って。
3回も来てくれた方も。
本当に嬉しいですね。

喫茶店は街中にたくさんありますが、日本茶を飲ませてくれるところはまだまだ少ないですね。
手間をちょっとだけかけて一服。
日本人だからこそ日本茶を楽しめるお店。
「ほっ!」てしていただけるお店ができたらいいですね。

今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
みなさまも日本茶をお家でお楽しみください、「ほっ」としますよ。

 

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