祇園祭と粽(ちまき) 食べ物ではないですよ
祇園祭に粽が何であるの?
こんにちは。
祇園祭に粽、「何で粽があるの?」
ちまき、と聞くと食べ物を思い浮かべたのではないですか?
祇園祭のちまきは食べ物ではなく、笹の葉で作られた厄病・災難除けのお守りです。
毎年祇園祭のときにだけ各山鉾のお会所や八坂神社で販売され、京都では多くの人がこれを買い求め一年間玄関先に飾ります。
京都の町を歩くと、普通の民家の玄関の上に飾られているのをよく見かけますね。
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牛頭天王
この粽は、八坂神社さんの主祭神である牛頭天王(スサノオノミコトとされている場合もあります)に由来します。
昔、蘇民将来という男の家に、旅人に身をやつした牛頭天王が訪ねてきて、一夜の宿を求めました。
蘇民は貧乏でしたが、それでも手厚くもてなします。
牛頭天王はその心遣いに大変喜んで、そのお礼に「今後お前の子孫は末代まで私が護ってやろう。目印に腰に茅の輪をつけていなさい」言い残して去っていきました。
そのお陰で後に疫病が流行った際も、蘇民の一族は 生き残り繁栄した…ということです。
このときの護符になった茅の輪は「茅(かや)」を束ねて「巻」いたものです。
そこで「茅巻(ちまき)」と呼ばれるようになり、それを同じ発音の「粽(ちまき)」と音を担いで、現在のような束状の粽が厄除けのお守りとして作られるようになりました。
また、粽には「蘇民将来子孫也」という護符がつけられています。
これは「私は蘇民将来の子孫です。なので病気や災いから護って下さい」という意味が込められています。
粽、いろいろなご利益があります
各お会所で売られている粽、それぞれにはお話した厄除け以外にも、由来に合わせていろいろなご利益があるのを知ってましたか。
自分に合ったご利益を目的に山鉾巡りをしてみるのも楽しそうですね。
- 役行者山:疫病除け・交通安全 ・安産
- 鈴鹿山:盗難除け・安産
- 八幡山:夜泣き封じ・子供の健康・夫婦円満
- 黒主山:泥棒・悪事除け
- 浄妙山:勝運向上
- 鯉山:立身出世・開運・家内安全
- 霰天神山:雷除け、火災除け
- 占出山:安産
- 郭巨山:金運向上
- 孟宗山:親孝行
- 油天神山:学問成就
- 木賊山:迷子除け・再会
- 船鉾:安産
- 白楽天山:学問成就、招福除災
- 太子山:学問成就・知恵を授かる、身代わり
- 保昌山:縁結び
- 菊水鉾:不老長寿・商売繁盛
- 岩戸山:開運
- 山伏山:雷除け
- 芦刈山:縁結び・夫婦円満
- 綾傘鉾:安産・縁結び
- 四条傘鉾:招福厄除
- 大船鉾:安産
ありがとうございます
元々疫病を鎮める祭だった祇園祭のルーツが、粽 にはあるんですね。
祇園祭、もちろん鉾が主役ですが、お祭りを一生懸命お手伝いしている子供たちも主役ですね!!
この子供たちがいつまでも、無病息災、元気に笑顔で楽しく過ごされますように!
今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
素敵な日本の伝統文化をちゃんと理解していつまでも残していかなければ。
(初版:2013.07.18 再編集)
参考
流行病、祇園祭で慰め鎮め
日本の夏の風物詩、大文字焼きって何?
この星が笑顔あふれる毎日となりますように。
Hope there will be a smile everywhere, every day.
これからの子供たちに幸せな世の中となりますように
Wish the world will be full of happiness with children.
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